あの日に咲き出したハクモクレンの白い花びらが
春風に吹かれて散り始めています


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暖かい春の陽射しが注いだ昨日・一昨日が見頃だったのでしょう・・・
丁度その2日間が父の葬儀で忙しくて
ジックリと仰ぎ見る時間がありませんでした

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関東地方、明日は雨のようなのでそれで終わりになりそうです


見納めのハクモクレンにカメラを向けましたが
今日は風が強くてなかなかうまくはいきません

この所の暖かさで、25日に東京横浜も桜の開花宣言が出ましたね。
ハクモクレンと入れ替えに、今度は桜を楽しみたいと思います


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お彼岸中はお寺の和尚様が大忙しで
父の告別式は亡くなってから6日目の24日と、ずい分遅くなりました。
それもどうにか終えてどっと疲れが出ています

この5ヶ月間、毎日のように病院に通い、買い物や洗濯物を届け
医師との面談(これが一番辛かった!)に出向きました。
張り詰めていた気持ちがプッツンしたようです。
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母の時はごく内輪での葬儀にしましたが、父はそうも行かず・・・
70才まで勤めていた会社に「死亡届け」を弟が連絡したら、
あっという間に役員やOBにも伝わり
新聞社の取材電話も数件あり、死亡記事が小さく載ったようで



葬儀の参加予定人数が増えました。
私は父の面倒は見ましたが、葬儀は弟夫婦に任せました。
そういうイベントではとても頼りになる義妹

当日も仕切り屋力を大いに発揮してくれました。
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今回は弟の会社からも何人か参列するとかで
「私の田舎(弘前)では、ちゃんとした葬儀の時の喪主夫人は当然着物です」
「私とT子(長女)は二日間とも着物を着ますが、義姉さんどうしますか?」
う~~ん、どうしよう

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せっかく持っている喪服、母の告別式の時に1回着たきりではもったいないし
”父の葬儀に着なくていつ着るの

結局私も2日間、慣れぬ着物で通しました


ですから余計に疲れたのかも知れませんね。
でも着物を着たことで、皆さまから戴いたお香典が守られました。
一体、どういうこと

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こちらがお花で飾られた父の祭壇です。
至ってシンプルですが、この両側に親族と会社関係の生花が並びました。
孫娘の奈菜ちゃんがインフルエンザに罹り、
残念ながら葬儀には出られませんでした

50人近くの親族が集まった先月の主人の兄の葬儀に比べると
親族席がなんとも淋しい限りで、空席が目立ちます。
そんな中、主人の姉妹兄弟3人が2日間とも参列して
親族席に並んでくれて嬉しかったですね。
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「お父さん、会社を辞めて20年以上経つのにたくさんの人が来てくれたよ」
「皆お父さんの事を覚えていてくれて良かったね」
「お父さんは良い上司だったって、後輩達が言ってたよ。嬉しいね」
納棺のときに語りかけたら、涙が止まらなくなりました



弟は喪主の挨拶の中で「仕事一筋の父でした」
「家ではいつも机に向かっている父の背中を見てきました」と話していましたが
5歳年上の私はちょっと印象が違います。
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ハイキングやお花見など、会社のアウトドァーの行事はいつも父に連れられて
参加していましたね。
学生時代は学校ではなく、父が属していた会社のテニス部で
私も一緒に練習させてもらいました


今回参列してくださった方々の中には、先方から「naoちゃんですか?」と
声をかけてくださる方が何人かいました。
転勤で行った新潟(その時私は小中学生)や、山口(高校時代)での
50年以上前の思い出話もたくさん出ました。
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24日の告別式の朝、私と義妹は着物の着付けをするために
早めにメモリアルホールに行きました。
出張の着付け師さんに何気なく「父の葬儀の案内が新聞に載ったせいか?」
「思いがけず大勢の方々が参列してくれて、父も喜んでると思います」
と話したところ
「そういう場合、香典狙いの空き巣が入る危険性大ですよ」
「くれぐれも現金は家に置かないように」と、真剣な顔で注意されました。
義妹は心配になって、まだ家にいた弟にTELして注意を促したようです。
案の定、すべてを終えて夕方5時過ぎに帰宅したら
家の中がメチャメチャになっていて



どうも金庫の鍵を探し回ったようで、あらゆる引き出しが開けられていたとか

金庫の鍵は弟が肌身は離さず持っていたので、今の所被害は無しのようですが
警察の話ではあとから分かる被害も結構あるそうです。
とんだ災難でしたが、葬儀屋さん経由で頼んだ着付け師さんは
流石にそちら方面の情報が豊富で助かりました。
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お彼岸中に母のお墓参りに行き「お父さんを宜しく」と
バトンタッチしてきました。
「そちらの世界でも仲良くしてね。喧嘩はしちゃ駄目よ」と・・・
今頃父は母以外にも、親兄弟や大勢の友人たちとも再会している事でしょう
