Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

凧揚げの季節

2008年07月03日 | バリ
 乾季に入るとバリは凧揚げの季節である。日曜日ごとにどこかの町で凧揚げ大会が開かれ、4トントラックでなければ運べないような巨大な凧揚げに大人たちが熱狂している。もちろん、日本の子どもたちがあげるような小さな凧もたくさんあがっている。
 日本で凧紐といえば木綿の太い糸のことだと思うのだが、最近のバリでは、太いナイロンのテグスが用いられるようになった。切れにくいというのがその理由だそうだが、その反面、それがもとで大事故がおこるようになった。落ちてきた凧のテグスで人間が大怪我をするのである。バリでバイクに乗っている私は、それを考えただけでもゾッとする。
 さて、そんな無法者の凧が、私の下宿する家の高いテレビのアンテナにいくつも引っかかって、アンテナの機能を低下させてしまったのである。なんということだ。おかげでEURO2008の準決勝の二試合は、まるで砂嵐の中での中継だった。ところが家の人たちにとっては慣れたもので、「この時期は仕方ないよ」というだけである。いつ引っかかった凧を外すのか、と聞いたところ「いつか外れる」という答えが返ってきた。いやはや、なんともバリらしい・・・。