私たちは黄色の腰帯をウエストに巻いてから、「割り門」をかたどった塔を見上げ、その脇から神聖なる領域に入りました。
ガイドブックによると、バリ・ヒンズー教の最高神は「サンヒャン・ウィディ・ワサ」
そしてインドのヒンズー教とも共通する三大神、シバ神(その象徴は風・白)、プラフマ神(火・赤)、ヴィシュヌ神(水・黒)がその現れの一つだそうです。
こうして三つ並ぶ祠が、それらの神様の居場所なんでしょうか・・・
そしてこの「ティルタ・エンプル寺院」の中心は「プヌンガン・トプサナ神殿」でした。
こちらがまさにその神聖なる神殿のようです
神々は、常に寺院に祀られているわけではなく、寺院祭礼(オダラン)にのみ天界から寺院に降臨するとされていて・・・
その時のために、寺院には神の座所となる祠や祭壇が建っているのでした。
反対方面から写してみました。
本堂にご本尊が祭られている日本の寺院とは趣が全然違います。
バリの宗教は建物より、お祈りの空間が重要なのではないかと感じさせられました。
ヒンズー教は、天界、人間界、地界の三界に別れていると言われます。
天界、地界とをダイレクトに交感するためには、屋根があってはいけないのでしょう・・・
私は、聖域に手を合わせ、旅の安全を祈願し、写真を撮ることのお許しを請いました。
高僧が祈る場所だけ屋根がついています。同じ目線でカメラを写しました。
正面に見えている石像は、こちらにお越しになる神様のお姿なのでしょうか?
雨期の季節らしくて「傘」が置いてある風景が、如何にも「人間界」を現していますね。
この寺院の象徴「聖水」は今でも「プヌンガン・トゥプサナ神殿側」から、砂や小石を巻き上げながらコンコンと湧き出しています。
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「ここには主のような大ナマズがいます」とスーさんが説明してくれたすぐあとに、ナント黒い影が動きました
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主人が慌てて撮った写真には、1m位の、大ナマズというよりは大ウナギのような「主」が見事に写っていました。
この聖水の一段下が「沐浴場」・・・
そしてその先にはたくさんの鯉が泳いでいました。
寺院の出口からはお土産屋さんがズラリと並んでいました。
「みんな三枚千円よ」とたどたどしい日本語が飛び交います。
女同士で来れば冷やかしながら覗くのですが、スーさんと主人はスタスタと急ぎ足
もっともさして買いたい品物があるわけではなく、買ったら後悔するに違いありませんが・・・
世界同時不況の影響で観光客が激減し、お店の方々も暇そうでした。
「絵画や木彫りを作っている所を見たいですか?」
車に乗り込むとスーさんが聞いてきました。
午前中棚田を見たので、午後行く予定だったゾウの洞窟を意味する寺院遺跡「ゴア・ガジャ」見物をカットし、時間が少し空いたようです。
「ボクの趣味は版画だけど、あの精巧な木彫りをどのような道具を使って彫るのか見てみたい!」と主人が返事をし、急遽行く事になりました。
超高級な作品ばかりを扱っている、立派なお店でした。
マウスオン・クリックでその店構えをご覧下さい
庶民派の私たちは入り口を見ただけで怖気ついてしまいます(笑い)
「買わなくて良いですよ~、作っている所を見たいだけとお店には言ってあります」とスーさん。
「ホッ」
紫檀や黒檀、白檀などで作られた品物が並ぶ店内を通り抜けて外に出ると、中庭に面したオープンな作業場で、匠たちは作品創りに取り掛かっていました。
中庭にはお花も咲いていて・・・
私はそちらにも興味が惹かれます。
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バリ島ではランの花を木に寄生させて咲かせる方法が多く見られます。
ここでもそうでした。
日本では鎌倉のお寺のお庭などで見られる、古木に着生した「セッコク」がこれと似ていますね。
一本の木を彫っている匠の動きにずっと見入っていた主人は「こんな簡単な道具だけで彫り上げているんだ」と驚嘆していました。
今週は関東では珍しく冬の冷たい雨が続きましたね
昨日などは雪まで混じりました。
地域のお祭が終りホッとしたのもつかの間、その後片付けが山のようにあり、体力的には厳しい二週間が続きました。
もうヘロヘロです。
その上、PCの調子が悪くて中々ブログも更新できませんでした。
皆様の所にもお伺いできずに失礼しています。
主人の友人のお助けマンに来てもらい、外付けのハードディスクを取り付け、画像ファイルの整理をしたら大分PCが軽くなり、変な警告も出なくなりました。
さぁ~!今日で仕事も一段落・・・
6日ぶりに太陽も顔を出しました
明日は菜々ちゃんの「初節句」のお祝いに行ってきます。