そんな中「カメラ教室」で親しくなったSさんと、旅行社が主催する「撮影バスツァー」に参加しました。
題して「富士山の夕景・夜景を上手に撮ろう」
1月27日朝、お天気は、我が家の2Fから赤く染まった富士山が見えていました。
私はロングのダウンコートを着こんでカメラザックを背負い、集合場所の横浜駅に向かいます。
犬の散歩をしていたご近所のご主人が
「この寒い中、富士山の撮影とは元気だねぇ~」と感心していました。
西臼塚駐車場からの富士山
バスの中で講師の先生から、一眼レフカメラでの「風景写真の上手な写し方」の説明を受け
用意された昼食用のお弁当を食べ、いよいよ現地での撮影実習です
東名御殿場インターを降り、
最初に向かったのは表冨士周遊道路(富士山スカイライン)沿いにある西臼塚駐車場。
標高1250メートル 、目の前に富士山が迫っていました。
「順光で写す富士山はまともすぎて面白くないのです」
「でもほら雲の影などを逃さずに狙ってください」
「これだけお天気が良ければ三脚無しでも良いでしょう」
私が今通っているカメラ教室の先生と違い、講師のM先生は親切丁寧に教えてくれます。
暮れにやはりSさんと、この先生の「一眼レフでお花を綺麗に写そう」という講義に参加して
すでにM先生とは顔なじみでした。
それにしても静岡県側から見る富士山は雪が少なくて、ちょっと迫力に欠けますね。
「富士山にピントを当てて、ただ富士山だけを写しても芸がないですよ」
「手前・中間、そして奥に富士山という具合に、風景に奥行きを出すように」
「手前に木を入れるとか、人を入れるとか、色々工夫が大事です」
赤いコートを着た参加者の女性が手前のベンチに腰掛けてくれました。
なるほど、なるほど
「水ヶ塚公園」からの富士山
次ぎに向った水ヶ塚公園は裾野市の富士山麓、標高1500mに有る公園で
富士山スカイラインと南富士エバーグリーンラインとの交差する地点近くにあります。
「こちらの方が光が横から当たり、宝永火口も迫力があって、写真としては面白いものが撮れますね」
と先生はおっしゃいますが・・・
中々雲が取れません。
「ここも手前に木などを入れて奥行きを出すように」
「光と影を上手く写し込んでください」
フムフム・・・
標高1500mから真近に見る雄大な富士山は絶好のビュースポットですね。
富士山山頂手前の宝永山の火口をこんなに間近に見たのは初めてです。
「風景に人を入れた方が良い」との事ですが、これが案外難しい
ここにはやはり雪遊びをしていた子供たちを入れるべきでしたね。
富士山の右横に連なる「ふたご山」を入れましたが、これは小さすぎて失敗
富士山が欠けても良いくらいにもっと大きく入れるべきでした。
箱根「長尾峠」
渡されたガイドブックには長尾峠で夕景の富士山撮影と書かれていましたが・・・
長尾隧道前の現地に着いたら雪が降り始めました。
愛鷹連山は見えているけど、富士山はいずこ~
「富士山が見えなくても撮影対象物は幾らでもあります」と先生が言われるように
モノクロームの世界もステキですね。
ドラマティックな雲と光も絵になります。
枝に積る雪も撮影の題材に・・・
目の前の隧道の向う側に行けば「芦の湖が見える」とどなたかが教えてくれました。
先生は「ありふれた景色だよ」とおっしゃいますが
まぁ~記録写真として撮りました。
一昨年の12月に、山仲間3人で歩いた「乙女峠~丸山~長尾峠~三国山」の
箱根外輪山コースを思い出しましたこちらです。
出発時間となりバスの停まっている駐車場に戻ると
雪はやみ、富士山の裾野が見え始めていました。
もしかしたら御殿場の街の灯かりとともに浮かび上がる夕景の富士山が見えるかもしれない
望みを持って最後の撮影ポイントに向いました。
この日の翌朝、富士五湖を震源とした地震がありましたね
我が家は朝食中で、主人が「何かドスンと音がしたぞ」と言ったとたんに
下から突き上げられるように揺れました。
丁度点けていたテレビが、河口湖からの中継で富士山を写していて
「揺れています。地震です」とアナウンサーが叫けんでいました。
最近、富士山周辺で色々な異常現象が見られるとか
富士宮市では大量の地下水(富士山の湧き水)が噴出したり
河口湖では原因不明の泡、富士山の洞窟の万年氷が溶け出して小さくなったらしい・・・
気象庁は28日の地震は「富士山爆発や東海地震の予兆ではない」と発表しましたが
大丈夫なのかと気になります。
おりしも「首都直下型地震」の確率は4年以内に70%とニュースになっていますね。
東京に出かけたり、バス旅行に参加するのも「命がけ」と言う感じにもなってしまいます。
余震でしょうか、横浜では29日も少し揺れました。