花と緑を追いかけて

山を愛し、花を愛し、旅と
映画とパソコンと、好奇心も
いっぱいの主婦の日記です

映画「ラストマイル」観賞

2024年09月16日 | 映画、観劇
朝晩は過ごし易くなりましたが、日中の太陽光線の強さにはグッタリの一週間でした
でも三連休最後の今日は午前中に時々雨が降ったりで、こちら横浜はだいぶ涼しくなりました。


(9月14日・ラジオ体操会場の公園にて撮影)

連休初日の土曜日はピカピカお天気になりました。
ラジオ体操の行われる公園の草原に、今年もたくさんの「ツルボ」が咲いています



昨年初めて知ったお花ですが、山男だったフクシマさんは「美ヶ原にいっぱい咲いていたよ」と言う
昨年の9月16日に私は写真を撮っていますから、今年も同じ時期に咲き出しましたね。



「どんどん増えて、今年は倍以上の花が咲いたね」とフクシマサンは嬉しそうでした。
小さな球根で増えるお花だとか



ラジオ体操に行く時は住宅地の中を通る幹線道路を渡るのですが
この日は富士山がクッキリと見えていて、爽やかな風が吹いていました。

孫娘の愛犬「黒柴・小太郎君」の見守り
今年6歳の小太郎君はお腹の弱い子で、食べ過ぎるとすぐに下痢をするので
エサは子犬の頃と同じ少しづつの一日3回です。



私は週に3回、お留守番の小太郎君にお昼ご飯を与え下痢の時はトイレ散歩をするために
息子宅に通っています

毎月第2週目は「ストレッチ体操」と「コーラス」の趣味の会もあり
先週は暑い中を連日出かけて大忙しでした


映画「ラストマイル」鑑賞(9月13日)
この3連休の前日の金曜日も、お昼過ぎには電動自転車で5分の息子宅に出かけるつもりが
お嫁ちゃんの仕事が急遽午後からの出勤で、小太郎の世話はキャンセルとなり・・・

突然時間が空いて出かけたのは上大岡の「東宝シネマ」、物流の世界を舞台にした映画を見に行きました。



私は脚本家の「野木亜紀子さん」の作品が大好きだから、是非見たいと思っていたのです。
今テレビで盛んに宣伝されていますね映画「ラストマイル」

監督「塚原あゆ子」・脚本「野木亜紀子」・制作「新井順子(TBSスパークル)」・主演「満島ひかり」

”11月のブラックフライデー前夜を発端とする連続爆破事件に立ち向かう
物流センターのリーダー達をはじめとする人々を描くサスペンス映画”です(Wikipediaより)



『ラストマイル』では、大手外資ショッピングサイトからの理不尽とも思えるほどの過度な要求を
突きつけられて疲弊する下請け配送会社のスタッフ達の姿が描かれています。

彼らの鬱屈と反発はやがて行動になる。同時に外資ショッピングサイト社内でも本国アメリカからの
苛烈なプレッシャーをかけられる日本の幹部や、その幹部と現場との間で板挟みになる配送会社の
管理職の苦悩も映し出されています(実在の「アマゾン」と「黒ネコヤマト」が頭に浮かびますね)

資本主義の世界では仕方のない事ですが、末端の業者ほど虐げらるシステムになっていて
配送会社の更に下請けのドライバー父子の「荷物一個が150円、それを一日配って200個がせいぜい」
と言う言葉が深く耳に残ります。



野木さんの脚本はエンターティメント性も充分ありながら、現代社会におけるさまざまな課題や社会問題を
弱者側の視点から彼らに寄り添うようにすくい上げていて・・・

権力者など強者側から差別を受け、抑圧されて苦しむ人々の胸の内の苦しみや言葉にできない叫びを
ドラマのなかで生々しく切実に描がかれているのが魅力です。
現実社会では必死に耐え忍ぶ彼らの思いをセリフや行動で示し、見る者にぶつけて訴えてきて圧倒されます。

この映画、封切り3週間で30億円以上の売り上げとかで、今の所動員数もベストワンの人気ですが
平日の猛暑の中の13時20分の回は、シニアと学生さん達などの3割程度の観客で空いていました。



同じ野木亜紀子さん脚本、塚原あゆ子監督、新井順子プロディースのオリジナル作品「アンナチョラル」が
2018年のTBS冬期の金曜ドラマで放送されていました。

米津玄師の歌う主題歌「Lemon」が大ヒットしましたね

私は当時ライブで見ていなかったので、体調を崩した先月末にNetflixで全10回を一気に観賞
一話から「コロナウィルスのパンデミック」を予言していて驚かされました。

主役の石原さとみが演じるのは架空の半官半民の[不自然死究明研究所(通称UDIラボ)]の法医解剖医
物言わぬ死体から「事件を解決していく」というとても面白い作品でした。



同じく脚本・監督・制作と同じ女性3人がタッグを組んだ2020年TBS金曜ドラマ「MIU404」
こちらはコロナ禍で春ドラマが夏ドラマとなったりの中、私も楽しみにライブで見ていましたが
同じく今回全11回を再度一気見しました。

事件が起きて24時間以内の初動捜査を担当する「機動捜査隊」が舞台の刑事ドラマです。
あおり運転・青少年の薬物問題・農業実習生と言う名の元に労働搾取される貧しい国からの出稼ぎ達
等など社会問題化した事件の数々・・・

主役は綾野剛さんと星野源さんの性格が違う2人の刑事のバディードラマです。
この二つのドラマの出演者たちが、今回の映画「ラストマイル」と同じ世界線という事で
少しだけ参加しているのも嬉しい事でした。

「ラストマイル」の上映時間は2時間、ダレることなくスクリーンに魅入りました。

尚、10月から始まるTBSの日曜劇場「海に眠るダイヤモンド」も、同じ野木亜紀子さん脚本で
神木隆之介主演のドラマだそうです。監督&プロデューサーも塚原あゆ子さんと新井順子さんで
とても楽しみです。



                 

映画の帰路自転車を置いていたスーパーに寄ると、いつも空だったお米の棚に5kg入りの袋が
2種類だけ並んでいたので早速買いました。



普段お米は「生協宅配」で頼んでいるのですが、8月から抽選となり届かない日が続いていたのです
我が家は丘の上、電動自転車とはいえ5kgのお米はペタルも重い

私は今の所アマゾンなどのネット通販は利用していなくて、ポチるのは生協のサイトだけです。
一応食料品や生活必需品から園芸用品まで揃っているのですが、届くのは週に一回のみ

いずれ歩けなくなったら、ネット通販の利用をせねば生きていけないと思っています。

ふと見てきた映画の「ラストマイル」=「末端の個人宅に届けるドライバー」の父子役の
日野正平さんと宇野祥平さんの顔が浮かびました。

犯人がこの不条理なシステムの流れを「爆弾を使って」止め、身を挺して訴えたかったのでしょうが
「結局配達の品物の一個の値段がこの事件で20円上がっただけ」という二人の会話が胸に刺さりましたね。


コメント (11)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ご近所仲間と、お出かけ&お食事三昧

2016年11月29日 | 映画、観劇
我が家の庭の白いタツナミソウが咲きだしています
本来なら春のGWに咲きだすお花ですが、夏日のあった10月・・・
小春日和の11月が一転積雪もあったりして、植物界も混乱を起こしているのかもしれませんね。



気が付けば行楽シーズンの11月も終わりです。

楽しかった「安曇野旅行」、ワンゲルの会のハイキングは2回参加、古くからの山仲間とハイキングも行き
ご近所仲間と映画鑑賞2本と早めの忘年会・・・
地元のアート展や、所属しているもう一つのコーラスの発表会にも参加

あちこちに行ってたくさん遊んで、たくさん食べた11月でした。
流石に疲れはてて目が回りだしています。

夫の実家と親友の法事も二つありました。

11月最後の日曜日の雨の中、taeさんの一周忌に参列したらいろいろ感じることがあり・・・
冬に向かってイマイチ晴れ切れないお天気の影響もあってか?、
昨日今日と少々センチメンタルになっている私

師走の12月は少し落ち着いて家のことをしたいと思っています。

ご近所仲間のO夫妻の作品展示会へ(11月3日)
奥様のK子さんは染めと織物、ご主人のMさんは木工職人・・・
毎年「鎌倉芸術館」でお仲間たちと展示会を開いています。

青空の広がった暖かい文化の日に、ご近所仲間と4人で行ってきました。



しっかりと人生計画を立てて、実行しているOご夫妻
ご主人は60歳で定年退職後、県の職業訓練学校に入学して1年間木工を学び

フルタイムで働いていたK子さんの定年を待って、二人で2年間タイのチェンマイに家を借り
K子さんは染織を勉強・・・



今ではこうしてお仲間たちと展示即売会を年に1~2回催しています。
ご主人の作るオーダー家具は高価なお値段です。

K子さんの絹の白地に染たストールは5000~8000円、織りのストールは大きさにもよりますが15000円以上・・・
私も今まで5~6枚購入、重宝しています。

今回はぷりんさんがK子さんの染織したストールを一枚買いました。



ご夫妻の作品以外にも、お仲間たちの作品も並びます。
今回私が購入したのは小さな野の花を生けるに丁度良い、手作りの焼き物の一輪挿し・・・

安曇野旅行でご一緒したラッシーママさんとあざみさんにもお土産として買いました。



個性ある作品がたくさん並びますが、手作りはそれなりに高い
鎌倉の芸術館と言う会場も一流ですものね。



手が器用でお庭のデッキや椅子などを作ってしまうのんちゃんは、手作りコーナーでお箸作りに挑戦していました。



私たちは1時間以上会場にいて「貴女にはこれが合うわよ」と、女同士あーだこーだと品定めの後は
K子さんお薦めの近くのイタリアンでランチ&お喋りを楽しみました。

芸術館のある大船は面白い街です。
年が明けたら「着物の着付け教室」に通うことにした私たち、食後は和服のリサイクル店に行きました。
のんちゃんが練習用の名古屋帯(1000円)を購入・・・

和服以外の高級リサイクル店もありました。女4人だと、どんなお店でも入る勇気が出ます。
私は一眼レフカメラが入る、日帰りバス旅行用のレスポのバッグ(1000円)を買いました。



週に二日はプール通いのぷりんさんは、秋用のスポーティーなジャケット
元スッチーのU子さんは、ダウンコートと山用の上着を購入していましたわ。

朝9時半に家を出て、帰宅したのが5時過ぎ・・・
女同士お喋りしながらのお買い物とお食事が楽しいのよね。

映画鑑賞2本と中華街での早めの忘年会(11月17日)
映画好きのぷりんさんに誘われて、同じ仲間と今度は映画2本のハシゴです。

50代の頃、私は月に二週間ほど地区センターのスタッフとして働いていましたが
専業主婦のぷりんさんとのんちゃんんに誘われて、年に3~4回は順番に車を出して
MM21のワールドポーターズまで映画のハシゴをしに行ったものです。

「ブリジットジョーンズの日記」・ダメな私の最後のモテ期
私たちこのシリーズ、過去の2話も観ています。
映画の紹介はこちらです。



恋に仕事に奮闘するアラサー独身女性の日常を描き大ヒットした『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズ第3弾。
前作から十数年を経てアラフォーになったヒロインが、既婚者の元恋人と、新たに出会ったIT企業の裕福なイケメン社長との間で揺れ動く。
前2作に続きブリジットをレニー・ゼルウィガー、マークをコリン・ファースが演じる

今回も大いに笑わせていただきましたが・・・
第一作目のぷっくり太ったレニー・ゼルウィガーは可愛かったけど、あれから10年以上経ちましたか?
やはりヒロインも劣化してしまいましたね~



お昼はフードコートで慌ただしく麺類を食べて、2時40分からもう一本観ます。

トム・ハンクスの「インフェルノ」
本当は同じトム・ハンクスの「ハドソン川の奇跡」を観たかったのですが、もうやっていませんでした。残念



人気作家ダン・ブラウンのベストセラー小説を映画化した『ダ・ヴィンチ・コード』シリーズの第3弾。
主演のトム・ハンクス、監督のロン・ハワードが続投し、これまで数々の歴史や名画の謎を解明してきた
宗教象徴学者ロバート・ラングドン教授が、詩人ダンテの「神曲」の「地獄篇」に絡んだ世界を揺るがす陰謀に挑む

こちらのシリーズの第一作の「ダビンチ・コード」は過去に観ているような気がします。

このまま人口が増え続けると人類は100年で滅びる、そうなる前に人口を減らせばならぬ
ちょっと恐ろしい映画でした。
詳しい内容はこちらでどうぞ

映画に詳しいぷりんさんの感想は「三作目の今回が一番つまらなかった」とのことでした。

ディナーは中華街で
このメンバーだと夕食も食べていくのが当然のようです。
「場所がらやはり駐車場のある中華街になるかしらね」と今回車を出したぷりんさんが呟きました。

コース料理はやめて皆で好きなものを頼みますフカヒレスープは1人前1200円!熱い内に戴きましょう
点心も美味しいね甘いデザートは別腹よ

私とK子さんは生ビールを飲みましたが、合わせて5000円内で収まりました。
「もう早めの忘年会だわね」
久しぶりに50代に戻って良く遊んだ一日でした。

ブログ仲間のあざみさんからのプレゼント
ラッシーママさんに誘われて、大阪のあざみさんと3人で安曇野でミニオフ会に参加した際、
手仕事の手芸が大好きなお二人に比べて、私の持ち物はどうも男っぽいと気づきました



デジカメなども色気のないケースで持ち歩き(夫の物でした)、
私は「おっさんか?」と呟いてしまいましたわ。

それを聞いてあざみさんが素敵なデジカメ入れを作って送って下さいました。
これならレストランのテーブルの上に置いても、優雅なレディーに見られそう

あざみさ~ん、早速使っていますよ。ありがとうございました




コメント (20)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本映画を2本観賞

2014年06月19日 | 映画、観劇
6月18日(水)は山仲間と入笠山のスズランを見に行く予定でしたが
そんな日に限ってお天気は

代わりに仲間のYさんと山の映画を観てきました。

映画「春を背負って」
去年の夏、彼女と立山の雄山~大汝~富士の折立~真砂~別山と縦走しましたが
その時に大汝休憩所で、宿で作ってくれたお弁当を食べましたこちらです。

その際ガイドさんから、立山の3015mの稜線に建つこの小屋が舞台の映画が作られていて、
2014年の6月に封切りとなるから是非見るようにと薦められていたのです。


日本映画界屈指のカメラマンと知られていた木村大作氏が、監督として初めてメガホンをとった
「劔岳・点の記」が封切りされたのは5年前の6月でこちらで紹介しています。

CGを一切使わず、俳優とスタッフを連れての冬の剣岳で撮影した画面に圧倒されました。

そして今回観た「春を背負って」は監督二作目の作品なのです。


トレーダーの亨(松山ケンイチ)は、山小屋を営む父(小林薫)が遭難者を救おうとして
命を落としたと知らされる。
葬儀の後で山小屋まで登った亨は、自分が父の後を継ぐと宣言します。
従業員の愛(蒼井優)や、父の後輩の山男吾郎(豊川悦司)らに助けられながら
一人前の山小屋の主人となる亨の人間的成長を描く物語です。

この映画の主役は立山の美しい映像だと思いますね


前作と同じようにスタッフは重い機材を担ぎ上げ、
刻々と移り変わる立山の表情を捉えます。

高山植物やライチョウの姿も素晴らしい・・・

私たちが昨年探して見つけられなかったオレンジ色のタテヤマチングルマが映し出された時には
思わず隣の席のYさんと顔を見合わせニッコリ


そして「すみれ小屋」(大汝休憩所)周辺から望むアルプスの雄大な峰々に魅入りました

この風景の中を実際に歩いた私にしてみれば
「一歩一歩、自分の力で普通に歩けばいいんだ」
というセリフも納得です。


ただ物語はまるで昭和の時代の映画のようでした

「自分の居場所を探す」「人は誰も荷物を背負って生きている」といった
ちょっと気恥ずかしいセリフが並びますが、我々世代には懐かしさを感じる人もいるでしょう・・・

最後の純愛を表現するシーンなどは、昭和30年代の青春映画のようでしたわ

山小屋を舞台に巻き起こる遭難事故などのエピソードは散漫気味で、少々盛り上がりに欠けます。

「新田次郎原作の実話を基にした前作の迫力には及ばなかったわね。」
「でも、私たちが小屋の前で腰かけてお弁当を食べた場所がふんだんに出てきて嬉しかったわ」
というのが見終わった我々の感想です。


松山ケンイチはNHKの大河ドラマ「清盛」でしか観たことがありませんでした。

山ガールがはまっていたナチュラルな魅力の蒼井優の笑顔と、豊川悦司の頼りになる山男
そして亨の母親を演じた檀ふみさんが印象に残りましたね。

この映画は横浜駅西口にある「相鉄ムービル」で観ましたが、
私にとっては15年ぶりくらいに行った映画館でした。

今時珍しい広い客席が並ぶロードショウ型の映画館です。
トイレも和式が殆どでビックリのレトロ感でした


映画を見終わってから二人でお茶して、それから近くの好日山荘に行き
Yさんはディザックを買いました。

私のディザックと同じメーカーの同じ20Lサイズです。
これで来週一緒にハイキングに行きましょうね。


「相棒 劇場版111 巨大密室!特命係絶海の孤島へ」
5月下旬、我ら夫婦の44周年目の結婚記念日の日は映画を観て食事をしました。


TVで再放送される「相棒」を毎日録画しているほどの、主人は「相棒」の大フアンです。

今回のテーマは警察と自衛隊、民兵の、立場の違う国防組織の正義と権力、建前を強調・・・
左の理想主義的な平和ボケと右の極端な国防論が語られます。

TVと違って派手な爆破や戦闘シーンがありますが、私はTVの1時間物のキラリと光る作品の方が好き


もうすっかりお馴染みの顔ぶれも登場して、笑わせてくれますが・・・
一ヶ月前に観たこの映画、あまり覚えていないのが正直な所です。


右京さん(水谷豊)の相棒としては三代目のカイト君(成宮寛貴)が、主人は一番のお気に入りのようですが
私はやはり最初のカメちゃん(寺脇康文)が良かったなぁ~

今回の民兵の隊長役の伊原剛志さんは、朝のNHKドラマ「花子とアン」で
主人公の父親役をやっているけど、2年前のドラマ「初恋」のドクター役がとにかく素敵でしたわ

夫の希望で観に行ったのに、最初の10分で彼はいびきをかいて寝ていた
私は伊原さんのギリシャ彫刻のような顔に見惚れていましたので、眠気は来ませんでした。

最後に捕えられた彼の口から痛烈なアメリカ批判が出たのが印象深かったです。

そんなこんなの映画鑑賞でした。

ディナーは和食で・・・
映画は桜木町駅横のビルの6階のブルグ13で観ましたので、夜のお食事は同じビルの和食のお店です


MM21やベィブリッジが目の前に広がる眺めの良いお店でした。


ただし窓際の席は予約者優先で座れませんでしたが・・・

まずはビールで乾杯です夫の好きなお刺身と冷酒も欠かせません


夫の脱サラやらでいろいろあった44年間でしたが・・・

海鮮サラダも追加して・・・最後はお寿司を戴いて〆ですね。


これからもお互い健康で過ごせれば何よりです。
ささやかに祝った、44年目の結婚記念日でした。


桜木町から歩いて1分の所にできたTOCみなとみらいのコレットマーレ6階に オープンした
最先端のシネマコンプレックス 横浜ブルク13はとても便利で これからも利用しようと思っています。

そしていよいよあと数時間でサッカーワールドカップ「ギリシャ戦」です。
もう後がないぞ~~ 頑張れニッポン



コメント (28)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブログ仲間と、新しい「歌舞伎座」で観劇

2013年06月29日 | 映画、観劇

6月24日(月)、ブログ仲間6人で新装成った歌舞伎座に行ってきました。
お芝居大好きな銀河さんが6人分の席を取ってくれて・・・
お花見に続くオフ会は歌舞伎座での観劇です。

平日の午後の公演ですが、タクシーや大型観光バスも横付けされての大賑わい

思えば3年前の4月に、歌舞伎座の建て替えのための「さよなら公演」
ご近所仲間の4人で見に行って以来です。その時の記事はこちらです。


新しい歌舞伎座は地下4階地上29階建ての高層オフィスビルを併設。
でも劇場の外観は従来通りの低層で和風桃山様式を採用とか・・・


鳳凰が描かれた正面のやぐらも以前と同じです。


12時半に歌舞伎座正面で待ち合わせでした。

だんだんさんの着物姿がとても色っぽい

私もいつか着物姿での歌舞伎見物に憧れていますが・・・
手の骨折などで帯が結べず、夢は遠のくばかりです

ランチは「パリのワイン食堂」で
観劇の前に、銀河さんに案内されてランチに向かいました。

歌舞伎座の裏にある小粋なお店です
私はまだパリに行ったことはありませんが、きっとパリの下町の定食屋さんは
こんな感じなのだろうと想像できました

モッツァレラチーズの前菜にメーンはお魚を選びデザートはコーヒーとアイスクリームをチョイス


店員さんは殆どがフランス人

お味も良くて、白ワインを付けてもリーズナブルなお値段でビックリ、
他にお二人がビールを注文
ブログ友にはイケルお方が何人かいて嬉しいわ


チケットを手配したのが4月中旬で、年寄りを抱えていたりすると何が起きるか分かりません。
ドタキャンしても大きな損をしないようにと今回は3階席を取って頂きました。


前から三番目のよく見える良い席でした
花道も三分の一は見えますので充分楽しむことが出来ました。

今回変わったと感じたのは、3階までエスカレーターで上れることと
トイレが広くてゆとりが出来たことでしょうか・・・?
一方通行方式には戸惑いましたが、これなら人の流れもスムースに行きますね。


午後の部の演目は「壽・曽我対面」と「土蜘」・・・
午前の部の「俊寛」は以前、勘三郎さんで観たことがあります。

夜の部の「助六由縁江戸桜」は3年前のさよなら公演で団十郎さんが助六を演じました。
思いもよらずこのお二人が、新しい歌舞伎座のこけら落しの舞台で姿が見られないとは
3年前には予想すらできませんでした。

さよなら公演の「閉場会」で挨拶し、前歌舞伎座の最後を〆た大御所の中村芝翫さん
も鬼籍に入られたのですね。
改めて3年という月日の移り変わりを感じました。


今回の「壽・曽我対面」では、慎重な曽我の十郎を菊之助、あらぶる激しさを発揮する
曽我五郎を海老蔵が演じていました。
若い役者さんたちの台頭が感じられますね。

でも「土蜘」では、70歳を過ぎた菊五郎の大立ち回りが見られて、人間国宝の健在ぶりに一安心です。

新しい歌舞伎座のこけら落としに相応しい華やかな舞台でした。

絢爛豪華な舞台に満足いたしました。
だんだんさんから送られてきた6人の写真です


夕方の5時近くにハネてから、ラッシーママさんの大好きなパフェーを食べてから帰りましょうと
有楽町近くの不二家に行きました。

甘いものがこれだけ並べば圧巻です私はアンミツ、銀河さんがプリンアラモード


話はつきませんが、日本に帰国中のご主人が気になるbonjiさん、7時にはお開きとしました。

自分も含めて明日何が起こるか分からない年齢となった私達
6人揃っての歌舞伎見物が無事に実現できて良かったです。

何から何までお世話になった銀河さん、本当に有難うございました
家の工事で心身ともに疲れ果てていた私、良い気分転換ができました。

帰りは京浜東北線で夢路さんと、山談議をしながら蒲田までご一緒しました


            

普段はポロシャツにウォーキングシューズ姿が多い私ですが、たまの銀座にはパンプスを履いて行きます。

4月25日・友と銀座で「食事会」
前回銀座に来たのは4月下旬、独身時代の友人と3人でのお食事会でした。


飲食店が並ぶ裏通りの一角にある、隠れ家的な小料理屋さんに案内されました。


セレブな友人のマルさんが行きつけのお店だそうです。
「酒菜」、彼女は奈良漬でも酔っ払う下戸のはず・・・

次々に運ばれるお料理はとても美味しいのですが是非お酒と一緒に戴きたいわ・・・

もう一人のS子さんがビールを付き合ってくれて更にお料理が美味しくなりました
そして他に最後の〆として竹の子ご飯とお吸い物が付きました。

この日は浜松町駅で、電車に人が触れたとかで30分ほど山手線と京浜東北線が動かなくなり
約束の時間に間に合いませんでした

この一ヶ月前には小田急の人身事故に巻き込まれた私・・・
話題はその事についてのお話となりました。


まだまだ話し足りない私達、お食事の後はお茶にしようと、三笠会館に行ったら満席

仕方が無いのでそのすぐ前の「喫茶」と書かれた看板を頼りに地下に降りていくと
画廊カフェのような風情あるお店に出ました。


器も素敵ですが、コーヒーいっぱい1200円
バブリーな昭和の香りが残るお店でした。

何でもありの銀座ですね。


コメント (24)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

私の家庭菜園と、名作「ジェーン・エァー」

2012年06月26日 | 映画、観劇


久しぶりに梅雨の晴れ間が広がりました

我が家の庭の紫陽花は、そろそろ盛りが過ぎましたが
借りている畑の周りのガクアジサイがまだまだ綺麗です



利き手の甲を骨折して50日が過ぎました
ヨガやリメイク教室などのお稽古事もお休みし、友人達とのちょっと気どったお食事会もパス・・・

家事も最小限しか出来ませんので暇なのですが、自治会の仕事で何かと落ち着きません。

五つの自治会が集まった連合自治会主催の「夏祭り」に向けて、毎週日曜日に会議があります。

それと並行して、我が自治会主催の秋の「バス旅行」の計画もたてなければなりません。

文化部6人がしょっちゅう集まり、行く先を検討し・・・
各旅行社に見積もりを頼み、それぞれの説明を受け、電卓片手に計算し
予算内に納められるかどうかが頭の痛いところです



借りている畑に植えた「トマトのお花」です。

夏野菜を植えつけるゴールデンウィークに骨折して何も出来ず
今夏の我が家庭菜園は淋しいかぎりですが・・・



主人も腰を痛めて畑作業は消極的でした。
でも、採りたての新鮮野菜の美味しさが忘れられず、トマトとキュウリの苗だけは植えてもらいました。



こちらは「キューリのお花」です。



もっかキューリは毎日3~4本収穫し楽しんでいます。

自治会役員のお仲間にも配ったら、倍になって返って来ました



「包丁が持てないと聞いたので・・・」と、ドレッシングにつけたパリパリお野菜が
山のように届きました。嬉しいですねぇ~

手を骨折して「弱者の気持ち」が良く分りました。

一日おきに、ザックを背負って歩いて買い物に行きますが、
会計が済んだ商品の入ったカゴを台まで運んでくれる店員さんが、二人に一人位はいますね。

中にはレジを打ちながら袋に入れてくれる店員さんもいらっしゃいます。

ご近所三ヶ所のスーパーを利用していますが、お店の教育の違いではなく
それぞれの個人の人柄の違いと感じます。

私は今まで弱者に対して親切だったか
そのような反省も含めて、今回の怪我はそれなりに意味があったと考えられますね。

老後対策の参考にもなったような・・・???



朝、仕事に行く前の主人にキューリを切ってもらって・・・
我が家の今年のお漬物はヌカ漬けではなく、簡単にできる「塩麹」を使って作ってみました。

昨日も2人で、主人が仕事先でもらってきた1,5kgの梅で「梅酒作り」

歳とともにこうして夫婦助け合って、二人で一人前となっ行くのですね。
実感です



畑の周りにはたくさんの「ドクダミ」が咲いています。

友人から、歳をとっても大事なのは「キョウイク&キョウヨウ」と教わりました。
漢字で書くと「今日、行く」&「今日、用」・・・

そう考えると、自治会の仕事も私にとってはプラスなのかもしれませんね。



こちらは「ヒメジョオン」でしょうか?

昨日の診察で「来週の月曜日にギブスをカットして、レントゲンを撮りましょう」と、
医師に言われました。

嬉しさよりも「今度も骨が着いていなかったらどうしようと、
不安ばかりがよぎり、すっかり自信消失しています


              

ひと様には「家に閉じこもっていては駄目、まずは出かけて気分転換を計りましょう」と
日頃から言っている私。。。

以前から観たかった映画「ジェーン・エァー」を観てきました。



前回、30分前に行き、満員で観られなかったので・・・
「今度こそは絶対に」と、1時間半も前に行き希望の席をゲットしましたよ。
95%くらいの入りでした

ご存知、英国のブロンテ姉妹で有名なシャーロット・ブロンテの名作です。

伯母のもとで惨めな日々を送る十歳の孤児ジェーン・エア孤児院に送られ、18歳で家庭教師となる・・・

行った先はロチェスター家、館の主人はほとんど留守・・・
ある日突然帰宅したロチェスターに、惹かれていくが・・・

中学時代に少年少女版の「ジェーン・エァー」を読んで感激し、
20歳の頃には、翻訳本がボロボロになるまで何度も読み返しました。

本を読みながら、私もジェーンと一緒にロチェスター氏に恋をしたようです

ロチェスター氏とジェーンが初めて出会う場面、その夜かわした言葉・・・
そして氏がジェーンに求婚する場面など・・・
あれから40年以上経っても、小説の中の言葉は断片的に覚えているものですね。

私にとっては3度目の映画「ジェーン・エァー」ですが、
今回が一番原作に忠実で、ヒーローもヒロインもイメージにピッタリでした。

2012年度のアカデミー賞・衣装デザイン賞にノミネートされているそうです。
予告編はこちらでご覧下さい

20歳過ぎの頃に観た1943年度版のリバイバル作品は、ジェーン役はジョーン・フォンテェーン
ロチェスター氏が名優オーソン・ウェルズ
美しすぎるジェーンと、オジさん過ぎるロチェスター氏に違和感がありました。

その後、スザンナ・ヨークとジョージ・C・スコットの1970年度版も観ましたが、
原作を読んだ時の感動とは程遠いものでした。

でも今回は、バレー出身のミヤ・ワシコウスカの聡明で芯の強いジェーンと
強さと哀しみを併せ持つマイケル・バスベンダーのロチェスター氏はピッタリだと思いました。
(観る側の、年代の違いもあるのでしょうが・・・)



主人が持っていた世界文学全集の中に「ジェーン・エァー」がありましたので
今回40数年ぶりにひも解きましたが、私が読んだ本と訳者が違う



その上、ご覧の通りの二段の細かい活字



改めて、昔読んだ本と同じ大久保康雄訳の文庫本を買いました。
バッグの中に入れて病院の待ち時間などに読んでいます。

薄幸の少女時代を過ごしながらも世に出てから、持ちまえの深い知性と愛情により
幸福を掴む女性を描いた、シャーロット・ブロンテ原作の恋愛小説です。

妹エミリー・ブロンテの「嵐が丘」の方が文学的には高いのかも知れませんが・・・
私は同じようなヒースの茂るイギリスの荒野を舞台とした作品ながら
こちらの方が人間的で温かみがあって、好きな作品です。


恋愛ドラマと言えば、今夜一週間遅れとなった「はつ恋」5話が放送されましたが
思いがけない展開に、ただただビックリですわ







コメント (27)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

梅雨の晴れ間と、映画「幸せへのキセキ」鑑賞

2012年06月17日 | 映画、観劇
梅雨の晴れ間が2~3日続き、そして再び梅雨空の週末です


晴れ間が出ると、主婦業を半分放棄している私でも洗濯や買出しに忙しい・・・

そんな中、2番バラが綺麗に咲いている我が住宅地の一角にあるMさん宅に呼ばれ、
自治会役員の女子会を楽しみました。

一昔前までは主婦達が、和気あいあいとやっていた自治会の役員会も、
最近はリタイヤ組みの男性軍が頑張って、会長・副会長・相談役・顧問などズラリと殿方が占め
役員会はまるで会社の会議のような雰囲気・・・

その中に混じるのが、私を含めて3人の各部部長の女性たちです。
男性軍のやり方に戸惑う中、お互いに女同士協力し合いましょうという3人の結団式?でした。
と言っても、各自持ち寄りのお食事会&お喋り会なのですが

バラが咲き乱れるお庭を眺めながら、ヘレンドのカップが並ぶステキなMさん宅のリビングで
各自溜まったガス抜きをしたしだいです。


翌日は、登山靴の底の張替えが出来たという知らせをもらったので、
横浜駅近くの山の店「カモシカ」まで、取りに行く事にしました。

晴天の中を歩いて行く駅までの道、先月見つけた「オオヤマレンゲ?」がまだ咲いていました。
しかも特徴のあるシベが側面からシッカリと見えています。

いつもバッグの中に入れたままにしている、小さなコンデジで撮りました。


こちらは5月23日に写した同じ木に咲いていた姿です。六月一日にUPしました。

6月18日追記
このお花の大きさは12~13cmくらいです。

以前も記しましたが、庭師の主人にこのタイザンボクによく似た花の名前を聞くと「レンゲ」という答え。
「葉がタイザンボクとは全然違う」とのことでした。

でもネットで調べると「オオヤマレンゲ」はやや下向きに咲くと書かれています。
更に調べるとこんな画像がありました




ネットよりお借りした「受咲大山蓮華(うけざきおおやまれんげ)」です。

オオヤマレンゲとホウの木の雑種だそうで・・・
ご近所のお宅に咲いているマグノリアの花は、まさにこのお花のようですね。


そしてこちらは前々回にUPした、東慶寺の「オオヤマレンゲ」
今年初めて知ったお花です。
これで私自身もしっかりと覚えましたよ

         

私は登山靴を受け取りに行くのは帰路にして、そのまま電車で川崎駅まで行きました。
学生時代に熱中して読んだシャーロット・ブロンテ作の「ジェーン・エァー」が映画化され
是非観たいと思ったのですが
やっている映画館が少なくて、我が家から一番近いのが川崎駅西口の「109シネマ」

1時からの回を観るために30分以上前に着きましたが、すでに座席は満杯


仕方なく、急遽観たのがこの映画「幸せへのキセキ」
ただ時間的に丁度良いというだけで、何の予備知識もなく選びました。

チケットを購入してから改めてポスターを見て、
過去に私も観ているボーンシリーズやオーシャンズシリーズでお馴染みの
マット・デーモン主演の、実話の映画化と知った次第です


それが思いがけず爽やかな心温まる良い映画で、じんわりと涙腺が緩みました。
予告編はこちらでご覧下さい。

あらすじ
「イギリスのコラムニストであるベンジャミン・ミー(マット・デイモン)は、半年前に妻を亡くし、
14歳の息子と7歳になる娘とともにその悲しみから立ち直れないでいた。

悲しみからベンジャミンは仕事を辞め、息子は学校で問題を起こし退学処分になってしまう。
心機一転、新天地での再スタートを望み、郊外に家を購入。
その家は、ナント閉鎖中の動物園付きだった。

動物園を再建すべく取り組むベンジャミンだが、素人ゆえわからないことだらけでトラブル続出、
かさんでいく修理費や薬代に頭を抱える。
しかし飼育員たちや動物園を心待ちにしている地域住民、思いもよらぬ亡き妻からのプレゼントに支えられ、
妻とのある約束を果たそうとする――。」

英国人コラムニストの実話を映画化した家族ドラマです。
寂れた動物園と家族の絆を再生する男の奮闘記・・・
少々お腹の出てきたマット・デーモンが、どこにでもいそうなせつない父親を演じます。


母親に死なれ、学校は退学になり不気味な絵ばかりを描いている反抗期の息子との関係に頭を悩ましますが
”20秒の勇気を持て”なる心得を伝授し、父子はぎごちないながらも前に前進します。
7歳の娘は可愛い盛り
(娘ロージー役のマギー・エリザベス・ジョーンズちゃんの可愛さにば~ばの私はメロメロですわ)

動物園のスタッフも良い人ばかりで、特にスカーレット・ヨハンソン演じるチーフ飼育員のケリーは
口では厳しい事を言いながらも、ベンジャミンには協力的

ベンジャミンのお兄さんも「素人が動物園の経営なんて無理、ヤメロ」と
反対しながらも、協力は惜しまない・・・


ハリウッド映画にしては地味な作品ですが、俳優陣も豪華で子役も可愛いし、動物達も活き活きとしていて、
ハラハラする場面や、ヒール役の検察官が出てきても何故かユーモアが漂う・・・

キャメロン・クロウ監督が盛りたくさんのエピソードを簡潔にまとめ
強烈なパンチはないものの、あざとさのない爽やかな作品に仕上げた
後味のよい映画です。

原題は”We Bought a Zoo!”(動物園を買っちゃった!)
こちらの方がピッタリですね。

尚、この動物園は今でも健在で、動物研究の分野でも活躍し
ベンジャミン親子はそこで生活しているそうです。

目的の「ジェーン・エァー」は観られませんでしたが、充分に満足しました。


靴底を貼り替えた登山靴は、ご覧のとおりのピカピカリニューアルですが
手の怪我が治らない事には「山は無理」

梅雨時でもあることですし、ドラマや映画お食事会などのインドァーを楽しむことに致します。


コメント (27)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

街に咲く花々と、映画「マーガレット・サッチャー」

2012年06月01日 | 映画、観劇
風薫る5月も終り、鬱陶しい梅雨の季節が間近です。
転んで思わず付いた左手の甲を骨折して一ヶ月以上が過ぎました。

痛みは和らぎましたが、圧迫感のあるギブスが何とも辛いです。
ギブスの周りは皮(垢?)がボロボロ・・・
特に一番動かしている親指は擦り切れて、皮がむけて赤くなってきました

医師に少しでも早く外して欲しいと訴えたら
「最低一ヶ月間はしていなければ駄目」
「5月2日にギブスをはめたから、外すのは早くて6月2日以降、遅い方が望ましい」
「それまで出来るだけ骨折した方の手は使わないように」とのこと・・・


片手生活の不自由さは思った以上です。
洗濯やアイロンがけはできても、たためない
シャンプーしても、ドライヤーでのブローが出来ない

車の運転もパスなので、二日に一回ザックを背負い、散歩も兼ねて
歩いて20分の駅前のショッピングセンターまで買い物に出かけます。
(ビールなどの飲み物は、主人がいる時に車を出してもらいますが)

途中、公園や家々の庭の花々を愛でながら行くのが日課・・・
車では見逃していた珍しい花々もあって、ちょっと得した気分

三つ葉のカタバミ(ムラサキカタバミ)がこんなに綺麗だったなんて、知りませんでした。


我が住宅街のお宅に咲いていたこのお花、ず~~っと気になっていました。
大きさこそ違え、私の好きな「タイザンボク」の花に良く似ています。

歩いて食事に行く時、主人に聞くと「レンゲだね」と・・・

蓮華とはハスの事、このお花はどう見てもマグノリア系だわ。

ネットで調べてみると「オオヤマレンゲ」、叉は「ミヤマレンゲ」でヒットしました。


4年前まで、西オーストラリア州のパースに家を借りて毎年通っていましたが
その際、旅先の南極海に面した「アルバニー」の街の小さなホテルの前庭に、
これとよく似たお花がたくさん咲いていました

宿の主人に花の名前を聞くと「マグノリア」と言う答えが返ってきました。
マグノリアとは「モクレン属」のお花のこと・・・

オーストラリアでは(カナダでも?)お花の名前は実にアバウトですね。
春の野原に咲く花々は「ワイルドフラワー」でひとくくり


こちらもオーストラリアにたくさん咲いていた「ブラシの木」(オーストラリア原産)
養護学校の門の脇にありました。


その横には「ハマナス」が・・・
北海道のオホーツク海沿岸でよく見ましたね。

♪流氷とけて~ 春風吹いて~ ハマナス咲いて カモメも鳴いて♪
♪はるか沖ゆく~ 外国船の~ けむりも嬉し 宗谷の岬♪
札幌に住んでいた頃よく唄った、ダ・カーポの歌が自然と口から出ました


我が街の駅前通りは「マロニエ通り」と言われていて、5月には濃いピンクのお花が咲き出します。

          

手を骨折して以来、高校時代の友人とのお食事会も延期して、山仲間との山行きも諦め
ブログ仲間の山小屋さんやだんだんさんから誘われた、街道歩きや奥多摩ハイキングも断念して・・・

ひたすら一人で近くの鎌倉や我が街を歩き回っていますが、
先日何気なく見たTVの「ぎんさん宅の4人姉妹」のお元気な姿に触発されました。

上は98歳から一番下は89歳の4人姉妹、平均年齢は93歳
それなのに誰一人、介護の世話にもならずにシャンとしていらっしゃる。

「人は足から死ぬ」と、108歳で亡くなった母親のぎんさんから何時も言われていたとかで
毎日せっせと歩いているそうな・・・、
4人とも自立して生活していて、誰一人、杖も付いていない

そして「笑って今を生きる」と、週に何度も4人で集まって冗談を言い合っている
人間、楽しくしゃべって笑うと、免疫力がアップするそうです。
私に今欠けているのはこの部分だわ


で・・・
私は今ギブスをはめていて、着たいお洋服も袖が通らずお洒落もできないから
「普段着で行ける駅前の○○シネマで”マーガレット・サッチャー”を観て、ランチをしませんか?」と
親しいご近所仲間4人に声をかけました。


「マーガレット・サッチャー(鉄の女の涙)」は、メルリ・ストリーブがサッチャー役で主演し
2012年度のアカデミー主演女優賞をとった映画です。

英国史上初、かつ唯一の女性首相マーガレット・サッチャーは、その強い信念により
当時の封建的な男社会の中でも、強力なリーダーシップを発揮した。
フォークランド紛争での勝利、労働組合制度の改革、低迷する経済の建て直し
国内のみならず、世界中に影響を与え続け、「鉄の女」と呼ばれていた。
(チラシより)

いやはや彼女のような政治家が今の日本にいたならばと痛切に感じた次第です。

現役時代のサッチャーが「英国病」を見事に回復させたことを知っている世代の私
鉄の女の大活躍の物語と思いきや・・・
(過去の栄光もフラッシュバック的に紹介されますが)

今では認知症を患い、亡き夫の幻影を見ながら遺品を整理し
「あなたは幸せだった?」とつぶやく日々
が淡々と描かれていました。

家庭をかえりみなかった女の「懺悔の呟き」なのでしょうが、少々ひっかかりました。
男の首相だったら、この様なシーンは無いに違いない・・・

階級制度が厳しい英国で、雑貨屋の娘が猛勉強して名門大学卒業後政治家となり、首相になって、
栄光と挫折を味わいながらも、妻を支える夫と双子の子供にも恵まれた家庭を持っていた・・・
私はそのことに安堵いたしました。

ぎんさんの4姉妹は別として、
認知症は誰でもがありえること、そして老後は皆孤独なのです。

サッチャーはロンドンで一人住まいをしていますが、ヘルパーさんが毎日やって来て
娘もしょちゅう顔を出し、元首相としてのパーティー出席などに付き添ってくれるだけでも
幸せなのだと思いました。


老後を考えさせられた映画でしたが、すぐに気を取り直しショッピングセンター内の
銀座・三笠会館系のレストランで、お食事しながら3時間半もお喋りです。

一昨年の「エジプト旅行」まで、イタリア・スペイン・ロシア・中欧・北京と数カ国を一緒に旅した
ご近所仲間同士・・・

最近は子供達の結婚や孫の誕生、親の介護、そして自分や伴侶の病気などで
皆心身ともに慌しくなり、中々以前のように一緒に遊ぶ時間もなくなりました。

「最近は仏教にも興味が沸き、夫婦で四国八十八箇所巡りをしてきたわ」という
高尚なお話しから・・・

「利き腕を骨折すると、お化粧も満足に出来ないのよ。眉毛が特に難しい」
「歳をとったら先ず無理」と愚痴ると
「妹が眉毛のタトゥーをしたから詳しいことを聞いてきてあげる」
「でもそれって、大阪市の職員だったら引っかかるのかしら

久しぶりに4人で笑い転げた3時間半でした。
女は美味しい物を食べて、親しい友人とお喋りに興じている時間が
一番の元気の源となりますね

コメント (26)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

帝劇で「風と共に去りぬ」を観劇

2011年07月08日 | 映画、観劇
気象庁は8日、「四国と中国、近畿、東海が梅雨明けしたとみられる」
発表したようですね。
例年より10日前後早いらしい。

関東も一両日中に梅雨明けとなりそう・・・?
昨日今日と曇り空で、真夏日にはならないものの相変らず蒸し暑い日が続いています。

先日らいのカンカン照りの中の散策で、すでに日焼けが気になりますが
ワタクシいつも「山姿」で、カメラ入りのザックを背負い自然の中を徘徊しているわけではありません。

たまには「シティー・マダム」に変身して、
スカートにパンプス姿で都会のど真ん中を闊歩することもあるのですよ。

先日は夫婦で、丸の内にある「帝国劇場」で観劇を楽しんできました。


出し物は帝劇開場100周年記念公演と銘打った「風と共に去りぬ」です。

ご存知マーガレット・ミッチェル原作のベストセラー
1860年代のアメリカ南北戦争動乱期、時代の波に翻弄されながらも、
力強く生きた一人の女性の半生を描いた感動の物語ですね。

今回のスカーレット・オハラ役は米倉涼子、そしてレット・バトラーは寺脇康文です。


明治四十四年に開場し、関東大震災で炎上した帝国劇場は、
「今日は帝劇、明日は三越」の宣伝文句にみられるように、
最も大正時代の雰囲気を反映させた劇場であったようですが・・・

私が知ったのは、1966年に学校を卒業して就職した時です。
詳しくは、1966年の秋に帝劇ビルとして新しく建て直された社屋の4Fから9Fまでのフロアーに
私が勤めた会社の本社が入居しました。

結婚退職してもう40年以上になりますが、「帝劇ビル」の姿はあの時のままですね。


新装なった「帝劇」が1966年の秋に開場されると同じ時に、
私の勤める会社もこの9Fに美術館をオープンさせました。
ここが私の仕事場になりました。

この日、観劇の前に懐かしい美術館に寄って見ました。
目の前が皇居の「桜田門」
美術館のロビーからの眺めが最高なのです


「桜田門」の左側には刑事ドラマによく出てくる「警視庁」
私がここで働いていた頃は、レンガ造りの古い建物でしたね。

手前の今でも残る古いレンガの建物は「法務省・旧本館」
本格的なドイツ・ネオバロック様式の外観に特徴があり、都市の景観上貴重で歴史的価値が高いため、
1994年(平成6年)に重要文化財の指定を受けたそうです。

私が勤めていた頃に比べると、周囲に大きなビルがずいぶん増えました。


この7月5日は、真夏のようなカンカン照りの日でしたが
右側の「武道館」方面に目をやると、巨大な積乱雲がモクモクと発達していました。
この日はあちこちでカミナリが鳴り響いたようですね

美術館閉館の5時までここで美術品や風景を眺め、ロビーで冷たいお茶を飲んで一休みしてから
そのまま5時開場の帝劇に移動しました。

尚、美術館の催し物などの詳しいことはこちらでどうぞ。

「帝国劇場」
入場するなり、レット・バトラーとスカーレッド・オハラの等身大のパネルが出迎えてくれます。

米倉涼子さんも寺脇康文さんも背が高いから、とても舞台栄えがしましたね

米倉さんは気が強くて自己チューで、それでいながら時々見せる可愛いスカーレットが良く出ていました。
寺脇さんはどうしても台詞がTVドラマの「相棒」の薫ちゃんとダブリ
人が良くてちょっと軽いレット・パトラーでしたね。

やはり私の中のレット・パトラーは、男の色気がムンムンのクラーク・ゲーブルしかいないわ


ロビーは100周年とあって華やかに演出されていました。

45年前の、新しい帝劇のこけら落としの演目も、この「風と共に去りぬ」だったような?
私たちは招待されて、仕事仲間と一緒に皆で見た覚えがあります。

あの時のスカーレットは有馬稲子さん(ふるっ)でした。
レッドバトラーが誰だったかサッパリ思い出せず、
今回調べたら、宝田明さんだったらしい・・・

当時は本物の馬が舞台に登場して話題を呼びました。
今回は出てきませんでしたが・・・

その後、大地真央さんのスカーレットで、舞台劇とミュージカルが上演されたことがあるようです


今回はミュージカルではなく、45年前の菊田一夫製作・脚本・演出に沿った舞台劇でした。

スカーレッドが憧れ続けるアシュレイは岡田浩暉さん、上品な優男でしたね
そのアシュレーと結婚する清くて優しい貴婦人メラニーは
宝塚の男役だった紫吹淳さん、凛とした姿で好演でした


この日の夜の部は、6時開演で間に25分間の休憩がありました。
私たち夫婦はデパ地下でお弁当を買っていき、席でと一緒にいただきましたが
殆んどの人は、ロビーで売っているサンドイッチやオニギリでした。

幕間に関しては歌舞伎座ほどの粋な華やかさはありませんね。

今回は我が家の夫も加入していた「都民劇場65周年記念」の協賛もあり
客層も中高年が多くて地味目なのかもしれませんね。

一昨年ここで観た「レ・ミゼラブル」」ほどのスタンディング・オーベーションの盛り上がりはありませんでしたが
それでもこの日は「満席」でした。


物語の舞台は南北戦争時代のアメリカ南部、
父親の時代にアイルランドから移住してきて開墾に成功し、
タラの土地に広大な綿花畑を持つオハラ家の長女スカーレットは行動力に富むヒロインです。

美人で勝気で、男たちの憧れの的だったのですが、
思いを寄せていたアシュレイメラニーと結婚。
自暴自棄になったスカーレットは、打算で好きでもない男と結婚を繰り返し、
その夫は2人とも戦死

南軍は戦争に負け、戦乱のアトランタの街からメラニー母子を伴い、レット・バトラーの力も借りて、
オンボロ馬車で逃れてきたスカーレットは、焼け野原となったタラの大地に立ち、復活を誓います。
第1幕の最後が、この物語の最大の山場ですね。

そして彼女は土地を守るためなら、他者から何を言われようとあらゆる手段を考えます。

レット・パトラーに借金を申し込みに行くシーンの、緑のカーテン地で作ったドレス姿は
映画でのビビアン・リーを思い出ださせてくれました。
「気高さ」の点では叶いませんが・・・

米倉涼子さんはバトラー船長への愛に気がつき、タラの赤い大地に立っての幕切れまで
強く激しく、そして可愛いスカーレットを魅せてくれました

ただ私としてはバックミュージックにやはり「タラのテーマ」の演奏が流れて欲しかったなぁ~
著作権の関係で無理なのでしょうが・・・

音楽はこちらのユーチューブでお聞きください。
あわせて、映画のヒロイン&ヒーローの画像もご覧下さい。

学生時代にリバイバル作品として観た映画「風と共に去りぬ」(1939年製作)は
とにかく感動し、サウンドトラック盤のレコードも買って、家で何度も聴いた思い出があります。

       

久しぶりに履いたパンプスが腰と足に負担をかけたのか
夜中に何度もふくらはぎの筋肉が硬直し、こむら返りが起きて辛かった

普段使わない筋肉を使ったのか?、翌日は足の筋肉痛と股関節の痛みが出ました。
だんだんお洒落をするのもきつくなりますね


我が家の「ハイビスカス」が鮮やかに咲き出しています。
この色はスカーレット・オハラが好んで着た色・・・

傲慢で勝気なスカーレットを映画の大画面で最初に観たときは「何て嫌な女!」と思いましたが
戦乱に巻き込まれてもくじけない芯の強さはアッパレと、
私は自分が大人になってから、ようやくスカーレットの魅力に気が付きました。


洗濯物を干しているとき、良い香りがして庭の隅に目をやると
白い「クチナシ」が咲いていました。

こちらはメラニーのイメージでしょうか?
自分の夫に愛の告白をするスカーレットを、彼女は最後まで姉のように慕い信じます。
まるで聖女のような女性ですね。

ふと見ると、デッキに置いてある「月下美人」の蕾が二輪膨らんでいました。(7月6日写す)

去年は気が付かないうちに花が咲き、終った姿しか見ていません


7月8日の今日はいっそう蕾が膨らんで大きくなっていました。
今年こそは見逃さないようにしなくては・・・

真夜中に咲く「月下美人」、一体いつ花開くのでしょうか





コメント (38)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画鑑賞・「岳」&「英国王のスピーチ」

2011年05月26日 | 映画、観劇

バラの綺麗な季節の到来ですね
先日我々夫婦は41回目の結婚記念日を迎えました。

25周年の時は「カナディアンロッキー」を歩き、
30周年の時は「スイスアルプス・ハイキングの旅」に行きましたが・・・

35周年の時には、主人は一人でさっさとオージーの弟子がいるパースに飛びましたので、
それ以来どこか私もプッツンして、メモリアル年でのイベント旅行も特に考えなくなり・・・

去年の40周年は母の入院騒ぎがあったりで何もしませんでした。

主人が一人でオーストラリアのパースに行った時は、私より息子のお嫁さんの方が驚いて
「結婚記念日の日にお義父さん一人でパースだなんて、お義母さん許せるのですか?」と
電話がかかってきましたわ。

「私も仕事があるし、お互い元気なら、今更この歳での結婚記念日はどうでもいいのよ」と答えました。


それでも好天に恵まれた今年の「結婚記念日」は、久しぶりにMM21で映画でも観て、
港の見える丘公園の「バラ」を撮影し、海の近くで夕食をしようと考えました。

レストランクルーズ船「ロイヤルウィング」を楽しんだ結婚記念日もありましたしねこちらこちらです。


MM21内にある「ワールドポーターズ」で映画「岳ーガク」を観る事にしました。

「今日は休日、小栗旬君が主役だから、若い子が多くて混むかも知れない」と
早めに行って良い席を取り、その後「赤い靴号」のバスで
港の見える丘公園のバラを見に行こうと、私は頭の中で考えていました。

ところが前日、ゴルフだった夫は「この暑い中、動くのはいやだ」と・・・

結局お隣のレンガ倉庫でサンドイッチとコーヒーの昼食をしてブラブラ
休日だけあって若い子がいっぱい
野外ライブも行なわれていて、ヘビメタ音楽ガンガンでした


余った時間は映画館のあるワールドポーターズ内の「山の店」をウロウロ
映画を観る前にドット疲れてしまいました

「岳ーガク」

◆ストーリー
世界の巨峰を登り歩き山をこよなく愛する島崎三歩。
山岳救助ボランティアとして登山者の命を守ってきた。
長野県警山岳救助隊に配属された椎名久美は、三歩の指導のもと成長していく。
そんなある日、猛吹雪の冬山で多重遭難が発生し、久美は仲間と共に救助に向かう。

原作は小学館漫画大賞を受賞した石塚真一の人気コミック「岳・みんなの山」だそうです。
私は一度も読んだことがありませんので、純粋に「山の映画」として観ました。

山岳映画の主人公役を小栗旬がやると知って正直ビックリしました。
彼のイメージはちょっとひねた斜に構えた青年役と思っていましたから・・・
太陽のように明るく優しい笑顔を見せる、三歩役の小栗旬君が意外でしたね。

最初、ポスターを見た時、「ファイト!、いっぱ~つ!」のコマーシャルに出ている、
三浦友和・百恵夫妻の次男「三浦貴大」かと思ったくらいです。


私は冬山は全くやりませんが、北海道時代スキーを散々やりましたので、
その美しさと天候不良時の壮絶さは理解できます。
ブリザードになると動けなくなりますものね。

実際に4年前爆弾低気圧が中部山岳地帯を襲った時、ブログ仲間だった
「風にのせてのんびりと」の風さんが、真冬の中央アルプスで命を落としました

この映画は、副題にもなっている「命は命でしか救えない」ということを伝えたかったのでしょう。

●三歩君、冬山を走って登るなんてありえるの?
まして自ら雪崩にあって怪我をしているのに、凍傷にかかった久美ちゃんと遭難者の二人を
両手で抱えて下山、スーパーマンのようでした。

●最近はお洒落な山ガールも増えたけど、プロの山岳救助隊員にしては長澤まさみちゃんは細すぎ
その上、上司の命令に背いて勝手に救助者を助けようとし、そこに三歩が巻き込れていく展開はどうもねぇ~

●日本の山にあのような大きなクレパスがあるのかしら?
●悪天候の中、渡辺篤郎演じるパイロットのようにヘリを飛ばせる命知らずが実際にいるのかしら?
と突っ込み所は満載ですが

厳冬期の「奥穂高岳・頂上」の空撮や、夕日に染まる雲海など、
ダイナミックな雪山の風景が美しいです。

実際に「涸沢」「八方尾根」、「八ケ岳」から見たアルプスの山々の姿が背景となっていて
「槍ヶ岳が見えている!」「そしてあの山は?」と私はそんなことを楽しみました。

ちょっと実写とCGの違いがハッキリしていて
一昨年に見た「劔岳・点の記」の春夏秋冬の立山連峰の美しい風景には叶いませんが・・・


ストーリーとしては過酷な任務の長野県山岳救助隊の中で、成長して行く
長澤まさみ演じる新人女性隊員の物語が軸になっています。

運動靴でアルプスに登って怪我をしたオジサンが「救助隊が来るのが遅い」と
文句をいう場面が印象的でした。
久美ちゃんは「そんな靴と装備で登ってくる方が悪い」と腹を立てますが
三歩君は「大事に至らないで良かった!良かった!」とオジサンに声をかけます。
山の悲惨さを知り尽くした彼は命の尊さを誰よりも良く知っているのでしょうね。

叉三歩君は久美ちゃんに「山で捨ててはいけないものが二つある」と再三クイズを出します。
その答えは「ゴミと○○○」、山をやる人は心しましょうね。

去年見た「アイガー北壁」はシリアスな実話、とても悲惨で観ていて疲れましたが、
この「岳」は、涙の場面もありましたが、ある意味気楽に楽しめました。


観終わって外に出てみると、夕闇迫る「MM21」の風景が広がっていました。

歩いて「馬車道」に出て、昔通ったカニ料理のお店でお食事するつもりでいましたが、
閉店したようで見つからず
伊勢佐木町の老舗のあの店、この店も姿を消している

どこもかしこも居酒屋さんだらけになりましたね
仕方なくその中の一軒に入り、「不味いお料理」に、二人とも不機嫌になった「結婚記念日」でしたよ
地元とはいえ、もっと情報収集をするべきでした

「英国王のスピーチ」

我が家の庭のバラが見頃です。
こちらはピンクの「クィーンエリザベス」

中学校時代の英語の教科書に、エリザベス女王の魅力は「ばら色の頬」
書かれた章があり、未だに印象に残っています。

おん歳85歳となるエリザベス女王は先日の孫のウイリアム王子の結婚式で
そのお元気な姿を見せてくれましたが・・・

その女王の父君「ジョージ6世」の実話を元にした映画「英国王のスピーチ」を観て着ました。


◇ストーリー
幼いころから、ずっと吃音(きつおん)に悩んできたジョージ6世(コリン・ファース)。
そのため内気な性格だったが、厳格な英国王ジョージ5世(マイケル・ガンボン)はそんな息子を許さず、
さまざまな式典でスピーチを命じる。
ジョージの妻エリザベス(ヘレナ・ボナム=カーター)は、
スピーチ矯正の専門家ライオネル(ジェフリー・ラッシュ)のもとへ夫を連れていくが・・・

兄が王冠を投げ出して、離婚暦のある女性との結婚を貫いたため(この話も有名ですね)
突然王位が廻ってきたヨーク公、彼はまじめで責任感もあり忍耐強かった。
優しい妻と可愛い娘が2人いて・・・

そして、彼の心に寄り添って吃音と向き合ってくれた友人・ローグ(言語聴覚士)の存在があったから
彼は努力して、心に響く立派な演説を行うことが出来た。

苦労する王様の、家族愛と矯正士ライオネルとの友情物語でした。


ヨーロッパではヒットラーが台頭してきて、第二次世界大戦が始まった時代
兵士も国民も国王の演説に勇気をもらう・・

2010年度のアカデミー賞4部門(作品賞・監督賞・主演男優賞・脚本賞)
に輝いた作品です
超大作ではありませんが、しみじみとした良い映画でした。

5月初めに、買い物がてら我が家近くのショッピングセンター内のミニシアターで観ましたが
結構人が入っていて、未だにやっている所を見ると大好評なのでしょう。

一人で自由な時に、自由な作品を見るのが一番です。
ハイキングもそうですが、最近は友人同士のスケジュール合わせも面倒になり、
主人とは映画の好みも違っていて、「一人が一番」と孤独を楽しんでいる私です。

もっとも仕事も辞めて人との触れ合いが少なくなっては「ボケ」が怖い

写真教室に入りましたが、
昨日はいきなりベテランばかり20数名が集まっての撮影会でした
この模様は後日UPさせて戴きます。





コメント (30)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画「セックス・アンド・ザ・シティー2」

2010年07月28日 | 映画、観劇

「オルセー美術館展2010」を堪能してから、私たちは地下鉄で日比谷に出て映画を観ました。

前作が面白かった「セックス・アンド・ザ・シティー2」です。

アメリカのケーブル局HBOで、1998年から2004年にかけて放送された全6シーズンの連続テレビドラマ、
エミー賞を7回、ゴールデングローブ賞も8回受賞し、2年前に映画化されました。

《大人の女性の本音に迫ったセリフの数々、最先端のファッションなど
都会暮らしの喜怒哀楽や、女性同士の友情を盛り込んでいる》

その劇場版第一作目の私の感想はこちらです。

あのお洒落でゴージャスな4人の女性がスクリーンに戻ってきましたよ。


4人がそれぞれのハッピーエンドを迎えた前作から2年。

ベストセラー・ライターのキャリー(サラ・ジェシカ・パーカ)は幸せながらも
甘いロマンスの失われた結婚生活に疑問を抱き始めます。

女の幸せを綴るライターのキャリーは、夫が靴を脱いでソファーに足を投げ出す姿にも幻滅を覚えます。
お食事はいつも外食かテイクアウト食品・・・

女が常に第一線で活躍し、綺麗で輝き続けるには家事も最小限にとどめ、
「夫」にはいつまでも騎士(ナイト)のようにいて欲しいと願うのでしょうね。
凡人の主婦の意見としては「これではくつろげる家庭は築けません」と言いたいです。

でもこの夫婦が最後に出した「週休2日制」の結論には頷けました。
私も同じ様に思ったことがありますわ。


昇進に性差別があることを痛感する家庭持ちの弁護士ミランダ(右)と
(美人のベビーシッターに子供がなついてしまい)子育てに自信を失う専業主婦のシャーロット(左)

そして4人の中では唯一独身で、大胆な恋愛を楽しむ実業家のサマンサも、事業が上手く行かない上に
更年期症状が現れて、薬なしでは過ごせない

それぞれが40代50代となり、女性が通過しなければならない悩みが生じます。

もっとも親の介護でバタバタし、家事に追われている私から見ればナント贅沢な悩み
としか思えませんが・・・

それはそれ、この映画はお洒落なファッションと本音のトークが売りなのですから目をつぶりましょう。


そんな折、サマンサの多彩な人脈がもたらす贅沢なアブダビ旅行が実現し
4人は現実逃避の旅に出かけます。

アラブ首長国連邦の映画プロデューサーが4人のために用意したのは、
コンパートメント風ファーストクラスでの快適なフライト

1人1台のリムジンサービス、ワンフロアぶち抜きのロイヤルスイートの部屋・・・
そしてジープに乗ったイケメンも登場する、砂漠でのシャンパンブレイク・・・

スクリーンの中の彼女達だけではなく、
観ている我々も夢のようなひと時で、日頃の憂さ晴らしが出来たような気がします。


私たちもエジプトの砂漠でラクダに乗ったけど、
あてがわれたズルズルの「ガラベーヤ」を着ていましたわ。
もっと自分にあった色とサイズを選ばせて欲しかった

だいたい、イスラムの国でこれだけ肌を露出したファッションは許されないはず・・・
題名からして、アブダビでのロケの許可が下りなかったそうで、この現地ロケはモロッコだそうです。

突っ込みどころは満載ですが、
私たちもエジプトでお買い物をしたスーク(市場)も登場して楽しめました。
キャリーはナント、ここで昔の恋人と再会するのです

物語としての面白味は前作の方があったように思えますが
土曜日の午後3時過ぎの映画館は、30代前後の女性達でいっぱいで、私たちも離れ離れの席となりました。


       

映画がはねてから、銀座でお食事をしました。
いつものように「何を食べようか?」とウロウロと歩き回りましたが、結局はイタリアンです。


この日は蒸し暑い日だったのでビールが美味しかったこと
朝から美術館見学と映画のダブルヘッダーをこなし、最後はお食事とお喋りのお愉しみです。

お嬢さんの結婚話が出て、エジプト旅行をキャンセルしたN子さんに「おめでとう」と言うと
何やら浮かぬ顔・・・
「相手は一人っ子なのよ。彼の実家の近くに住んでいずれあちらの親を看るんですって」
とタメイキついていました。

”あの~、私も一人っ子の親なのですが~”
そうか~、一人っ子は結婚相手としては三文安なのか~


「今どきの親は、特に娘がいないシニア世代はちゃんと老後の覚悟は出来ているわよ」と反論し
「でも〇○子ちゃん、結婚する時から相手の親を看ようなんて、心優しいお嬢さんに育ったわね」と褒めつつ
一人っ子の我が息子と結婚し、我が家近くに家を求めた息子のお嫁ちゃんに、私は感謝しましたよ。


この日はサッカーのワールドカップ、日本対オランダ戦が行われていました。
夜の銀座のパブは青い服を着たサポーターたちの、TV観戦をしながらの熱い応援で賑わっていました。

私たちも有楽町駅前の大画面で勝敗を見届けてから(0対1での負け)家路に着きました。



コメント (24)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする