金曜日はマクロビオティック料理教室<飯のコース>第3回目でした。
第1回、2回と比べるとかなりごちそうですね。
●メニュー
茶飯
胡麻豆腐
切り干し大根のたいたん
根菜の団子汁
梅醤番茶(お手当て)
茶飯は煎り大豆と煎り玄米を三年番茶で炊いたものです。
豆の陰陽と背景、取り扱い方などをお話いたしました。
大きな豆と書いて大豆です。
大きいということは拡散性、上昇する力、緩める力、冷やす力などをもった陰性の性質です。大豆は精進のお料理に色々使われますね。高野豆腐や、豆腐にしてお料理に使用したり豆のまま使用したり致します。
大豆を使ってご飯を炊くとき、煎ってから使用すると香ばしくて美味しくなります。そのまま玄米と一緒に炊くと、陰性の青臭さが鼻についてしまいますので、是非、煎ってから炊いてみてくださいね。
三年番茶で炊く玄米ご飯は、香りがとてもいいですよ。
こんな豆ご飯の時は心持ち、塩加減を多くしてください。でも炊くときにたくさんの塩を入れると玄米がほちご飯のように芯が硬くなりますので、後からごま塩などで塩味をつけてください。
また、塩味(鹹味)として、小さな昆布の角切りを忍ばせて炊くのもいいですね。
胡麻豆腐は、春夏には白胡麻ペーストを使いましたが、今回は黒胡麻ペーストを使いました。昔、友人が京都の「たん熊」パリ支店で働いていて、帰国後に教えてくれた料亭のレシピで作ります。1(胡麻ペースト):1(本葛):7(水)の割合で練っていきます。色々なレシピを見ても、微妙に違いはありますが、ほぼこの割合です。それに、覚えやすいでしょ。
40分練り続ける、超本格派です。これが、また♪おいしいんだナ。
もちろん、コツがありますが、それはまたお教室で(笑)。
今回は、出汁醤油とわさびでいただきましたが、スイーツとして甘酒ソースなどをかけてもイケテますよ。
切干大根と高野豆腐のたいたんは、基本食の定番ですね。
切り干し大根は、毎年自家製で作ります。
大根を細く切って干すだけという簡単な作り方なので、もう少し寒くなって大根の甘さが増してきたら、是非作っておいてください。
はん'ずの美穂ちゃんの息子ちゃんやNさんの3兄妹はおやつに食べるぐらい、甘くて美味しいんですよ~ン。
保管は酸化しないようにチャック付きのしっかりしたビニール袋などに空気を抜いて要冷蔵でね。
切り干し大根の戻し汁は、本当にあまくて美味しいです。この戻し汁を使って無水煮した切り干し大根や人参、高野豆腐を炊いていきます。そうすると、お砂糖なんて使わなくってもあまくておいしい一品となるのです。
ちなみにこの戻し汁を乾燥グルテン(特に三育の大豆タンパク薄切り)を針生姜とともに柔らかく炊いて味付けにお醤油を少しまわしいれ、煮汁がなくなるまで煮詰めると、なんと牛肉のしぐれ煮と化します。作ってみてね。
根菜の団子汁は、季節の根菜を無水煮して、今回は米粉(白玉粉)ともち玄米粉のミックスの団子と、この前、蕎麦ふるかわのご主人に習った蕎麦がきを作って麦味噌仕立てのお味噌汁を作りました。
お味噌汁は、味噌をすり鉢に当てると本当にまろやかになり美味しさが増します。
少し手間なんですが、ちょっと時間に余裕がある時にやってみてください。
特に麦味噌はよく擂って滑らかにしておくと、ウンとお料理上手になります。
お手当てに、これからの季節に大活躍の
梅醤番茶を作りました。
陰陽両極のチカラを借りて、あらゆる感染症に効くと言われる最強のそして一番なじみの深いお手当て法です。
お友達のN森さんちの奥様が一昨日の我が家の宴会で、お土産にご持参くださったボジョレーヌーボー&純米酒の美酒の誘惑に負け、翌日の昨日、ちょっと二日酔いかも~「あ゛~」とうなだれていましたので、梅醤番茶を飲んでいただきましたら、お昼ご飯は高知の自然食まーるさんで野菜カレーが食べられるぐらいに元気はつらつ~となり、奥様絶賛の梅笑・・・もとい、梅醤番茶となりました。
甘い誘惑にも打ち勝つ優れものです!
飯のコースは、基本食のコースですから、マクロビオティック食事法のNO.4~5とよく使って役立つお手当てを毎回実習いたします。
そして陰陽の理のはかり方をともに学んでいきます。
マクロビオティックのお料理を身につけるということは、暮らしという毎日繰り返される当たり前の営みとなるということですから、空気のような存在としてあなたの中で育っていくことでしょう。
どうぞ、基本食を毎日、繰り返してみてください。
マクロビオティックって書くと特別なものに思えたり勘違いしたりする方もいらっしゃいますが、いつもの一日なのです。神様がみんな平等に与えてくれている一日なのです。
マクロビオティックの霽れのお料理は特別なものです。霽れのマクロ料理を毎日続けると精神もカラダも壊れていきます。空気のような存在にはなれないのです。どうぞ、そのことを知ってマクロビオティックの食事法の基本を忘れないように楽しんで欲しいです。飯のコースは、そんなことを学んでいただきたいと思って開催いたしております。