昨日は午後3時から都内丸の内(日本工業倶楽部)で、貴金属需給の調査で知られるトムソン・ロイター・GFMS社のセミナーだった。主催は、田中貴金属工業。GFMSは、金の需給統計を1967年から発表しているロンドンベースの(いまや)老舗。以前は年1回、いまでは四半期ベースのリポートを出すなど、頻度も上がっている。
セミナーは2本立てで、最初が金と銀、2コマ目がプラチナとパラジウムさらにロジウムまでカバーするもの。金についての需給は、春に発表された英語版のリポートを目にしていたので目新しさはないが、銀やPGM(白金族系メタル)については、メモを取りながら拝聴いたしました。3つのメタルを語る2コマ目は、やや時間不足は否めずといったところか。
その後17時30分から、参加者による恒例の立食のレセプションがあり中締めまで参加。年に1回、あるいは半年に1回程度顔を合わせる人たちといろんな話や意見交換を。したがって、(例年)ほとんど食べることはできず。さらに昨夜は、馴染みの若手業界関係者10名程度で丸の内から新橋に電車(タクシーでないところがイイ)で移動し、気勢を上げておりました。・・・で上げ過ぎて終了が23時前。当ブログの更新は見送り。
ちなみにGFMSの金価格の見通しは、この10-12月期が平均1365ドル、高値1410ドル、安値1290ドルというもので、2016年通年は平均1279ドル、高値1410ドル、安値1077ドルとしていた。2017年は平均1350ドル、高値1450ドル、安値1150ドルというもの。年始に比べ強気に変わっている。
プラチナ(Pt)も以前より強気で2016年通年が平均1051ドル、高値1250ドル、安値814ドル、2017年が平均1235ドル、高値1300ドル、安値1170ドルとしていた。
パラジウムの価格はいずれPtに接近するとしていたが、この見方は調査関係者が以前(4~5年前)から口にしているもので、いずれ・・・という感じ。
さて足元で金市場では日本時間明日午後11時からのイエレン講演を前に、予防的なファンドの手仕舞い売りが出ているようだ。やっとロングの整理が進むイメージだが、商いも通常より薄いようでやや値動きが大きくなっている。