Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

本屋モロダディの移転

2008年07月07日 | バリ
 バリで本屋のモロダディに行く。店屋の前にいくとなんとなくいつもと違う。店頭には本箱とかダンボールがたくさん置かれている。もしやとうとう潰れてしまったんだろうか?と不安にある。なんといっても20年以上前から通い続けた本屋なのだ。階段を上がりかけると下から文具やスポーツ用品を売るフロアーに立つ女性が声をかけてくれた。
「もう上に本屋はないよ。移転しちゃったんだよ。」
 私は驚いて「どこに移ったんですか?」と聞いてみる。「スーパーマーケットのティアラデワタを知っているでしょ。そのすぐ東側の商店街の中よ。道路に面しているからすぐわかるよ。」と微笑みを浮かべて教えてくれる。潰れたわけではないことを知って安堵する。バイクで10分程度走って新しい店の前に車を止めた。店内に入るや否や主人が「前の店に行ったんだろう?お前さん、しばらく来なかったからね。二日前に移転したばかりだよ」と笑い混じりに話しかけてくれる。
 店屋はすっかり小奇麗になってしまって、なんだか前より品揃えが薄くなったような気がする。前の店は薄暗くて、毎回行くたびに「宝探し」をするような気分だったから。何もかもが変わっていく。古いものから新しいものへ。なのに変われないのは僕一人だけ。いつまでだっても私は80年代のバリを引きずっている・・・。