Massacre

まさか！というよりマサカァという結果になった。英語表記でMassacreというと大虐殺を表わす単語だが、昨夜の市況はまさにマサカァ、投売り合戦に突入した。先週9月25日の時点でのＮＹコメックスのファンドのポジションがネット・ロングで221トン。おやっ！と思ったのが買い建て玉がさらに減っていることだった。その流れから日本時間昨夜ＮＹの状況を考えると“根雪”のようなコア（核になる）・ロングまで手仕舞いされた可能性だろう。北朝鮮の核実験といわれても国際的な視点ではいつもの“脅し”に過ぎず切迫したものではなかろうとの判断となる。むしろ先日までの60ドル割れの際に出たＯＰＥＣによる口先介入の効果が剥がれたことが原油の下げを大きくした。いずれにしても短期的な雰囲気は悪くなったことは否めない。現物買いも目先は様子見を決め込む可能性が考えられるが、6月の時と同じで引き合いがどのレベルで増えるか市場内の動きにさらに目配りが必要になった。ＮＹダウが史上最高値更新という反対側での現象であるのが、正直いって救いではある。リスク商品全般が総すくみ状態ではないからだ。目先筋は粛々とポジションを閉じ、組み直しを図るということになり、年金などの長期組はそのまま売られたところを買い向かうというスタンスの継続。9月中旬にかけて見ることのなかった560ドルどころを試すのか、6月の下値まで行こうとするのか目先はモメンタム相場につき相場のことは相場に聞けという展開に入った。繰り返すが、米国マクロの楽観の中で起きている点が救いではある。本格的な投げが底打ちを早めるが、後遺症は残りそうで、その面で表現は穏当ではないがMassacreということ。

午前の早い時間から研修会があって更新が今になった。現在15時50分、スポットは576ドル。寝不足気味。