クリスマスの連休明けの12月27日はロンドンなどもまだ休みで、雰囲気としては休暇中という感じだった。金市場は目立った動意はなくレンジ相場だが、NY金は1800ドル台は維持した。1803.60~1814.60ドルのレンジで、ほとんどマイナス圏での値動きで2.90ドル安の1808.80ドルで終了となったが、通常取引終了後の時間外にプラス圏に浮上し28日のアジアに引き継がれた。
元気があったのは伝えられたように株式市場で、S&P500種はこの年末の土壇場でも4日続伸の上で連日の最高値更新は、ベンチマークをこの指数に置いているファンドや年金などが多いので、なかなか大変。必然的にIndex運用に傾くのだろう。他の株式指数も高値圏という無類の強さ。27日は米長期金利に目立った変化はなく、ドル指数はやや強含みに推移した 程度。
株式市場が買いの手掛かりにしたのが、米クレジットカード大手・マスターカードが前日に発表したデータだった。おおむね予想は付いたが、年末商戦はオンライン消費(電子商取引、EC)の急増で小売売上高は好調だったと。11月1日─12月24日のカード利用状況からはじいて小売売上高は前年比8.5%増加。新型コロナ前の2019年比でも11%増で、ECに限れば60%増と実店舗からオンライン消費への流れが鮮明となったと。たしかにECはオミクロン株拡大の影響は受けにくい。もっとも、それはモノの消費限った話。症状は軽いとされるが、欧米では伝えられているように感染爆発だが、規制強化については限定的で市場は楽観視という感じ。果たして、どうなるか。
本日のアジア時間からここまでNY金は水準を切り上げロンドン午前の段階で1810ドル台半ばで推移中となっている。ドルインデックスが弱含みで96ポイント割れを試すような動きの中でのこと。
先週、クリスマス明けから年末にかけて上値を試すことが多く、今回もそうなるのではと思っていると書いたが、どうなるか。水準としては終値(清算値)ベースでこの上は11月19日の1851.60ドルとなるので、戻り高値を狙うとなるとまずは節目の1850ドルを越える必要がある。さらに戻り高値更新となると1870.20ドルを越える必要がある。この水準は、バイデン大統領がパウエル議長再任表明をする直前のもの。つまりインフレファイター(タカ派)転身を印象付ける前に位置していた高値水準となる。
現時点では手掛かり材料は少なく可能性は低い。もっとも、「理外の理」というのも相場ではよくある話ではあるが。
今回の年末年始のNY市場はカレンダーどおりの展開ゆえに、日本が正月気分の年明け第1週は、重要指標目白押しにつき何らかの動きは出そうだ。今年は春から大荒れだぜい!にはならないと思われるのだが。
12月21日夜に更YouTubeのバナーを参考までに以下に再掲しておきましょう
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