花と緑を追いかけて

山を愛し、花を愛し、旅と
映画とパソコンと、好奇心も
いっぱいの主婦の日記です

尾瀬岩鞍「ユリ園」

2006年08月30日 | 花シリーズ

尾瀬の帰り道、片品村にある「尾瀬岩鞍ユリ園」に寄りました。
3~4日前に、毎日新聞の一面にカラー写真で、ここの満開になったユリの紹介記事が出ていたからです。


「スキー場のゲレンデに、300万輪(50種類)ものユリが咲き乱れます」と言うのがキャッチフレーズです。
まずリフトに乗りました。
尾瀬をひたすら歩いて、楚々とした山のお花を見てきた目には、眩しいくらいの色とりどりのユリの花が、ドカンとお出迎え



入場料が千円、リフト代が500円
冬しかお客様を呼べないスキー場とホテルの、知恵を出し合ってのユリ園なのでしょう。
バスや乗用車で、家族連れや若い2人連れが続々とやってきます。
尾瀬みたいに体力を必要としませんものね




尾瀬では最後のニッコウキスゲが辛うじて見られましたが、これだけたくさんのユリには言葉もでません。
説明も付けようがないので、マウスオンで名前を見てくださいね。

「ラマンチャ」「ベリンゾーン」「タッチング」「アカプルコ」「コンカドール」
「コンカドール」

多くのブログ仲間がUPしているようなスライドショーで、綺麗に紹介できれば良いのですが、技術もないし
バカチョンのフイルムカメラで写したユリでは、ピントもイマイチでさして魅力もありませんが...
ユリ園自体は、見ごたえがありました。


帰り道はゲレンデの中、ユリを見ながら歩いて下りました。
これから年々整備されて、ユリの名所として知られていくのでしょうか?
札幌の「百合ヶ丘公園」だって、最初は単なるユリ畑だったんですものね。

関越自動車道の沼田インターで降りてから、車で約一時間の群馬県利根郡片品村にあります。
今年はもうお花は終わりかと思いますが、来年機会があったら、足を延ばしてみるのも良いでしょうね。
ネットを見ると、全国的にもこのようなスキー場の百合園が増えてきているような感じです。

我々は見終わってから、お昼ご飯と温泉に入るために武尊山の麓にある花咲温泉に行きました



ゆっくり露天風呂に浸かって、ふと洗い場で鏡を見るとウエストの部分が直径5cm位に赤くはれ上がって、真ん中が黒く盛り上がっているではありませんか~
汗と登山ズボンのゴムで、ウエスト全体が少しヒリヒリしていたのですが、特にひどい痛みはありません。
でも、この黒い異物はなんだぁ~~
「もしかして私のおなかに虫がめり込んでいるのぉ~?」ひぇ~!


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晩夏「尾瀬物語」最終章

2006年08月28日 | 山シリーズ

竜宮十字路から至仏山の麓の山の鼻をめざします。
湿原と池塘と木道と・・・どこまでも続くこのコースは尾瀬ヶ原の典型的な風景ですね。
ヒツジグサが浮かぶ沼に映る至仏山と主人を狙ってみましたが、分かりますか?


ナナカマドが赤く色付き始めていました
尾瀬ヶ原を渡る風は、もう秋の気配が漂います。


後ろを振り返ると、逆光の燧ケ岳が・・・眩しくて頂上が見えません。
手前のお花は「オニシモツケ」でしょうか?


初秋のお花「ワレモコウ」も咲いていました。
一面の草紅葉が始まるのももうすぐですね







東電小屋方面からの道と交わる牛首まできました。
山ノ鼻まで、あと半分の道のりです。
東電小屋近くの尾瀬橋が通行禁止と書かれた看板がありました。
これから行かれる方は情報を良く調べる必要がありますね。




この辺りから白い小さなヒツジグサのお花がチラホラ見えてきました。
羊の刻に咲くからヒツジグサ
時計を見ると8時近くになっていましたが、合っているのかな?




前方の森の向こうが山ノ鼻です。至仏山も随分近くなってきて、急降下の登山道も見えていますね。


静かな尾瀬ヶ原が楽しめたのもこの辺りまで...
ここから先は人も増えてきて、絶え間なく「おはよう」「こんにちわ」の挨拶が続きます。
車やツァーバスで、早朝「鳩待峠」に着いたハイカー達が尾瀬ヶ原にやってくる時間となったようです。
と同時に山ノ鼻に近づくにしたがって「クマ注意!」の張り紙があちこちに
我々は大雪山で買ったクマ避けの鈴をリュックに付けていましたが、流石に人が多くなってきたので取ろうか?と思っていたところでした。

クマ出没のため「山ノ鼻のキャンプ場も昨日から閉鎖」という情報を竜宮小屋で聞きました。
昨夕高校生の登山部の一行が、疲れ果てた姿で見晴らしのキャンプ場まで移動していましたものね。
至仏山登山の後のプラス3時間はツライでしょう、「頑張れ!」と声をかけました。


八時半過ぎに山の鼻に到着しました。
ここには山小屋の他にビジターセンターや公衆トイレなどがあります。
私たちは一休みしてから、見本園に行きました。

ナント!一周1時間の見本園も、歩けるのはほんの一部だけ
クマ出没のため木道は閉鎖されていました。(至仏山の登山道は通れます)
でもここの沼で、「オゼコオホネ」が咲いているのが見えました
小さな小さな黄色いお花が分かるかな~~?

他にもクガイソウ、サワショウブ(下写真、左)、トモエグサ(同右)などのお花が見られました










9時に鳩待峠に向かって、最後の登りに付きました。
お盆休みのせいか、次々と家族ずれが尾瀬ヶ原に向かって下りて来ます。
70代のお年寄りから3歳位の子供まで...もっと小さい子はお父さんの背負子の中です。
小さい頃からこのような自然に触れさせることは良いことですが
あまりにも軽装でやってくる人を見ると、ちょっと複雑な心境になりますね



登山道の脇に咲いているお花が、疲れを和らげてくれます。
こちらは「トリアシショウマ」でしょうか?
脇を流れる水の音も、涼しさを与えてくれますね。




こちらの薄紫のお花は「ソバナ」
私の好きな色です
一回水分補給のために休憩して、10時丁度に鳩待峠に戻ってきました。



売店でかき氷を買って食べてから、来た時と同じように乗り合いタクシーに乗って、車の置いてある駐車場に到着です。

恐れていたカミナリにも遭わず、お天気に恵まれた一泊二日の尾瀬を満喫しました。





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晩夏「尾瀬物語」③

2006年08月26日 | 山シリーズ
★竜宮小屋周辺のお花★
小さな写真にマウスをあてて下さい
「コオニユリ1」
「コオニユリ1」「コオニユリ2」「日光キスゲ」「ノリウツギ1」「ノリウツギ1」

丁度お昼頃「竜宮小屋」に入りました。
宿泊手続きを済ませてから、ビールで乾杯、咽を潤しました。

5日前の予約の時「相部屋になります」と言われましたが、まだ宿泊客の姿はほとんど見えません。
案内された八畳の部屋で毛布をかけてお昼寝
3時頃、我々と同じ年代のご夫妻がやってきて目が覚めました。

それから散歩に出ました。
竜宮小屋は尾瀬ヶ原のど真ん中にありますが、すぐそばの沼尻川の周りに拠水林が広がり、落ち着いた雰囲気が漂っています。
橋を渡ると下田代・・・
今の季節はコオニユリとノリウツギがたくさん咲いていました

4時からお風呂に入れます。
自然保護のため石鹸やシャンプーは使えませんが、桧風呂の一番湯は良い気持ちでした。

夕食までの間、外のベンチでマタマタビールを飲みながら、山仲間たちとお喋りを楽しみました。
中に83歳のお爺さまがいて、娘さん一家と一緒に昨日から泊まっているそうです。
この春に亡くなった親友の孫娘さんが、この山小屋で働いているので逢いに来たそうです。
本当は親友と一緒に来る約束をしていたとか・・・麗しいお話です
尾瀬は老若男女を惹きつける魅力があるのでしょうね


外から見ると昔ながらの古い山小屋ですが、食堂とトイレ、洗面所が新しくてピカピカでした。
ウッデイーな造りの食堂で、若いスタッフが作った夕食をいただきます。
350mlのビールも三本目、一本470円ですから、結構な散財になりました




食後7時半から「尾瀬の四季」というビデオが上映されましたが、もう眠くてコックリ、コックリ・・・
部屋に帰って、9時の消灯の前にダウンしました。
夜中に雨の音が聞こえていましたが、翌朝には上がっていました。


朝5時に起きて散歩に出ました。
朝もやの中に佇む「竜宮小屋」です。分かりますか?


「朝霧」がたなびく尾瀬ヶ原・・・典型的な尾瀬の朝の景色ですね

6時からの食事を済ませ、準備を整えて、7時過ぎに出発しました。
昨日「至仏山」を登ってきた同室のご夫婦は、今日の予定の「燧ケ岳」は諦めて、尾瀬沼を見てから沼山峠に出て、桧枝岐で一泊してから東京に帰るそうです。


木道を歩き出したら、83歳のお爺様が窓から手を振って見送ってくれました。
写真は小屋のすぐそばの竜宮十字路です。
ここから山ノ鼻~鳩待峠まで、2時間半の行程です。
お天気は上々「さぁ~出発」
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晩夏「尾瀬物語」②

2006年08月24日 | 山シリーズ

アヤメ平から右手に日光連山を眺めながらひと登りすると樹林帯に入り、やがて表識板が現れます。
左手に分ける道が「尾瀬ヶ原の竜宮十字路」へ通じる長沢道、そのまままっすぐ富士見峠方面を100m下ると「富士見小屋」。
6年前はこの小屋でソーメンを食べましたが、今回はこのまま竜宮十字路に下る事にしました。
おっと、この分岐の脇には、綺麗な湖沼の向こうに燧ケ岳が望める絶景ポイントがありますので、見逃さないようにです。

沼の周りには白いワタスゲが咲き乱れていましたが、よくよく見るとその中に薄紫の小さな「タテヤマリンドウ」が・・・
ノンビリ写真を撮っていると、若い女性のグループが先生らしき男性に引率されて登ってきました。
大学のサークルでしょうか?この日初めてすれ違ったご一行様でした。
尾瀬ヶ原から2時間半かけて登ってきたようで、皆大粒の汗をかいていました

私たちも、尾瀬ヶ原の竜宮に向かって下りの2時間を進む事にしますが、途中のベンチで持ってきたオニギリを食べました。
登山道の周りにはツマトリ草、イワオトギリ、オゼアザミのお花が見られました。
この長沢道、最初は穏やかな下りですが、長沢の頭から先は急降下が始まります。
ゴツゴツの石の上を慎重に足を運んで下りました。


道が平らになって、木道が現れると尾瀬ヶ原です。
背丈のある「尾瀬笹」が茂っていました。熊の好物らしい・・・

やがてハイカーの姿が見えてきて「竜宮十字路」に到着です。
AM11時半になっていました。
黄色い日光キスゲは終わりに近かったのですが、紫色のサワギキョウがあちこちに咲いていました
お花の写真は一眼レフのフイルムカメラを持ってきた主人に任せましたが、35mm~135mmのレンズを車に置いてきたとかでガックリ。予備のフイルムまで忘れてきたとかで、景色はあまり写していないみたいです

今夜の宿の「竜宮小屋」はすぐそばですが、しばしここで休憩してから近くを散策しました。
小屋の名前にも由来する「竜宮」とは伏流水のことで、木道を歩いて見に行けます。
尾瀬ヶ原の湿原の中味を実際に見られる唯一の場所です。

地中にある入り口と出口には水深2m以上の淵があり、入り口に流れ込んだ水は地中に潜り、50m先の出口から再び地上に湧き出すようです。

入り口と出口を結ぶ筒状の自然トンネルは、人ひとりがやっと通れる広さで、入り口が渦を巻きながら水を吸い込んでおり、竜の口に似ている事から「竜宮」となったという言い伝えもあるそうです。



これが「竜宮」です。ごく普通の湖沼に見えますが、ここの水脈をたどって行くと「竜宮城」に出られるのかも知れませんね



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晩夏「尾瀬物語」①

2006年08月23日 | 山シリーズ
          アヤメ平から見た「至仏山」

”♪夏が来れば思い出す。遥かな尾瀬、遠い空~♪”と歌われていますが、尾瀬の本当の夏は水芭蕉の咲き出す6月上旬から、ニッコウキスゲが満開になる7月いっぱいのような気がします。
8月の尾瀬の風はもう秋の香りを含んでおり、お花は端境期であまり咲いていません。
でもその分人も少なくて静かな尾瀬が楽しめます。

8月13日、真夜中の3時に我が家を車で出発しました。
関東各地に雷注意報が出ていたので、尾瀬での行動は午前中・・・と決めて、予定より2時間早いスタートです。

群馬、新潟、福島に広がる日本有数の高層湿原である「尾瀬」は、群馬県側から入る鳩待峠と大清水、福島県側から入る沼山峠と御池、新潟県側の小沢平とそれぞれのコースがありますが、私たちは最も一般的な鳩待峠を目指しました。

関越道の沼田インターから戸倉まで入り、車を駐車場に入れました(一日1000円)
そこから乗り合いタクシー(1人900円)で鳩待峠に入ります。
鳩待峠にも駐車場(1日1500円)はありますが、夏は土曜日と日曜日の午前中は一般車の乗り入れが禁止となっています。
人が集まり次第乗り合いタクシーが運んでくれるので、スムースに鳩待峠に入れました。

鳩待峠からは50分の下りで尾瀬ヶ原の山ノ鼻に行けます。
ほとんどの方々がそちらのコースをたどりますが、私たちはアヤメ平から富士見峠に登り、尾瀬ヶ原の真ん中にある竜宮小屋まで4時間半かけてノンビリと行く事にしました。
7時に出発です。


至仏山に向かう登山道とは反対側の、樹林帯の中の山道を登っていきます。
サンカヨウのお花が終わって、実になっていました。
このコースはエンレイソウがたくさん見られましたが、残念ながらこちらもお花は終わっていました。
他にも赤い実があちこちに・・・秋を感じますね。





日の当らない湿った中に、キノコのような「ギンリョウソウ」がかたまって生えていました。
葉緑素がないので菌と共生し、栄養分を得ている腐生植物ですが、私が初めて見たのは北アルプス「蝶ヶ岳」の登りの長塀山でした。
先っぽの口の中を覗くと、青く光る目のようなものが見えますが、この写真のギンリョウソウはとても中が覗ける状態ではありませんでした。


1時間15分かけて登りを行くと、突然明るくなって樹林帯が終わり横田代に出ました。


デジカメを修理に出して手元になく、バカチョンのフイルムカメラで写したためボケボケの写真で残念ですが、この木道の周りは一面キンコウカが咲いているのです
至仏山もみえてきましたね。


人っ子一人見当たらない木道を更に進むと、キンコウカのお花がますます多くなっていきます。
この辺り一帯は「アヤメ平」と言われる所ですが、このアヤメとは葉っぱがアヤメにそっくりなキンコウカの事らしい・・・

以前は、保護のために立ち入り禁止だったこのコースですが、私は6年前に逆から歩いています。
その時から見るとキンコウカもずいぶん増えたような気がしました。
今でも土を入れ種を蒔き、地道な努力が続けられているようです。
キンコウカの中には白いワタスゲも見られました。



標高2000m近いアヤメ平には、爽やかな初秋の風が吹き渡り、赤とんぼがたくさん飛んでいました。そして秋の花のリンドウやワレモコウも咲いていました。






こちらは「ギボウシ」の花
端境期とは言え、尾瀬ではそれなりのお花が楽しめます。
つくづくデジカメがないことが悔やまれました






6年前に山仲間のYさんと2人でここを歩いた時は、カミナリの音も聞こえて、あまり見晴らしは良くありませんでしたが、この日は至仏山から平ヶ岳、そして燧ケ岳もハッキリと見えていました。


ここでこの日2組目の先客に逢いました。
地元にお住まいのご夫婦とか、あまりにもお天気が良いので登ってきたそうです。
気持ち良さそうにビールを飲んでいました。
私たちも一休みにします。
お互いに夫婦並んだ写真を撮りあいました。

6年前にも、ここで宴会をしていたグループに声をかけられ果物をご馳走になりました。
ナント!その一ヶ月前に主人と参加した「スイスアルプス、ハイキングツァー」で一緒だった、栃木の山のグループの方々でした。
山の世界は案外狭いものなんですよ。

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「西穂山荘」周辺の花々

2006年08月20日 | 山シリーズ

「西穂高岳」へのトレイルには、あまり高山植物は見られませんでしたが、「西穂山荘」周辺にはお花畑がありました。
上の写真は「カラマツソウ」です。
同じお花で、葉っぱがモミジのように切れているのが「モミジカラマツ」・・・
他の山で何度か見ましたね。

西穂への登り口に数種類のお花が咲いていましたが、そんなに広いお花畑ではありません。
今まで登った山で、特にお花が印象的だったのは、やはり白馬岳周辺でしょうか
白馬から雪倉~朝日へのコースも素晴らしかったです。
白馬が西の横綱だとしたら東の横綱は「大雪山」でしょうか・・・
主人と、シラフと食料を担いで縦走した大雪山系の大きなお花畑は忘れられません

薬師岳~黒部五郎岳のダイヤモンドコースも広大なお花畑が広がっていました。
南アルプスの荒川小屋から荒川中岳への登りのトレイルはお花畑の中を行く道でした

富士山の次に高い「北岳」も花の名山と聞いていますが、3回計画してことごとく流れました。
それも寸前に・・・縁のない山というのもありますね。

山ではありませんが、北海道の礼文島も「花の浮島」と言われるように高山植物の宝庫です。
緯度が高いので、本州の2000m級で咲くお花が平地でも見られます
これからも、たとえ足が弱って頂上に立てなくなっても、高山植物には逢いに行きたいな~と思っています。

「西穂山荘」周辺で写したお花を並べてUPします。
小さい写真にマウスを置いてみてください。矢印の先にお花の名前が出てきます。
もし名前が違っていたらご指摘下さいね。

「シモツケソウ」「コオニユリ」「マルバダケブキ」「ハクサンフウロ」「シナノオトギリ」
「シナノオトギリ」


小屋に別れを告げて、ロープウェイの駅に向かって下ると最初に現れる木が「ウラジロナナカマド」
秋には真っ赤に色ずくこの木も、8月初めには白いお花を付けていました。
奥穂高岳や北穂高岳への基地になる涸沢にもこのナナカマドがたくさんあります。
涸沢の紅葉は有名ですものね
秋に是非行って見たいところです。



ゆっくり下った樹林帯の中、足元に小さな「ゴゼンタチバナ」がたくさん咲いていました。
この立派な名前を持つお花は、葉っぱも入れた全体の大きさが5~6cm位の小さな小さなお花です。アルプスではほとんどの山々で見ることができますね。



次回からは尾瀬シリーズをUPする予定です。


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「西穂高岳」ヨレヨレ登山記③

2006年08月17日 | 山シリーズ
お盆を息子一家と軽井沢で過ごし、昨夜遅くに帰ってきました。
行きに尾瀬に一泊、帰路には池の平湿原を歩いて我ら夫婦の趣味もバッチリとこなした楽しい休暇でした
怖れていたカミナリにも遭わずに済みましたが、私の身に思いがけない災難が降り掛かり、病院騒ぎになりました。
幸いたいしたことなく、元気に帰ってきましたが・・・

このブログを一週間ほど休んでしまいました。
コメントを入れてくれたお友達、お返事が遅れて申し訳ございません。
いずれ今回の記録もUPしたいと思いますが、もっかデジカメ修理中で、フイルムカメラで撮った写真は使えるのだろうかと不安です。

西穂高岳登山記&中欧紀行もまだまだ途中です
何本も掛け持ち連載を抱えている作家の気分(恐れ多い話!)ですが、取りあえずは「西穂高岳」登山記をUPして行きたいと思っています。

                ☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆ー☆


西穂頂上を諦めピラミッド・ピークでノンビリしていると、大きなザックを背負った屈強な男性がやってきました。
これから西穂に登ってジャンダルムを越え、奥穂高岳まで行く予定とか・・・
ザックにはヘルメットとザイルがぶら下がっています。
「昨日富士山を登ってきたので疲れちゃって・・でも水は4リットルあるし、暗くなったら何処でもビバークする用意がある。愛媛からやってきたから、何が何でも進むしか考えていないよ」だって
この山域は、ヤワな女2人が立ち入る場所ではないような気がしてきました。

お花を探しながら下山しました。
西穂高岳近辺には白いイワツメクサ以外はあまりお花が見当たりません。
黄色い「コガネギク」別名「ミヤマアキノキリンソウ」を辛うじて見つけました。
シャクナゲが僅かに残っていたところで休憩です。
トップにUPした写真をここで撮りましたが、我々はどの峰の辺りまで行ったのかな~?





3時近くにようやく西穂山荘に戻ってきました。
小屋の周りのお花畑に、オタカラコウ、ハクサンフウロ、トリカブト、シシウドなど等が咲き乱れていましたが、ゆっくり写真を撮るのは明日にして・・・

久しぶりにアルプスを6時間以上も歩いたので、2人とも体はヨレヨレ、膝はガクガク
咽の渇きを抑えるためにレストハウスに直行し、私は生ビール、Kさんはアイスコーヒーをグィ~~と飲み干しました。
Kさんはさらに体が塩分を欲していると、ラーメンと炭酸飲料も頼んでいました。
彼女にしては珍しい事です。

その後小屋で洗顔し、衣類も着替えて一寝入りしました。
夜行バスではあまり寝ていないものね・・・
この日は梅雨開け後初めての週末で、小屋は超満員
一つの布団に2人のギュウギュウ詰め状態でした。


ガヤガヤと賑やかな声がして目を覚ましました。
私たちの部屋の窓から、笠ヶ岳の左側の稜線に沈んで行く「夕日」が見られたのです。
私も飛び起きてカメラを向けました。
Kさんの寝ているすぐそばで7~8人が集まり写真を撮っていましたが、Kさんは寝たままでした。
よほど疲れたのでしょう・・・
何しろ介護スタッフ派遣会社の副社長で、前の日も夜の7時まで働いて、その後すぐに夜行バスでやって来て、山登りをしたのですものね。


こちらが山小屋の夕食です
むかしから比べれば随分内容が良くなっています。
キャベツの千切りにポテトサラダも付いていて、お汁はとん汁でした。
ラーメンを食べたKさんは、ほとんど手付かずでしたが・・・
私はモリモリ食べましたよ





こちらは朝食です。
卵焼きにキンピラごぼうに海苔と漬物。
近年はヘリコプターで材料を運んでいるから、おかずも豊富なんですね。
一泊2食で8500円の山小屋は、トイレも綺麗で、昔の山小屋とは雲泥の差です。


8月6日(日)
前の晩は、女一人で「新穂高~笠ヶ岳~黒部五郎岳~太郎平~雲の平~鷲羽岳~三俣蓮華岳~双六岳~新穂高」と5日かけて歩いてきて、まだ一日休みが残っているから、明日西穂高岳に行ってくると言う53歳のツワモノさんの話を皆で感心しながら聞き、8時前には就寝しました


西穂山荘は一度、火事のために焼失しています。
今から15年以上前、家族で来た時は新しい「西穂山荘」が建ったばかりの年でした。
個室が与えられお布団もフカフカで、とてもすいていましたが・・・

山小屋の朝は早いのですが、私たちはロープウェー駅に下るだけですから、バンダナやTシャツを買ったりして、7時過ぎまで小屋にいました。


AM11時前に、しらかば平駅に戻ってきました。
ここのビジターセンターの温泉に入って汗を流しました
石鹸やシャンプーは使えませんが、良い気持ちでした。

食事をしてから温泉の休憩室で昼寝
日本もこういった施設が増えてきて、オーストラリアにも負けませんね
午後2時半出発のバスの時間まで、Kさんと私、お土産を買ったり山の写真展を覗いたりと、ノンビリユッタリと過ごしました。

こうして私たちの「夏山」が終わりました。
西穂高岳の頂上に立てなかったので「達成感」はありませんが、お天気に恵まれ素晴らしい展望が得られた事に「大満足」で、新穂高を後にしました。
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「西穂高岳」ヨレヨレ登山記②

2006年08月11日 | 山シリーズ

独標で目の前に広がる笠ヶ岳を見ながら、持ってきたパンとチーズを食べました。
「黒部五郎が見えてるわ
「あそこのカールにはお花がたくさん咲いていたね」
「双六ではすぐ前を歩いていたおじさんが滑落したよね」
「手当てして、双六小屋に運んだことが忘れられないわ」
2人とも13~4年くらい前に縦走した山旅に思いを馳せていました


目指す西穂高岳は、いくつものピークの先にそびえていました。
その奥の、赤茶けたゴジラの背中のようにゴツゴツしたところがジャンダルム・・・
超ベテランしか行けない危険なコースです。
一番奥に「奥穂高岳」も見えていますね

独標から西穂の頂上までのコースタイムは1時間半・・・休憩を入れて、ここまで戻るには3時間必要です。
ガイドブックには「初心者は独標まで、その先は経験者以外立ち入らない事」と書かれていました。

息子が大学生になって、運転免許を取得した最初の夏に「山岳ドライブのテクニックを教えてやる」と主人が言い出し、家族3人で上高地~乗鞍~新穂高と車で来た事があります。
モチロン山の道具も持って・・・
その時にロープウェイを使って西穂山荘に泊まり、翌日この「独標」まで3人で登りました。
あれから私も山にのめり込んで行き、経験者にはなりましたが、体力はあの時の方が確実にありましたね
そんな事を思い出しながら、気合を入れて出発しました。
いきなり垂直に近い岩の下りです。ヒェ~~

「三点確保!三点確保!」と心の中で呟きながら手と足を慎重に運びます。
ん?足が届かない
この足何処に置いたらいいの?
朝一番で登った人たちが大勢降りてきて、私たちが通り過ぎるのを待っています。
あせった瞬間左足が攣りました
揉んでなでたら治りましたが「頂上まで持つだろうか?」と不安がよぎります。


岩の間に咲いている可憐な「イワツメグサ」が心を和ませてくれました
「イワギキョウも咲いているよ」Kさんに声をかけると、彼女も苦しそうな顔をほころばせました。
更に岩の痩せ尾根が続いて、左右の断崖絶壁に用心しながら進みます。
すれ違いの待ち時間が多く、およそ30分で「ピラミッド・ピーク」に到着しました。

息を呑む大展望が広がっていました。


西穂の頂上が大分近づいてきましたが、まだまだ幾つかのピークを越えなければなりません。
ここでKさんが「帰りの事も考えると、今日の私の体力では頂上は無理だわ」と言い出しました。
いつもと違って、今回スポーツドリンクをがぶ飲みしている彼女がちょっと気になっていました。
「小屋まで下るには頂上から2時間かかるものね。体力残しておかなければならないし、たとえヘ登れても帰りがきついね」と私も同意しました。

こういう所は実にあっさりと決まる私たちです。
遠慮して言い出さずにバテてしまったら、かえって皆に迷惑をかけることを充分に知っているからです。
「山岳保険に入ってるからタダだとしても、ヘリコプター騒ぎは恥ずかしいもんね」と2人で苦笑しました。
諦めた西穂の右には奥穂~前穂~明神と続く山並みが、頑強な壁のように見えていました。


そしてそのまま真下を覗くと、梓川が蛇行しているのが判ります。


真ん中の屋根がたくさん見えている所が上高地の「カッパ橋」、右側の赤い屋根が帝国ホテルです。

反対側は裏銀座コースの山々も見えてきましたが「この先のピークに上がったら、もっとたくさんの山々が望めるかも・・・」と期待してしまいます。
西穂から下ってきた若い男性に聞いてみました。
「あの一段高い所まで行くと立山が見えますよ」との返事
「行ってみよう
ザックを置いて、空身で進みました。


クサリ場が続いて、四つんばになって次のピークまできました。
「立山が見えている~、もう満足だわ」
「昔歩いた裏銀座コースも、立山から延々2回に分けて縦走したダイヤモンドコースも眺められたんだからサイコー
しばし眺望を堪能してから回れ右しました。

そんな私たちを見て、若い男の方が「あと40分で頂上だよ。目の前にジャンダルムと奥穂がドカンとそびえているから頑張れば」と励ましてくれたけど、この辺で引き返さないと帰りの体力が心配です
「いいの奥穂は涸沢から登っているし、その時ジャンダルムも見ているし」と、負け惜しみ気味に答えてサヨナラしました
最後に頂上をバックにKさんを写しましたが、確かに西穂は目の前なんですがね。



帰り道、反対側から写した「ピラミット・ピーク」です。
こんな痩せ尾根とガレ場、そしてクサリ場と続く「西穂高岳」
もっと筋力UPしてからでないと無理でした。
ロープウェイで登る「楽チン登山」と侮っていた私たち、反省です




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「西穂高岳」ヨレヨレ登山記①

2006年08月08日 | 山シリーズ

8月4日の夜行バスに乗って、北アルプス「西穂高岳」登山に行ってきました。
北アルプスの穂高連峰は、日本を代表する高峰です。
山容の素晴らしさはもちろん、日本アルプスの名だたる名山が間近に望める大展望は、山をやる者の憧れです。
その中でも「西穂高岳」はロープウェイを使って行けるので、家族連れなどの姿も見られますが、それも手前の「独標」までのこと・・・
スリリングな岩稜コースの西穂高岳は、思った以上に難関な山でした

ロープウェイの基地となる「新穂高温泉」までは、往復,毎日新聞旅行が主催している長距離バス「アルプス号」を使いました。
他に立山室堂、有峰口、八ヶ岳美濃戸口行きなどがあり、松本電鉄が毎年夏に運行している「さわやか信州号」と上手く組み合わせると、アプローチの不便な山もわりと簡単に行けますね




竹橋の毎日新聞社前を23時に出発し、翌朝の6時過ぎに新穂高のロープウェイ駅「しらかば平駅」に到着しました。
ここには大きな駐車場もあるので、続々と人が集まってきます。
梅雨明け後、初めての土曜日ですものね。



ロープウェイの出発は7時15分からなので、持ってきたオニギリを食べ、日焼け止めクリームを顔に塗りました。
空は雲ひとつない青空が広がっています。

2階建ての大型ロープウェイに乗ると、すぐに目の前の「笠ヶ岳」の大きな山容が広がります。
そして上の西穂高口の展望台からの眺望は素晴らしく「ワォ~」と言ったきり、2人ともしばらく声が出ませんでした。
小さな写真にマウスをあてて、雄大な風景をお楽しみ下さい。
カーソルの矢印の先には山の名前も現れます。

「ロープウェイの中から」「焼岳」「加賀白山」「笠ヶ岳」「槍・穂高」
「笠ヶ岳」

左手東側から「焼岳」「加賀白山」「笠ヶ岳」「槍・穂高」の大展望が広がっていました

ここで「登山届け」を出していよいよ登り始めます。
森林の中の歩きやすい道ですが、山は5月の連休の丹沢「鍋割山」以来の我々は、亀さん歩きで進みます


やがて樹林帯が終わって見晴らしが良くなってきました。
キヌガサソウ、シシウド、ナナカマド、フウロなどのお花が現れて、赤い屋根の「西穂山荘」にポンと出ました。
登りだして1時間40分、2回の休憩をとってやっと最初の目的地に到着です。





小屋の正面にはたくさんの登山者がいました。
私たちは着替えや洗面道具など、取り合えず使わないものをデイバッグに移して、小屋の棚に置いていく事にします。
これでザックの重さは6~7kgくらいになったでしょうか?


これからがいよいよ本格的な登りです。


次に目指す「独標」までのトレイルは、気持ちの良い稜線歩きとなりますが、この日はお天気が良すぎて気温も上がっているようでした
飲む水の量が、私もKさんもいつもより多めです。


ピカピカのお天気の中、眺めは最高です
焼岳の麓には大正池、そして眼下に目をやると梓川と上高地が見えていました。


左手に連なる笠ヶ岳の山並みを見ながら、あえぎながら登っていきます。
特に危険な所はありませんが、暑い中、ガレ場のダラダラ登りは結構体力を消耗しました。







最後の岩場を手も使って四つんばになって這い上がると、ついに「独標」に到着しました
小屋を出てから1時間40分、丁度AM11時になっていました。








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夏の中欧紀行⑧・「チェスキー・クルムロフ」

2006年08月02日 | 中欧三カ国旅行記

団地の中のサーカス小屋に似た建物が妙に印象的でした。

バスに乗ること3時間近く、ようやくボヘミアの大自然の中に突然現れる中世そのままの町「チェスキー・クルムロフ」に到着です。
ここで事件発生

お城に入場する前に皆トイレに寄ったのですが、同じツアー仲間の奥様がスリにやられたのです
私たちの4~5人前に並んでいた方ですが、列に外人2人を入れてあげて、後で気がついたらバッグのチャックが開いていたそうです。
カードの入ったお財布がなくなっていたそうな・・・犯人は女
私たちも慌てて、たすきがけのバックを更に手で押さえて歩きました
外国はやはり油断できませんね~

「チェスキー・クルムロフ城」

庭園に通じる屋根つき橋をくぐって、チェスキー・クルムロフ城の中に入りました。
この橋からの眺望は素晴らしいとガイドブックには書かれていますが、残念ながらそちらに行く時間はないようです。
城内の展望の良い回廊に出て、写真を撮りました。




見えてる川は、プラハの街中を流れていた「ヴァルタヴァ(モルダウ)川」です。ゴムボートでラフティングを楽しむ人々がみえますね。

お城の回廊から望んだ町の風景を集めてみました。
オレンジ色の屋根と川の流れれる中世の町をお楽しみ下さい。

「ヴァルタヴァ川1」

小さな写真の上にマウスを置いて見てね
町はS字に流れるヴァルタヴァ川に沿って広がり、全長1kmほどの大きさです。
8世紀から中世最初の定住が始まり、ボヘミアの大貴族によって統治されてきました。
それぞれの時代を映す建築様式は300以上、1992年には世界文化遺産として登録されました。

こちらはお城の中庭、パティオみたいなところ・・・
マウスオンしてみてください
大きなタイルみたいな模様と右側の窓はすべてフレスコ画で描かれたものです。
この後、右側の入り口から中に入って、当時の貴族の生活ぶりを見て廻りました。
撮影禁止で写真はありません。
NHKBSが中継で、この地を紹介した番組に出演したと言う美形の現地のお兄さんが、大阪弁で案内をしてくれました。
これから行くウィーンのハプスブルグ家のお城や、以前に行ったロシアのエカテリーナ宮殿のようなキンキラキンの派手さはありませんが、質実剛健ながら豊かな生活を垣間見ることができました。



お店の看板も、ちょっとコジャレテいて楽しいものばかり・・・
チェコのお金のコルナが余っていたので、お土産用にレターセットを3個買ったけど、ナントmade in chinaアリャ~~
この後展望台から「お城」を眺望し、昼食に向かいました。






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