写真仲間のSさんに誘われ、久しぶりに「撮影ツァー」に参加してきました。
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行った先は伊豆西海岸・堂ヶ島近くの「大田子海岸」
お彼岸の頃、地元で「男島」と「女島」という二つの島(田子島)の間に沈む夕陽の絶景が
見事なのだそうです。
9月24日(月)AM10時、横浜駅前を出発
前日の雨がウソのように晴れ上がり、我が家からも富士山が見えたのですが・・・
西伊豆「堂ヶ島」
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PM1時半過ぎ、「堂ヶ島」に着いた時はうす曇・・・
夕陽の時間にはまだ早く、まずは「三四郎島」が見える海岸に下りて撮影です。
三四郎島は、潮の干満によって幅30mの瀬が現れたりなくなったりする、
日本でも非常に珍しいトンボロ現象が見られる海岸です。
「海が割れるのよ♪」という、天童よしみの歌がありましたね。
あれは韓国が舞台ですが・・・
この美しい景色にはロマンティックな伝説も秘められており、小雪伝説として伝えられています。
伊豆は源頼朝が流された地、ここにもその足跡が残っているのですね。
詳しい説明は

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青さが出ない海の撮影は苦手です

ワンちゃんを写したり、捕まえたお魚を持ち上げ満面の笑顔で見せてくれた男性を写したり・・・
肖像権の問題があるので、それらのスナップ写真のUPはやめておきましょう。
「大田子海岸」
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午後3時、堂ヶ島からバスで10分ほど戻った所にある「大田子海岸」に三脚を設置しました。
お彼岸過ぎのこの日は、男島の左側、猫の耳のような小さな島近くに夕陽が沈むらしい・・・
空が真っ赤に染まると、ゴジラの形をした通称メガネッチョの目も燃えるという


個人で来ていたカメラマンがすでに何人か三脚をたてスタンバイしていました。
この日の日の入りは5時半過ぎ・・・
二時間半以上の待ち時間があります



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まだまだ陽は高く、漁港の海がキラキラと光っていました。
今回の撮影ツァーは約50人の参加者のうち、女性は僅か6人・・・
立派なカメラを2台も3台も抱えた大荷物のオジ様方が圧倒的に多く
同じ趣味を持つ者同士、カメラの設定を聞きながらひたすら待ちます。
Sさんは偶然、毎年ご夫婦連れで一緒に海外旅行に出かけるお仲間の男性Nさんの姿を見つけ
色々教えてもらっているようです。
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「釣の風景もおさえて置くと良いよ」と、私の隣に三脚を立てていたおじ様が助言してくれました。
「釣り人が横向きになってくれるともっと絵になるのだけど・・・」
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新宿発の同じ撮影ツァーの団体も加わって、海岸は三脚であふれました。
丸印で囲った所が撮影ポイントの「田子島」です。
私は200mmのレンズを設置しましたが、300mmを持ってくるべきだったと後悔しました

が・・・
問題は果たして「綺麗な夕陽」が現れるかどうかです
だんだん雲が多くなってきている

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5時過ぎ、雲間にオレンジ色の一筋が・・・
「今日の夕陽は難しいので、これを逃す手はないよ」と
待ちくたびれて、海岸に座り込みSさんとお喋りをしていた私に、
お隣のグループの先生と呼ばれている方が声をかけてくれました。
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「鳥が入るともっと良い


オートブラケットの3連写で撮ります。
今回のツァーはベテラン揃いなのか?、講師は特に廻ってきません。
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灯台に明かりが灯りました。
「あの明かりも上手く入れること

「F値や露出補正は?」、すべて愛知から来たというお隣のグループの先生に教えてもらいました。
オレンジの陽が消えて静寂が戻ってきた時点で、
「俺達は松崎で温泉と宴会が待っているから失礼する」と、
お隣のグループの方々は引き揚げていきました。
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それからまもなく、オレンジ色の丸い光りがポッと現れました。
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時計を見ると日の入り近くの5時半です。
このまま左の小さな島に沈むのかな~

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そうは上手く行かずにマタマタ光りは隠れます

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諦めかけたその時、空全体がうっすらと赤みを帯びてきました


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少しピンクがかった色のハーモニー・・・
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真っ赤に燃える夕焼けではありませんが、うす紅色のファンタジーが楽しめました。
「ビールが待っていると引き揚げていった愛知のオジ様方も、もう30分居れば良かったのに」
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6時近くになり、夕陽の照り返しでしょうか?
最後は山の向こうを茜色に染めて日が暮れました。
帰りのバスの中で、土砂降りだった前日は夕方には奇跡的に晴れて

素晴しい夕焼けが見えたと聞きました。
ツァーの参加者の中には2度目の方も何人かおられて・・・
「恋と同じで、絶景は一度で念願を果たすのは難しい、何度も通って成就して下さい」と
ガイドさんに慰められました

骨折して骨粗しょう症も疑われ、
「山が無理なら撮影旅行だわ」と思い始めていますが
バスで往復7時間もかけて現地に行き、夕陽を待つのに2時間半

カメラと釣りは「待ちが大切」と聞いてはいましたが、
体を動かさないでひたすら待つということ自体、私には合いそうもないと悟った一日でした。