花と緑を追いかけて

山を愛し、花を愛し、旅と
映画とパソコンと、好奇心も
いっぱいの主婦の日記です

夏の想い出・「栂池自然園」その1

2008年08月31日 | 旅日記

8月最後の日の日曜日は、久しぶりに力強い太陽が顔を出しました
この一週間、台風がやってきた訳でもないのに、連日ゲリラ豪雨に見舞われ稲妻が光る日々でした
被害に遭われた地方の方々には心からお見舞いを申し上げます。

日本は熱帯気候になってしまったのでしょうか?
本当に変なお天気の夏だったような気がします。

それでも、梅雨明けの頃から咲いていた「デュランタ」の花が、まだまだ元気に咲いていて
メダカの泳いでいる水盤の中の「ホテイアオイ」も毎日のように涼しげな姿を見せてくれています。
マウスオンでご覧下さい

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7月21日には梅雨も明けて、霧ヶ峰や美ヶ原、湯の丸高原の散策を楽しみ、山や高原、そして湿原などの花々を楽しみましたが・・・
八月上旬に行った北アルプス「鹿島槍ヶ岳」登山は悪天候で断念しました

お盆休みの伊豆への家族旅行は雨には会いませんでしたが、富士山は見えず・・・
温泉三昧で海にも入らなかったので、イマイチ「夏」を心行くまで楽しんだという満足感がありません。

まだまだ残暑は残るでしょうが、陽の光はすでに秋の気配を含ませていて、燃えたぎる真夏のエネルギーはもう感じられませんね。
去り行く「夏」を惜しみながら、まだUPしていなかったこの夏の想い出写真を載せていきたいと思います。

                                
「栂池自然園」

今、目を閉じて思い出すのは白い「ワタスゲ」が揺れる高原の風景です。
生憎のお天気で「鹿島槍ヶ岳登山」を諦め、代わりに行った「栂池自然園」には、雪渓渡りの爽やかな風が吹いていました。



耳かきに付いている、ふんわりとしたボンボンみたいに可愛い「ワタスゲの花」・・・
名前がピッタリとマッチしていますね

私たちは「大町温泉」からバスで大糸線の「信濃大町」に出て、そこから南小谷行きの汽車に乗り40分、「白馬大池」駅で下車。
タクシーで栂池高原まで入り(1500円)、そこからゴンドラとロープウェーで「栂池」に行きました。


昼食は「栂池ヒュッテ」でラーメンを食べました
ここは「白馬大池」経由の「白馬岳」登山の基地でもあります。
雨具を着て、泥だらけになった一行が山から下って来たのを見て、鹿島槍ヶ岳登山を中止して正解だったかな~と思ったりしました。

6年前の夏、私は山仲間とここから「白馬岳」を目指し、翌日は「雪倉岳~朝日岳」と北に向けて縦走しました。
前夜、地区センターの仕事を済ませてから夜行バスで横浜を発ち、翌朝栂池高原に到着・・・
今回と同じようにゴンドラとロープウェーでここまで登り、朝食をし身支度を整え、八時間かけてヘロヘロになり白馬岳頂上の小屋まで行きました。
晴れていたのに「カミナリ注意報」が出ていてビクビクしながら登ったのを覚えています。

今回、時々お邪魔しているブログ仲間のheppoco隊のご夫婦が、同じ8月5日の午前中に、この栂池から白馬大池を目指して出発したようです。
「行こうか行くまいか悩んだ末の登山」とheppocoさんは書いていますが、この日はガスの中の見晴らしの効かない登山だったようですが・・・
翌日からだんだんお天気は回復し、3日目の雪倉~朝日の縦走はピカピカの中の稜線歩きを楽しんだそうです。
若くて体力があるからできた決断でしょうが、羨ましい限りでした。
(この登山記のお花の写真が素晴らしいです。興味のある方は覗いてみて下さい)


登山を諦めた私たちはビジターセンターで1人300円を払って「栂池自然園」に入りました。
全部廻ると4時間位かかるそうです。
私たちは時間的にどこまで行けるかな?



一面に白いお花が咲いていました。「モミジカラマツ」のようです。
その中に、鮮やかな「コオニユリ」や「アヤメ」が見られました。



ここで見られたお花をnon_nonさんのソースをお借りして纏めましたのでご覧下さい

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モミジカラマツ
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歩いている人々は中高年のグループとファミリーが多かったように思います。
御馴染みのお花ばかりでしたが、まだまだこの先にも色々ありました。



1時間で最初のチェックポイントです。
そこはワタスゲとニッコウキスゲが咲き乱れる広い湿原でした
この先更に歩いて「浮島湿原」まで行くかどうかで迷いましたが、取り合えず「楠川」まで歩きました。

尚、自然園の地図はこちらを参考にしてください。


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伊豆・「大川温泉」に全員集合

2008年08月28日 | 旅日記

雲の合間から朝日が輝いていました。
どうやらお天気は予報どおり下り坂のようです。

伊豆「大川温泉」の宿で、夜中に菜々ちゃんが2時間おきに泣いて、ママはほとんど眠れなかったとか。
せめて早朝くらいはママをユックリ寝かせてあげたいと・・・
息子は隣の部屋のベランダで朝日を見ていた我々を見つけ、菜々ちゃんを抱いてやってきました。

そして主人と息子の男同士、夜明けの「黒根岩温泉」に行こうと話しが決まり、菜々ちゃんを私に預けて車で出かけてしまいました。



こちらが伊豆「北川温泉」入り口の波打ち際にある、人気の露天風呂「黒根岩風呂」です。
湯船に浸かると海の中に入っているような気分なんだそうです。
西伊豆の海岸は夕日が綺麗ですが、東伊豆は朝日を見ながらの温泉が良いらしい・・・

私も行きたかったのですが、混浴で水着は禁止だそうでお留守番となりました。



菜々ちゃんを抱いて部屋の中をウロウロしていると、その内寝てしまいました
一緒にベッドに横になっていると、1時間ほどしてパッチリと目を開け機嫌よく笑い顔を見せてくれました

この日から2週間近く経った今日、お兄ちゃんの幼稚園の行事があるというので息子宅に出向き、菜々ちゃんの子守をしましたが、ママの姿を追い、居なくなったとたん火が付いたように泣き出しました
それだけ知恵が付いたのでしょうが・・・
預かった3時間半、主人と替わりばんこにずっと抱いてお散歩したりしたせいか?
腰と肩が痛いです
生後5ヵ月半、そろそろ人見知りが始まったようですね。


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この朝「黒根岩温泉」に行きそびれた私は、ホテルの温泉でガマンです。
朝食の前にもう一度入りました。
マウスオンで、露天風呂もご覧下さい


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前夜は目の前に海が見えるホテルのレストランで、皆でお酒を飲みながらお食事を楽しみ、両家にとっての初孫ハー君中心の花火を楽しみ・・・
マウスオンで、ジ~ジたちの姿もご覧下さい

息子夫婦が結婚してから、お正月と初夏の頃に両家が集まってお食事会などをしていましたが、ノンビリお酒を飲むには泊りがけの方がいいのでは・・・
ということで始まった「全員集合の一泊旅行」
今年は小さな可愛い姫も加わりました。


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2日目の午前中はホテルのプールでハー君と遊びました。マウスオンでご覧下さい
付き合った私も陽に焼けて真っ黒になりましたよ



オトータンとジ~ジは隣のテニスコートで親子対決の白熱戦に夢中です
その向こうに見える国道135号線の登りはもう渋滞が始まっていて・・・
横須賀のジ~ジとバ~バは慌てて帰っていきました。



伊豆にもう一泊していく息子一家に別れを告げ、私たちもお昼前には帰路に着きました。
歩く速度よりも遅い渋滞がずっと続き、私がガマンガマンの運転です
そして伊豆高原から車の少ない伊豆スカイラインに入り、箱根越えをしました。

途中の展望台から、相模湾に浮かぶ「初島」がクッキリと見えていました



カーラジオでは、ゲリラ豪雨が東京渋谷を襲っていると告げていましたが・・・
伊豆スカイラインから望む富士山や箱根方面には、真っ白な入道雲がモクモクと湧き上がっていました。


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伊豆・「堂ヶ島温泉」で一大決心!

2008年08月23日 | 旅日記

「恋人岬」を後にして堂ヶ島近くで昼食を食べ、温泉に入っていくことにしました。
ガイドブックの写真で選んだ「堂ヶ島温泉」のホテルは「三四郎島」のまん前にありました。
トップの写真は屋上の露天風呂から写した「三四郎島」です

源氏の若武者”伊豆の三四郎”と、豪族の娘小雪の悲恋伝説が残る三四郎島。
潮の満ち引きで浜が現れ、陸地と行き来が出来るようになる国内でも珍しい現象が見られるそうです。


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日帰り入浴代1200円を払って、最初に入った屋上露天風呂です。
マウスオンで、石廊崎方面の景色もご覧下さい

大空の下、大海原を眺めながら身も心も開放的になり
2人連れの若い娘さん達と一緒になって、キャーキャー言いながら入りました。
「気持ちいいぃ~!、でも陽に焼けるぅ~!」



6階にある大浴場も覗いてみました。
ここも見晴らしが良く、大きな窓から三四郎島が見えていました。

その広い脱衣所の大きな鏡に映った自分の姿をつくづく眺め・・・
「ホホも体もどうしてこんなに弛んでしまったの」とショックを受けました
頭の中まで弛んでいるようでオソロシイ!

仕事を辞めて緊張感のない日々・・・
パース行きも終りにしたので、ヤル気が失せた英会話と裂き織り教室は長期お休みのままです

お天気が悪かったとは言え、北アルプスの麓まで行ったのに登らなかった私。
脱力感に苛まれていました。
「これではイカン、頼まれている仕事を受けよう」とこの時決心をしました。



このホテルには海辺の露天風呂もありました
このような風景の中で温泉に入るのが私の憧れでした
でも・・・
ちょっと見えすぎではないかしら?

入る勇気がなくて、洋服を着たまま写真だけ撮っていると、おじさんが二人やってきました。
「ヒャ~!ここは混浴なのかしら?」
私が小さく叫ぶとおじさんは慌てて前を隠しながら
「女性用はあの囲いの向こう側だよ」



レンズを引いて写した海辺の露天風呂です。
女性用は左手の囲いの中のようでした。
最近少々ボォ~っとしていて危ない私です
「私、このままではボケるのも時間の問題だわ」と痛感しました

2年前の3月に4年間勤めた「地区センター」を辞めました。
年齢的にはまだまだ働けたのですが、これからは時間に追われない日々を過ごしたい・・・
主人のパース通いにもノンビリ付き合いたいしと、気持ちも新たに希望を持って辞めました。
25年間、何らかの形で社会に参加していた私の、最後の仕事の日の心境を桜の花に絡めてこちらでUPしてあります。

それが「鹿島槍ヶ岳」を登らずに帰ってきたすぐ後に「今月中に辞めたいという人が出たので、是非仕事に復帰して欲しい」との連絡があり、心が揺れました。
そしてその最終的な答えをこの温泉で出しました。



こちらがお昼に食べた宇久須にある「三共食堂」の小あじ寿司とあじ丼、そしてカサゴのお味噌汁です。

昔、息子が大学に受かった春に、家族3人で二泊三日の伊豆箱根ドライブ旅行をしましたが、その時にも寄った覚えがあるアジ寿司の専門店です。
美味しかったけど、お値段もそれなりでしたね。

好物のアジ寿司を食べ、温泉に入り、満足!満足!
松崎から山越えをし、河津経由で伊豆の東海岸に出ました。
大島と利島が綺麗に見えていましたが、伊東方面に向かう道路が大渋滞で、大川のホテルに着いたのは4時過ぎになりました。

尚、私たちが利用した堂ヶ島の温泉はこちらです
興味のある方は参考になさってください。

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伊豆・「恋人岬」

2008年08月21日 | 旅日記

高原のお花の紹介が続きましたので、目先を変えて「伊豆の海」をUPします。

お盆休みは、息子一家やお嫁ちゃんの両親も一緒の伊豆旅行でしたが・・・
現地集合としましたので、我が家は東名高速道路で沼津に出て西伊豆を周りました。
この海は土肥港の先にある「恋人岬」です。

入り口の「恋人岬」と書かれた看板に導かれるように駐車場に車を入れて、モニュメントのある高台に立つと、石廊崎方面の海が望めました。



駐車場の周りには、レストランやお土産ショップなどが並んでいましたが・・・
有名な「愛の鐘」がある岬は、森の中の富士見遊歩道を10分(700m)歩いた先端に位置しています。


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マウスオンでご覧下さい
こちらがポスターやパンフレットに必ず載っている「愛の鐘」ラブコールベル
この鐘を、想う人の名を呼びながら3回鳴らすと愛が叶うといわれています。
ここは夕日が綺麗な所としても有名ですね。



流石に若い二人連れがいっぱい・・・
暑い中、熱く語り合っていました。



背伸びして眺めた「石廊崎」方面の海

「歩いて汗びっしょりでここまで来たんだから、せめて周りに茂っている草は刈って、もっと良く見えるようにしてもらわないと
小言こうべいの主人が呟いておりました。



こちらはモニュメントごしに見た反対側の沼津方面
本来なら水平線の向こうに富士山が見えるはずですが・・・

万葉集 におさめられた 山部赤人の和歌「田子の浦に うち出でて見れば 白妙の 富士の高嶺に 雪は降りつつ」に登場する「田子の浦」もこの先ではないかしら・・・



暑いので、中高年は写真を撮ったらすぐに戻ります。
遊歩道を歩いていると、息子から携帯に電話が入りました。
「今どこ?」
「恋人岬よ」
「おじさんとおばさんがそんな所で何してるの?」
「海が綺麗なので寄って見たけど暑くて

息子達は朝5時に家を出て、東伊豆の今井浜で海水浴を楽しんでいるそうです
「菜々ちゃんは大丈夫?」
「海の家で休んでいるよ」との事・・・
「私たちはこれからお昼を食べて、堂ヶ島で温泉に入ってからホテルのある大川に向かうから」と言って電話を切りました。



この恋人岬はグァム島の恋人岬と姉妹岬の提携を行い、遊歩道内にはこれを記念して友好のゴールドベルが設けてあります。
これがそうかしら?
入り口に近い所にもう一つ「愛の鐘」がありました。



この歳で海水浴のお付き合いは辛いから、「伊豆では活き魚料理と温泉を大いに楽しもう!」とやってきました。
そろそろお昼・・・
お腹も空いてきたので、堂ヶ島に向かって車を走らせました。


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夏雲を追いかけて・「池の平湿原」②

2008年08月18日 | 花シリーズ
お盆休みも昨日で終り、今日からは普通の生活に戻っているご家庭が多いかと思います。
我が家も施設に入っている両親を囲んでの食事会と、息子一家とお嫁ちゃんの両親も一緒の伊豆海水浴旅行に出かけたりしましたが・・・
この時の様子はいずれUPしたいと思っています。

お盆休みの最後には秋が来たような涼しい風が吹き、ホッとすると同時に一抹の淋しさも感じました。
だって私、明るい夏が大好きなんですもの・・・

そして「夏雲シリーズ」も今回で最終章です。
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ヤマオダマキ
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「池の平湿原」に咲いていた見頃のお花をnon_nonさんのソースをお借りして纏めましたので、サムネイルの写真にマウスをオンしてご覧下さい。


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こちらは「テガタチドリ」でしょうか?
去年北アルプスの「燕岳」で見た「テガタチドリ」はもっとピンクの色が濃かったような・・・?
マウスオンでアップの画像もご覧下さい

池の平湿原の入り口から見晴歩道を行き、ピグミーの森を抜けるとコマクサ園に出ます。
この時突然雨が降ってきました



ここの「コマクサ」は頑丈な金網で守られています。
この囲いを見る度に「愚かな人間」が多いことを思い知らされて哀しくなります

高山のガレ場でしか咲かないこの気高い「高山植物の女王」を盗掘して、平地の庭に植えても管理が大変で中々育ちません。

カナダディアンロッキーを歩いた時、ガイドさんから「国立公園内の枝一本、小石一つでも動かすと罪になります」と注意を受けました。
レインジャーの数も多くて日本の比ではありませんでした。

この湿原は他の山から見ればパトロールの方々の姿が目立ちますが、それでもこの風景・・・
モラルの低さを見せ付けられるようで悲しいですね。



「篭の塔山」の山中で無造作に咲いていた「コマクサ」とは違う薄いピンク色の「コマクサ」です。
北アルプスで見たお花と同じ色でした。



コマクサ園のある三方ヶ峰(2.040m)から湿原に下りました。
雨で林間学校の児童達は慌てて戻ったのでしょう・・・
「鏡池」の周りには人っ子一人いませんでした。



湿原には名残の「ノハナノショウブ」が咲いていました
そして木道の向こう側は「アヤメ」の群落が見られました。



爽やかな風が吹き渡る湿原の正面には、力強い「夏雲」が湧き出していました。
雨は通り雨だったようです。

一昨年の旧盆の頃にここを訪ねた時には、たくさんの蝶が舞い、「マツムシソウ」「ヤナギラン」「クガイソウ」などの真夏の花々が咲き乱れ、百花繚乱の美しさに感激しましたが・・・
今回は期待が大きかったわりにはちょっとお花の数が少なくて残念でした。
でも、この静かな湿原で仰いだ空で「真夏の訪れ」を確信できてとても嬉しかったです

この後、車で嬬恋側に下って温泉に入り、長野自動車道から関越自動車道と走り帰宅しました。
「霧ヶ峰高原」「美ヶ原高原」「湯の丸高原」と満喫し、最後の温泉も満足できた最高の2日間でした。


※尚、前回8月に行った時の模様はこちらで3篇にわたり紹介していて・・・
偶然に見た「アサギマダラ蝶」の画像もあります。
そして、今回行ってとても気に入った(特に岩盤浴)嬬恋高原温泉「つつじの湯」の情報はこちらです。

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夏雲を追いかけて・「池の平湿原」①

2008年08月15日 | 花シリーズ

「篭の塔山」を下ってから今度は「池の平湿原」に行きました。
トップの写真は「雲上の丘広場」(2110m)から眺めた湿原の風景です。
右側に「鏡池」が見えていますね。



入り口を入るといきなり見慣れないお花に出会いました。
駐車場で戴いた「池の平湿原・花ごよみ」というチラシには「シャジクソウ」と書かれています。
マメ科でしょうか・・・
私にとっては初めて見るお花かもしれません。



一昨年の8月に来た時は一面に「ヤナギラン」「クガイソウ」「マツムシソウ」と咲き乱れていたお花畑ですが、それらはまだ見られず・・・
この7月23日には名残の「アヤメ」が咲いていました。



網の目模様の「アヤメ」をアップでご覧下さい。



お花畑にはアヤメの他に、とても地味な色合いのお花が咲いていました。
図鑑で調べてみると「シュロソウ」と判りましたが・・・
こちらも初めて見たような気がします。

百花繚乱の花園は見られませんでしたが、初物に対面できて満足です


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マウスオンでご覧下さい
手にしたチラシには「タカネナデシコ」と書かれています。
ネットで「池の平湿原のお花」を調べてみると「カワラナデシコ」と紹介されています。
どちらがどちらでしょう?違いが良く分りません
他に色の濃い「エゾカワラナデシコ」もありました。

山のお花の写真をたくさんアップしているルンバルンバ先生によると「カワラナデシコはヤマトナデシコ」とも言うそうです。
「あら!私のことだわ」って思わず呟いてしまいましたが(笑い)
先生は続けて「葉の奥で控えめに咲いているイメージですが、日当たりの良い所に咲く明るいお花なのです」と書かれています



「村界の丘」からは、午前中に登ってきた東西の「篭の塔山」とその右に連なる「水の塔山」が見えました。
山の向こうの群馬県側から、どんどん雲が立ち登り広がっていました。

「雲上の丘広場」方面に歩いて行くと蝶の姿が増えてきましたが・・・



「ハクサンフウロ」の蜜を吸う「ヒョウモンチョウ」
前回来た時はこの蝶が乱舞していて、追い払いながら歩いた覚えがあります。
綺麗な色をした「アサギマダラ」を見たのは下の湿原だったかしら?



「ハクサンフウロ」と「アヤメ」の群落のあるお花畑を通り過ぎると、見晴らしの良い「雲上の丘広場」でした。
陽が出たり翳ったり、雲の動きはめまぐるしく変化していました





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夏雲を追いかけて・「篭の塔山」

2008年08月12日 | 山シリーズ
北京オリンピックが始まり、連日熱い戦いが繰り広げられています。
柔道の内柴選手の金メダルに続き、北島選手の金メダルと世界新記録には興奮しましたね。
高校野球も佳境に入っています。
我が街から出場の横浜高校、慶応高校共々順調にコマを進め健闘しているようです。
お盆休みはテレビにかじりついている方々が多いかと思いますが・・・



「鹿島槍ヶ岳」に登らずに帰ってきてしまった私は、何だかド~~ン!と脱力感に襲われてしまいました。
ブログ仲間の方々の山の記事を拝見すると・・・
私たちと入れ違いに北アルプスの山に行った方々は、好天の中の空中漫歩が楽しめたようですね。
「羨ましい~~

落ち込んでいても始まりませんので「夏雲シリーズ」を再開いたします。
急がないと「秋の雲」の季節になってしまいますね

こちらは「池の平湿原」の駐車場に車を置いて登った「東篭の塔山」の頂上
雄大な夏雲が湧いていました



登りの森林限界を過ぎたあたりから、登山道脇には可愛い高山植物が見られました。
このホロリと咲き始めたばかりの黄色いお花は「ハクサンオミナエシ」
叉の名を「コキンレイカ」ともいうようです。



こちらはエーデルワイスの仲間の「ミネウスユキソウ」



こちらは「タカネニガナ」でしょうか?



これらの花々を愛でながら岩場を登って行くと、登山道入り口から1時間足らずで標高2227mの「東篭の塔山」頂上に到着です。

振り返えると、車の置いてある駐車場が見えました。
その向こうの窪みが標高2061mの「池の平湿原」ですね。
あそこからの標高差は166mしかないので、この山は小学生でも登れる簡単な山といっていいでしょう。
ただし・・・
楽に登れるといっても2000mを越える高山ですので、上着、雨具、飲み物などは忘れずに


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北西側に目を向けると「水の塔山」が見えていました。
その向こうの「黒斑山」「蛇骨山」の稜線から、「浅間山」の頭のてっぺんがちょこんと覗いているのが判りますか?

マウスオンで、「水の塔山」のアップをご覧下さい。
ここから40分で行けますが、途中ザレた痩せ尾根が続きます。
地図を見ると「落石注意」と、赤い字で書かれていました。

頂上で一緒になった単独行の男性は、水の塔山まで行って叉戻ってくるそうです。
普通は高峰温泉まで縦走するコースなのですが、車で来ると戻らなくてはなりませんね。
私たちはどうしましょう?



「コマクサを探さなければ・・・」
西側に見えている「西篭の塔山」を目指す事にしました。

左に見えている丸い山が「湯の丸山」
その奥に尖って見えているのが「烏帽子岳」です。
3年前の秋の紅葉時に登りましたね。



お隣の山に行くには一度ドンと下り、それから叉登り返して、およそ40分で「西篭の塔山」です。



途中、そろそろ終りの「ハクサンシャクナゲ」や「アヤメ」「ゴゼンタチバナ」などが目を楽しませてくれました。
※↑このシャクナゲは山小屋さんのご指摘により「ハクサンシャクナゲ」と訂正いたします。


東よりも15m低い「西篭の塔山」頂上。
ここで軽井沢のコンビニで買った「シャケ弁当」昼食を食べました。
歩いた後は何を食べても美味しいですね。



「湯の丸山」と「烏帽子岳」がいっそう近づいて見えます。



振り返って見た「東篭の塔山」(一番右側)
その左に見えているのが「黒斑山」から「蛇骨山」の稜線、そして奥に浅間山の頭が見えています。

東篭の塔山の頂上には小学生の団体が登ったのでしょう。
「ヤッホー、ヤッホー」と元気な声が響いていました。



来た道を戻りました。
下った林の茂みに「カラマツソウ」を見つけました。



こちらは「ミヤマクワガタ」のお花に良く似ていますが、お花の色と葉の形がちょっと違うようで・・・
山渓カラー名鑑「日本の野草」によると「テングクワガタ」が当てはまります。
「深山の林の下のやや湿ったところに生える多年草で、お花は淡青紫で濃い色のスジがある」との事ですが???



こちらの黄色い小さなお花は「サワオトギリ」でしょうか・・・
和名で「弟切草」と書くこのお花は、秘薬の秘密を漏らした弟を、兄が怒って切ったという平安時代の伝説から名付けられたそうです。

そしてそして・・・


この山塊には「コマクサ」がたくさん咲いていた場所がありました
詳しい場所はちょっと内緒です。

親しい方には個別でお知らせいたしますので、夏に行かれる時にはご一報ください。


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鶴岡八幡宮「ぼんぼり祭」

2008年08月10日 | 鎌倉散策

鎌倉の「鶴岡八幡宮」で催されていた「ぼんぼり祭」に行ってきました。

「ぼんぼり祭」は、毎年立秋の前日から8月9日までの3日間(閏年は4日間)、本年は8月6日から9日までの4日間開催されました。

詳しい事を調べてみると・・・
期間中は夏越祭(なごしさい)、立秋祭(りっしゅうさい)、実朝祭(さねともさい)の3つの祭典が執行されるそうです。
日没とともに巫女さんの手でぼんぼりに火が灯されると、境内は暗闇の中いっそう幻想的な雰囲気に包まれます。
そんな中で、風情豊かに神事・神賑行事が次々に繰り広げられるとか。




段カズラの山道からぼんぼりが並んでいました。
ここではお店や一般市民が描いた「ぼんぼり絵」が見られます。
夜の段カズラを歩くのは、4月の夜桜見物以来でしょうか・・・



「鶴岡八幡宮」の境内に入ると、鎌倉ゆかりの著名人が描いた書や絵画がズラリと並んだ「ぼんぼり」の中に浮かび上がります。

北京オリンピックの開会式が行われる日の夜だったので、人出が少なめでした。
その上、この日は優雅な神事・神賑行事が何も無い日で・・・
ちょっと淋しかったでしょうか。


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マウスオンでご覧下さい

この夜はバッチリと浴衣姿で決めようかと、箪笥から出してみたのですが・・・
あまりの蒸し暑さでやめました。
前回着たのは何年前だったでしょうか? 盆踊りで着たのは覚えていますが(遠い目)

このブログも山や高原歩きなどのアウトドァーの記事が続きました。
Gooでやっている「ブログ通信簿」なるものを先日お遊びでやってみたら、「詩人を目指しましょう」という所は気に入りましたが、ナント!51歳の男性と出て
この辺で「女らしさ」を強調したかったのですが諦めました



こちらは中島千波さんの作品です
4年前に、長野県にある小布施ミュージアム「中島千波館」で観た「滝桜」の絵が忘れられません。

千波さんは鎌倉・鶴が岡八幡宮斎官貴賓室床の間壁画や横浜三溪園臨春閣の襖絵などが知られていますから、こことはご縁があるようですね。

他にも日本画家の長縄士郎さん、洋画家の村田省蔵さんら有名画家の方々の書画も並んでいました。



こちらは東大名誉教授の養老孟司さんの絵
虫が好きで好きで、それで医者になったと聴いていますので、納得の絵ですね。



こちらは俳優の榎木孝明さんの作品
柔らかいタッチが魅力ですね。
先日TVの「徹子の部屋」で、作品展を千葉のそごうデパートで開催すると話していました。



こちらは、みのもんたさん・・・
他にも、ワダエミさん、柳美里さん、竹中直人さん、朝丘雪路さんなど等・・・
多くの著名人の作品約400点が並び楽しめました。

今回は三脚を持参しましたが、係員さんに「使用しないように」と注意を受けました。
主人のデジイチと私がコンデジで写したものをそれぞれUPしましたが・・・
主人の画像が4枚、私の画像が5枚ですが、違いがハッキリと判るでしょうか?




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無事に帰ってきましたが・・・

2008年08月07日 | 旅日記

こちらの写真は今から14年前に登った、北アルプスの後立山連峰に連なる「鹿島槍ヶ岳」です。
手前にそびえる「爺ヶ岳」頂上から撮ったものですが・・・
「日本百名山」の筆者深田久弥氏も、このスッキリとした双耳峰の粋な姿が好みだったようですね。
姿も良いけど、眺望も第一級です。



標高2889mの南峰頂上に立つと、岩の殿堂「剣岳」が目の前に望めます。
「右が小窓雪渓、そして左が三の窓雪渓かしら?」
一緒に登った山仲間とそんな事を話しながら、いつかあの山も登れる日が来ると信じていました。



「南峰」から痩せた吊り尾根を渡って「北峰」(2842m)に登ると、北側に「五竜岳」がドカン!と迫ります。
その向こうには「唐松岳」「白馬岳」と、後立山連峰の名だたる山々が連なっていました

私たちがこの吊り尾根を渡った時、ここで落ちて怪我をしたと言う若者がいました。
三角巾で腕を吊り、Tシャツが裂けたりしていましたが、それでも元気そうに仲間と戻っていったのを覚えていますが・・・
先日の日曜日、ここで70代の男性が滑落しバウンドしながら落ちていったのを目の前で見たというご夫婦に、大糸線の電車の中で会いました
ちょっと危険な吊り尾根ですが、当時まだ40代だった私たちは元気いっぱいに渡って行きました。



白馬岳の東側には「乙妻」「妙高」「火打」「焼岳」「雨飾」と、北信の名山が雲の向こうに浮かび上がっていました。

古いアルバムの写真を並べて恐縮ですが
あの時の感激を再び味わいたいと、今度は主人と一緒に登る計画を立てましたが・・・
主人が休みを取った初日4日(月)と翌5日(火)の長野県地方の天気予報は/マークが並びました。

とにかく行くだけ行って麓の温泉に泊まって考えようと、前日の夜、ネットで探して大町温泉の宿に予約を入れました。



「鹿島槍ヶ岳」は、立山黒部アルペンルートの出発駅のある「扇沢」から登っていきます。

特急「あずさ」で松本に出て大糸線に乗り換え、信濃大町の駅からバスに乗り、扇沢に近い「大町温泉」までノンビリと行きました。
初日は温泉泊まりですから、気楽に「旅」を楽しみました。

温泉に浸かって汗を流してから、温泉町のそぞろ歩きも良いものですね



宿の数はさほど多くなくこじんまりとした温泉郷ですが、規模のわりと大きめの小奇麗な宿が多いのが特徴です。
高瀬渓谷の「葛温泉」が元湯の、昭和30年代後半にできた新しい温泉町のようでした。


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マウスオン・クリックでご覧下さい
温泉街の中央にある「酒の博物館」で試飲をし、日本酒を買って・・・



冷たいビールを飲みながら、この日の宿「夢の湯」の広間で夕食を楽しみ・・・



オーナーが懐かしい歌を披露する「ひまつぶしコンサート」を聴きました。

今回の宿は、安くて評価の高い宿をネットで選びました。
こじんまりとした温もりの感じられる宿でしたが・・・


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女性の方の露天風呂がちょっと狭いのが難点でしょうか・・・
マウスオンでご覧下さい

寝る前にもう一度温泉に浸かっていると、五竜岳から鹿島槍と縦走してこの日に下ってきたという50代の女性が入ってきました。
「土日は晴天に恵まれてとても良かったんですよ。でも今日は雨と雷で怖かった!」とのこと・・・
「今日登らなくて正解だったわよ」と言われました。

私は「鹿島槍の頂上に立つ明後日のお天気さえ良ければ、明日は雨でも、扇沢から柏原新道を4時間かけて登るつもりです」と答えながら、自分自身にも言い聞かせました。
去年はそれで中房温泉から雨の「合戦尾根」を登り、翌日は燕岳から常念岳まで、ピカピカお天気の中、槍・穂高の展望を楽しんだのですから



柏原新道を登りきった種池小屋の先にそびえる「爺ヶ岳」からの、360度の大展望も素晴らしいのです。
剣~立山から裏銀座コース、槍&穂高、そして私たちが去年歩いた燕~常念のパノラマコースも見えていました。
これらの景色を、南アルプスと八ヶ岳登山が専門だった主人にも見せたいな~と思っていましたが・・・

残念ながら、翌朝4時に起きて見たTVの天気予報は、5日も6日も曇り時々雨
その上、雷注意報まで出ていました
「山登りは中止にして、栂池高原のお花を見に行こうか~~」と呟くと、連日猛暑の中で働いていた主人はモロ手を挙げて賛成しました。

夜が明けて外を見ると薄日が射していましたが・・・
山々には雲がかかって、その雄大な姿は全く見えません。

私は深くタメイキをついてから、タオルを持って朝の温泉に入りに行きました。


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夏雲を追いかけて・コマクサ

2008年08月03日 | 花シリーズ

私の今年のコマクサとの初対面は、浅間山周辺の「篭ノ塔山」でした。
お花の形が駒(馬)の顔に似ているから「駒草」
高山植物の女王と呼ばれています。

ここのコマクサは北アルプスで見るコマクサよりもピンクの色が濃いですね。
本白根山や野反湖で見たのも同じ色をしていましたから、群馬・長野県境のコマクサの特徴なのでしょうか・・・



「コマクサ」は、およそ植物が生育するとは思えないようなガレ場に咲いています。
篭ノ塔山のコマクサも、ロープも張られていない無用心なガレ場に咲いていました。
踏まれて折られたお花も多く、「この場所は公表するのはやめよう」と思わず主人と話したほどです。



高峰高原の「池の平湿原」から登山道を行くと、すぐに「篭ノ塔山」が見えてきます。
ポッコリと見えている右が「東篭ノ塔」、左が「西篭の塔」の頂上です。

3時間で行って帰ってこられる簡単な山ですが、標高が2000mちょっとありますので、風も涼しく展望も素晴らしい・・・
この山塊のガレ場に可憐なコマクサが咲いていました。

                         
             ☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆


前日、「霧ヶ峰高原」~「美ヶ原高原」と廻った私たちは、いつもの軽井沢にあるオーナーズホテルに泊まりました。
美味しいお料理とお酒に満足し・・・
たっぷりと睡眠もとり、気持ちの良い朝を迎えました。



旧軽の別荘地を散歩して帰ってくると、支配人が2週間前に行ったという「池の平湿原」のお花の写真を見せてくれました。

あそこの金網に囲われた「コマクサ」がちょっと哀しいね~という話になり・・・
「篭ノ塔山に登れば、自然の中に咲くコマクサが見られますよ」と、支配人が教えてくれました。

軽井沢でノンビリするのも好いのですが、私は6月に中学時代の友人達と来たばかり・・・
案の定気持ちは「山に登ってコマクサを見てみたい!」となり、ドライブ旅行2日目の7月23日は「東西の篭ノ塔山」登山を楽しんだ次第です。


さて、私たち夫婦は明日から北アルプス登山に行ってきます。
本当は「槍ヶ岳」に行きたいのですが、主人の仕事がたて込んでいて、日程的にも体力的にもキツイと判断し、もう一つの少し楽な「槍」に登る予定です。
ただ、長野県地方の明日、明後日の天気予報がイマイチ良くなくて・・・
雨だったら、山は諦めて温泉三昧に変更するつもりです。
可愛い「コマクサ」に会えると好いのですが・・・
コメント (14)
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