晴れると爽やかな風が気持ち良い初夏のような陽気が続きます。
私は1年中でこの季節が一番好きなのですが、今の怪我をしている身では中々遠出もままならず・・・
でも昨日の日曜日は紫陽花寺で有名な北鎌倉の「明月院」に行ってきました。
「明月院」と言えばこの丸窓ですね。
あちらの「庭園」側にピントを合わせて見ましょう。
6月の花菖蒲と11月の紅葉の時期には有料で開放され、今年も6月1日から入園できるそうですが
まだ花菖蒲の鮮やかな色は全然見られませんね。
今度はレンズを引いて、畳にピントを合わせて写してみました。
こちらのお座敷側と、あちらの庭園側が同じように明るくハッキリと写すには
どうしたらよいのか?と、迷いました
すぐ後ろ側、本堂の前にある庭園・・・
禅寺らしい趣です。
この日は日曜日でしたが、まだ「紫陽花」が咲いていないので、人出もさほど多くなく
カメラ撮影もラクでしたね。
茅葺屋根の「開山堂」の右手には鎌倉十井の「瓶の井」があり
そして左側には「明月院やぐら」と呼ばれる、鎌倉最大のやぐらがあります。
詳しい事はこちらでどうぞ
雪の「明月院」が見られ、丸窓からの風景も綺麗です。
おそろいのバンダナを首に巻いた、賑やかな子供達のグループがやって来ましたが
足早に戻って行きました。
私がまだ紫陽花も咲いていない「明月院」にやって来たのは、このお花を見るのが目的です。
今年も「夏ロウバイ」に逢うことができました
このお花を知って6年になります。
最初はご近所仲間の3人で、6年前の5月22日に「鎌倉お寺巡り&お食事会」と称して
この明月院を訪ねた時でした。
静かな境内でこの白いお花を見つけ、作業中の庭師さんに何のお花か聞きました。
そうしたら和尚様を連れてきてくれて・・・
和尚様みずから教えてくださいました。
「竹林」の周りにたくさんの「夏ロウバイ」の木があり咲いていました。
陽の当たる側で咲いている「夏ロウバイ」を写してみます。
花びらのフチがピンク色
蕾はもっと濃いサーモンピンク
例年は「東慶寺のイワタバコ」が咲きだす頃に合わせて、このお花を見に来ていましたが
その頃ではちょっと遅くて、最後の「夏ロウバイ」が辛うじて残っているだけで・・・
蕾は初めて撮影しました。
6年前の和尚様のお話では
「私が京都から持ってきて植えました。鎌倉ではこの明月院にあるだけです」
「ここには冬に咲くロウバイ、5月中旬に咲く黒いアメリカロウバイ、そしてこの夏ロウバイの三種類があります」
とのことでした。
黒いアメリカロウバイを探してみましたが、もう終ったようでした。
逆光気味に撮ると、このお花の優雅さがいっそう引き立つ感じですね。
竹林の近くが工事中で、余計人の姿も少なくて心行くまで撮影ができました。
山門前の紫陽花の奥にも数本の「夏ロウバイ」が咲いていましたが、訪れる人は殆んど気がつかない・・・
「紫陽花はまだ全然咲いていなくて残念ね」という言葉ばかりが聞こえてきました。
入り口のそばの、お茶席の前にも「夏ロウバイ」は咲いていました。
カメラを向けていると、「ナツツバキですね」という声がたくさん聞かれました。
「いえいえ葉っぱが全然違いますよ。これはロウバイ科のお花です」
「冬のロウバイとは全然違いますね」と・・・
まだまだ知られていないようですが、私はこのお花に会いに毎年のように通っています。
今年も片手を骨折して不自由ながらも、元気に逢いにこれて嬉しい限りですね
今はまだ静かな「明月院」ですが、あと2~3週間もすれば駅前からの行列が始まることでしょう・・・