朝7時、一番乗りで「ノーマン・ハウス」の1Fの食堂に行き、軽く朝食を済ませました。
ちょっと緊張していたので2人ともあまり食欲がありません。
2日目はいよいよ目的地「エスペランス」に向かいます。
この旅の計画をパース在中7年の日本人の方に話た時、「あそこは先日大洪水があって、道路が寸断されているはずだよ」「アルバニーから西は良く整備されているけど、東は危険だ。何かあったらすぐに戻っていらっしゃい」と脅かされたのです
30代の若い大家さんは「道路はもう通じているし、国道一号線だから心配ないでしょう」と言っていましたが・・・
詳しいガイドブックがあるわけではないので、これは現地の方に聞くしかありませんね。
宿の奥様はハンドルを握るジャスチャーをしながら「とにかくロングロングドライブ」だと
、「途中ガソリンスタンドがある町は2箇所」
、地図に印をつけてくれました。
そして「カンガルーは暑い日中はブッシュの中、道路に飛び出してこないから大丈夫。出発前に食べ物と水を必ず買っていくこと」と注意してくれました。
「明日無事に又ここに戻ってくる事を願っている」と言われ、私たちも思わず武者震いをしてしまいました。
アルバニーは流石に交通の要所の街だけあって、24時間開いているガソリンスタンドやコンビニがありました
ガソリンを満タンにし、パンとジュースも買いました。
朝の8時半、いよいよ480km東にあるエスペランスに向けて出発です
街の中心にある大きなロータリーから標識に「Esperance」と書かれた国道一号線に出ました。
20分も走ると、もうそこは大平原の真っ只中
真っ直ぐな道路が果てしなく続いていました。
「ヤッホー」
、緊張しながらも思わず笑みが・・・
178kmほど走ると「Jerramungup」、地図に印した最初のガソリンスタンドが現れました。
ここで一休み・・・
この日もピンカーンのお天気で、太陽光線は焼けるような暑さでした。
ガソリンを補充して、ホットドッグとコーラを購入。
冷たいコーラのピリリとした甘さが美味しい
周りはナ~~ンにもありませんでしたが、スタンドの横にはモーテルが・・・
ここはドライバーのためのステーションのような所なのでしょうね。
ガソリンスタンドを出てから標識に従って右に曲がり、更に一号線「サウスコースト・ハイウェー」を東に進みます。
ここまでは牧場が多かったのですが、ここからはブッシュが広がって、カンガルーの飛び出し注意の看板も増えてきました。
時々自動車に跳ねられて死んでいるカンガルーが道路わきに見えていました
車のフロントガラスが汚れているのが分かりますか?
この辺りには「バッタの大群」が飛び回っていて、時速120kmで走る車の窓にバシバシとぶつかって来ます。イナゴかな?
パールバックの「大地」にその被害が描かれていますが、今年の異常気象と関係があるのでしょうか?
110km走って「Ravenshope」の町に着きました。
ガソリンスタンドも2箇所あり、小さなホテルやビジターセンターも整った町でした。
スタンドでバッタの死骸で汚れた車をゴシゴシと磨き、又コーラを買いました。
容赦なく照りつける太陽が車の中まで入ってきて、腕が真っ黒に
ラベンソープの町を抜けると道路は工事中のところが多くなりました。
大洪水で被害が出たのがここからエスペランスにかけてなのでしょう。
時速80kmから60、40とユックリ走る事が多くなりましたが、工事をしているオージーたちは陽気で、目が合うと必ず手を振ってくれます。
強烈な暑さの中での仕事は大変でしょうに・・・
前も後ろも10分に一台くらいしか車の姿を見ない中、このように人の姿が見えるとホッとしたものです
再び大平原が続き、やがて牛や馬が放牧されている大規模牧場が現れると「エスペランス」の町ももうすぐです。
午後1時半過ぎにノーフォークパインが茂る可愛い町に到着しました。
港のそばのビジターセンターでこの日の宿の場所を聞き、まずチェックインを先に済ませることにします。
ビジターセンターのすぐ近くにあったこの日の宿「エスペランス・ビーチフロント・リゾート」のまん前には、貨物船が浮かぶ青い海が広がっていて
、長い桟橋が見えていました。