晴天の中、鎌倉の源氏山の紅葉を楽しみ、葛原ヶ岡ハイキングコースを歩いて
浄智寺に下り、その後行ったのが北鎌倉駅前の「円覚寺」です。
総門に通じる階段から振り返ると、総武横須賀線が目の前を走ります。
入り口の総門は西向きなので、午後に行くと丁度太陽があたっていて
紅葉のトンネルの中の階段からは、まさに逆光の紅葉が輝いて見えるのです
総門をくぐり抜け、受付で300円払って円覚寺境内に入ります。
すぐ正面に「三門」があります。
この周囲のモミジはまだ赤くなってはいませんでした。
三門は三解脱門(空・無相・無願)を象徴するといわれ
諸々の執着を取り払って佛殿(涅槃・解脱)に至る門とされます。
そしてその奥に配置されているのが「仏殿」です。
仏殿の周囲の紅葉が素晴らしい
仏殿は円覚寺のご本尊さまをおまつりしてある建物で、
関東大震災で倒壊しましたが、昭和39年に再建されました。
ご本尊は冠をかぶった宝冠釈迦如来、
開基は鎌倉幕府八代執権北条時宗、開山は無学祖元。
鎌倉五山第2位のお寺です。
天井画の「白龍図」は前田青邨の監修で、日本画家守屋多々志が描いたもの。
仏殿の奥が「大方丈」
本来は住職の居間であるわけですが、現在は各種法要の他、
坐禅会や説教会など多目的に使われているそうです。
創建当時は総門・三門(山門)・仏殿・法堂・方丈が一直線に並ぶ
典型的な禅宗様伽藍配置でしたが、現在法堂は失われています。
(以上ウィキペディアを参考に記しました)
私は見事な紅葉に圧倒されながら、妙香池から舎利殿に向かいました。
国宝・舎利殿の周囲はまだ青いモミジが目立ちます。
中高年の女が一人でカメラを向けていると目立つのでしょうか
「ホワイトバランスを日影モードにしてアップで狙うと紅葉がより赤く写るよ」
首からカメラを2台ぶら下げたおじ様が、自分が撮った画像を見せてくれました。
言われたとおりに私が写したモミジです
(ホワイトバランスのこのお話は聞いたことがありました)
「肝心な時に忘れているなんて」と思わず苦笑いです。
でも・・・
鎌倉のお寺の境内では、建物とモミジのコラボを狙いたいですね。
それには構図が大切ですが、それが何とも難しい・・・
舎利殿の奥はまだ色付いていませんので、回れ右して戻ります。
仏殿横に建つ「居士林」は在家修行者の為の専門道場で
土日には誰でも「座禅修行」に参加できるようです。
ここは何も考えずに正面から撮るだけで絵になりますね。
そのお隣は選仏場
元禄12年(1699年)建立の茅葺き屋根の建物で坐禅道場です。
内部には薬師如来立像(南北朝時代)を安置してあり
仏殿が再建されるまでは、この堂が仏殿を兼ねていたそうです。
茅葺き屋根と紅葉が絵になるのですが、構図がとても難しい・・・
更に手前にあるのが松嶺院
春と秋には山野草が楽しめて、ボタンも有名ですね。
丁度松嶺院を入れて、紅葉と光芒が撮れました
晴れた日の午後の総門は、紅葉を逆光で撮るには最高の場所
できれば僧侶が立っていて欲しいけど・・・
若者の二人連れも鎌倉らしくて絵になりますね
午後3時15分、円覚寺を後にして帰路に着きました。
尚、円覚寺境内の配列図はこちらをご覧ください。
考えてみたら、鎌倉のお寺の中で
私が一番多く訪ねているのがこの「円覚寺」
実家のお墓があるお寺のご本山という縁もあるのですが・・・
何といっても北鎌倉の駅前と言う便利な所にあり
私の両親が入院する病院から駅で二つ目と言う利便性ですね。
以前のUP記事を見てみると、その殆どが親の入院がらみでした。
私は親の心配事があるたびに
気分転換に円覚寺を訪ねているような気がします。
今回は父も無事に退院し元気な中での嬉しい鎌倉歩き・・・
画像にその心根が出ているでしょうか?
11月24日・「長谷寺」へ
翌々日の日曜日は「長谷寺」に行きました。
目的は紅葉の偵察もありましたが
割れてしまった「身代わり鈴」を買うことでした。
昨年友人からもらった長谷寺の「身代わり鈴」
キィに付けて常に持ち歩いていましたが、父の入院でバタバタしている時に
玄関先で落として割れました
きっと私と父を守ってくれたのでしょう・・・
カラカラと優しい響きの鈴の音が忘れられずに、買いなおしました。
「長谷寺」の紅葉はイマイチでした。
まだ時期的に早いのか?台風の塩害にやられたか?
去年と似たような感じで写真は殆ど撮りませんでした
こちらをご覧ください。
「妙本寺」
代わりに行ったのが、鎌倉駅東口から歩いて7~8分のこちらのお寺です。
人ごみで大混雑の「長谷寺」と違い、静かな中での散策が楽しめましたが
紅葉がまだ少々早い
それと光の具合を考えると今週末の午前中に訪ねたいと思いました。
そんなこんなの私の鎌倉散策、これからもまだまだ歩く所存です。