9月13日、アラスカから帰国して翌日のニュース。
東京の奥多摩でクマに襲われたことを、ネットで知りました。
こんな内容でした。
●ついに奥多摩にも出現
酸素ボンベを使わずに8000メートル級の山を踏破するなど世界的に有名なクライマーの山野井泰史さん(43)が、自宅近くの東京都奥多摩町原で早朝ジョギング中にクマに襲われ、重傷を負った。襲ったクマは2頭で、親子とみられ、地元猟友会が行方を捜している。現場は奥多摩湖の北側に位置し、民家から100メートルほど離れた山道。倉戸山(1169メートル)への登山口があり、観光客の出入りも多い。東京でクマが人を襲った事件は2年ぶりだ。
観光地・奥多摩でクマが人に危害を加えるなんて、ちょっと恐ろしいが、「別に不思議なことではない」と言うのは札幌市の北海道野生動物研究所所長で、“クマ博士”こと門崎允昭氏(農学博士、獣医学修士)だ。
「人が住めるように山間部が開発され、いくら地形と環境が変わっても、かつてそこを行動範囲にしていたクマの“匂い”は消えません。その匂いにひかれてクマはやってきます。大人のクマなら人の姿を見たら、自ら姿を隠しますが、山野井さんの場合、親子グマだったのが運が悪かった」
運悪くクマにでくわしたら、「死んだふり」や「ガススプレー噴射」は効果はない。
「有効なのはクマに“話しかける”こと。“なんでこんなところにいるんだ”とか“近寄るな”など大声で言う。クマは非常に耳がよく、おどおどし、退散してしまうことが多い。私もこの手で何回も危機を脱しました。慌てて逃走すると命を落としかねません」(門崎所長)
安全と思える場所でもクマに出合うことがあると“覚悟”すべきかもしれない。
(日刊ゲンダイ2008年9月18日掲載)
私達夫婦は、大阪の自然医食デザインの三浦先生にお誘いを受けて、クマに会いにアラスカに行ってきました。
成田からポートランド経由でアンカレッジに入りさらにホーマーという世界中の渡り鳥が必ず一休みをしにくるという大きな湿地のある素晴らしい町に行き、そこから6人乗りの飛行機でハローベイという人間は住んでいないクマやかもめやラッコ、アザラシ、白頭鷲など、動物達の楽園で3泊4日のキャンプを体験いたしました。
ハローベイは野生のクマがたくさんすんでいて、私達は丸腰でクマの楽園の中にお邪魔したのです。
ここかしこでクマに出会います。
最短3Mの距離でクマが遊ぶ様子を見ることができました。
どうして、こんなことができるかわかりますか?
それは、クマに出会ったときに、私達はじっと動かず、危害を与えないことを態度で伝えます。そうすると、クマは真横やまん前をすっと歩いて、私達を襲うこともなくそ知らぬ顔をして通り過ぎるのです。
時には、目の前で2頭の兄弟クマがじゃれあうシーンも見せてくれました。その時もわずか5M先の出来事でした。
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帰国して10日ほどたった朝、テレビを見ているとテリー伊藤さんが出ている番組で「ある日森でクマに出会ったときあなたならどうする?」ということで
①死んだフリをする
②あわてて逃げる
③撃退スプレーをかける
④鎌で攻撃をする
⑤木に登る
みたいな内容でどれが正しいかを選択する問題を出していました。
正解は③と④だと言ってましたが、本当にクマと丸腰でであった経験をすると、どれも間違いだということがわかります。
③や④などは持っての外です。
人間のエゴです。
クマたちはとても賢くて、優しくて、可愛い動物でした。
こちらが何もしないことを感じ取ると、クマもなにもしません。
地球温暖化や環境汚染で、クマたちの住処を奪いさらに不用意な行動をとり襲われたからと猟友会を使って殺そうとしている人間は傲慢としかいいようがないと、悲しくて涙が出ました。
全世界の人間が、ハローベイに行ってクマとの時間を過ごせば、きっと戦争や物の奪い合いや争いや傲慢さが消えてなくなるのにと思いました。
今回の旅の記事は、1000枚近い写真を撮っていますので少しづつ整理をしながら、皆さんにお伝えできればと思います。
アラスカ滞在中私達をナビゲートしてくださった、名古屋大学の佐藤しんじ先生は天文学がご専攻ですが、宇宙を見る千里眼で、クマたちの暮らしを通して、たくさんのことを教えてくださいました。
いずれ、大阪と合わせて香川でも講演会、写真展を開催いたしますね。
生き方が変わる旅を感じていただけると思います。
東京の奥多摩でクマに襲われたことを、ネットで知りました。
こんな内容でした。
●ついに奥多摩にも出現
酸素ボンベを使わずに8000メートル級の山を踏破するなど世界的に有名なクライマーの山野井泰史さん(43)が、自宅近くの東京都奥多摩町原で早朝ジョギング中にクマに襲われ、重傷を負った。襲ったクマは2頭で、親子とみられ、地元猟友会が行方を捜している。現場は奥多摩湖の北側に位置し、民家から100メートルほど離れた山道。倉戸山(1169メートル)への登山口があり、観光客の出入りも多い。東京でクマが人を襲った事件は2年ぶりだ。
観光地・奥多摩でクマが人に危害を加えるなんて、ちょっと恐ろしいが、「別に不思議なことではない」と言うのは札幌市の北海道野生動物研究所所長で、“クマ博士”こと門崎允昭氏(農学博士、獣医学修士)だ。
「人が住めるように山間部が開発され、いくら地形と環境が変わっても、かつてそこを行動範囲にしていたクマの“匂い”は消えません。その匂いにひかれてクマはやってきます。大人のクマなら人の姿を見たら、自ら姿を隠しますが、山野井さんの場合、親子グマだったのが運が悪かった」
運悪くクマにでくわしたら、「死んだふり」や「ガススプレー噴射」は効果はない。
「有効なのはクマに“話しかける”こと。“なんでこんなところにいるんだ”とか“近寄るな”など大声で言う。クマは非常に耳がよく、おどおどし、退散してしまうことが多い。私もこの手で何回も危機を脱しました。慌てて逃走すると命を落としかねません」(門崎所長)
安全と思える場所でもクマに出合うことがあると“覚悟”すべきかもしれない。
(日刊ゲンダイ2008年9月18日掲載)
私達夫婦は、大阪の自然医食デザインの三浦先生にお誘いを受けて、クマに会いにアラスカに行ってきました。
成田からポートランド経由でアンカレッジに入りさらにホーマーという世界中の渡り鳥が必ず一休みをしにくるという大きな湿地のある素晴らしい町に行き、そこから6人乗りの飛行機でハローベイという人間は住んでいないクマやかもめやラッコ、アザラシ、白頭鷲など、動物達の楽園で3泊4日のキャンプを体験いたしました。
ハローベイは野生のクマがたくさんすんでいて、私達は丸腰でクマの楽園の中にお邪魔したのです。
ここかしこでクマに出会います。
最短3Mの距離でクマが遊ぶ様子を見ることができました。
どうして、こんなことができるかわかりますか?
それは、クマに出会ったときに、私達はじっと動かず、危害を与えないことを態度で伝えます。そうすると、クマは真横やまん前をすっと歩いて、私達を襲うこともなくそ知らぬ顔をして通り過ぎるのです。
時には、目の前で2頭の兄弟クマがじゃれあうシーンも見せてくれました。その時もわずか5M先の出来事でした。
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帰国して10日ほどたった朝、テレビを見ているとテリー伊藤さんが出ている番組で「ある日森でクマに出会ったときあなたならどうする?」ということで
①死んだフリをする
②あわてて逃げる
③撃退スプレーをかける
④鎌で攻撃をする
⑤木に登る
みたいな内容でどれが正しいかを選択する問題を出していました。
正解は③と④だと言ってましたが、本当にクマと丸腰でであった経験をすると、どれも間違いだということがわかります。
③や④などは持っての外です。
人間のエゴです。
クマたちはとても賢くて、優しくて、可愛い動物でした。
こちらが何もしないことを感じ取ると、クマもなにもしません。
地球温暖化や環境汚染で、クマたちの住処を奪いさらに不用意な行動をとり襲われたからと猟友会を使って殺そうとしている人間は傲慢としかいいようがないと、悲しくて涙が出ました。
全世界の人間が、ハローベイに行ってクマとの時間を過ごせば、きっと戦争や物の奪い合いや争いや傲慢さが消えてなくなるのにと思いました。
今回の旅の記事は、1000枚近い写真を撮っていますので少しづつ整理をしながら、皆さんにお伝えできればと思います。
アラスカ滞在中私達をナビゲートしてくださった、名古屋大学の佐藤しんじ先生は天文学がご専攻ですが、宇宙を見る千里眼で、クマたちの暮らしを通して、たくさんのことを教えてくださいました。
いずれ、大阪と合わせて香川でも講演会、写真展を開催いたしますね。
生き方が変わる旅を感じていただけると思います。