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毎年○○信託銀行が50歳以上の人々を対象に、夫から妻へ、妻から夫への「60歳のラブレター」という葉書エッセイを募集していて、今年で8年目を迎えました。
応募総数も8万人を越え、このような単行本も計7冊出版されたそうです。
私は第一回目の時に、突然脱サラして「植木屋」になった主人の事をチョコチョコっとハガキに書いて応募したのですが・・・
先日、某TV局から突然「60歳のラブレターを元に夫婦の絆をテーマとした番組製作を予定しているので、取材をさせてほしい」という旨の連絡がありました。
7年以上も前に書いた古いエッセーが役に立つのでしょうか

最初の電話取材は、私が仕事でいない時にかかってきて主人が対応したようです。
「ここまで結婚生活を続けてこられた秘訣は何かとか、奥さんのどんな所に惹かれたのかとか色々聞かれたぞ。植木の仕事の事も聞かれたのでパースの事など30分以上も喋った」との事・・・
ありゃ~~~



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”「行ってきまぁ~す」
今日も朝早くから元気な声を張り上げてあなたは軽トラックで出かけていきました。
私の作ったお弁当を抱え、地下足袋姿で・・・
(略)
4年前、広告マンとして円熟した仕事をしていたあなたが、突然「会社を早期退職して植木屋になる」と言い出した時は、本当にビックリしました
あれから職業訓練学校に一年通い、修行のためにと家の近くの造園会社に就職。
そして二年前に念願の独立と目まぐるしい日々が続きましたね。
(略)
次から次へと紹介があり、仕事が増えていくのは、ひとえにあなたの人柄のよさが受けているからでしょう。
寒さに向かって、くれぐれも体に気をつけて下さい。
無理は禁物ですよ。たまには二人で温泉に出かけて骨休めをしましょうね”
先方は主人の電話での答えに興味を示したのか?
今日、直接取材にやってきました。
「どんな気持ちをこめてこのラブレターを書きましたか?」と聞かれたので、「主人への応援歌です。何の相談もなく突然脱サラされて納得できなかったのですが、”4年目でようやくあなたの生き方を認めましたよ”という私のメッセージです」と答えました。
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拙い文章ながら、主人のユニークな生き方が受けたのでしょう。
末端に入選して旅行券を戴きました。
そして出かけたのが我々にとっては初めてのオーストラリア、「グレート・バリアリーフ」の玄関口「ケアンズ」
2003年2月のことでした。
上2枚の写真は「グレート・バリアリーフ」のシュノーケリングポイントに向かう船の上から写したものです。
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マウスオンでご覧下さい

大海原のど真ん中に人工の浮き島があり、ダイビングやシュノーケリングのポイントになっています。
サメから守るための網も張られていて・・・
山人間の私たち夫婦が生まれて初めて海にもぐり、色鮮やかな魚や大海ガメが泳ぐサンゴ礁の世界に魅了されました


ランチは船のレストランでのビュッフェ

世界遺産の「グレートバリアリーフ」で、世界各地の人々と一緒に遊んだこの日のことは鮮烈に覚えています

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次の日は、日本の旅行社主催のオプショナルツァーで、アポリジニの住む「キュランダ高原」に行きました。
行きはスカイレールに乗って、世界遺産の熱帯雨林を上から眺めます。
パースはオーストラリア大陸の南西部にありますが、ケアンズは真反対の北東部の赤道に近い熱帯域にあり、私たちが行った2月は雨季で、一日に一度はスコールのような雨が降りました

褐色の川の色がそれを示していて・・・
だから豊かなジャングルが形成されるのでしょうね。
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ジャングルといえば「大ワニ」「大ヘビ」



ワニの餌付けショーを見たり、ヘビを首に巻いたり、コアラを抱っこして記念写真を撮ったり、カンガルーに餌をあげたり・・・
帰路は「キュランダ鉄道」に乗りましたが、初めてのオーストラリアは何もかもがアクティブな世界でした。
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アポリジニの狩りの様子を見たり、アーミーダック(水陸両用艇)で熱帯雨林見学に出かけたり・・・
その様子をマウスオン・クリックでご覧下さい

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最後の4日目は、グレートバリアリーフの宝石と呼ばれている「グリーン島」に水上飛行機で行きました。
空から見たグレートバリアリーフも素晴らしいものでしたが・・・
私たちはすっかりシュノーケリングで垣間見る海の中の世界に魅せられてしまいました。
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パース行きが始まったのはこのすぐ後でしたが、引き続きシュノーケリングを楽しむべきだったと悔やまれます。
パースからスワンリバーを船で下り、インド洋上に浮かぶ「ロットネス島」に行った時に一度やっただけ

日本の6~7倍あるという紫外線が怖かったのが、続けられなかった原因かも知れませんね。
それぞれが自分の世界を持っていて、たま~に2人で思いっきり遊ぶのが我ら夫婦流

時々喧嘩をしながらも、38年間、結婚生活が何とか無事に続けられた要因は、妻の私が「サッパリしていて、すべて受け流してくれたから」と主人は取材者の質問に答えたようです。
「そう!反論しても絶対に聞き入れないマイペースの夫ですからね。口で言うのは諦めました。だから私は書いてウップンを晴らしています」
これが私の答えです。
取材と言っても今日は質問に答えるのとアンケートのみ、TVカメラが入ったわけではありません。
本に載った約1000人の作品の中から、ドラマ性のあるものを抜粋して順次聞いているそうです。
大病を克服したご夫婦とか、天国にいるご主人へのラブレターとか・・・
感動的な作品が多いので、我々の出る幕はないような気もします。
作品が読み上げられるくらいがせいぜいで、今から慌てて緊張する事もないでしょう。
いい夫婦と言うものを垣間見たような気がします。
夫と妻の関係はどうあるべきか。
どんな風に関わっていく方が上手く行くのか
それぞれの夫婦がその家に合わせて考えていることであって、これがベストであるとはとても言えないなあ。
広告マンから突如脱サラして植木職。
なかなか出きる話じゃおまへんで。
そこに取材スタッフが興味を呼んだのでしょう。
どんな夫婦にもドラマがありますが、現職とは全く関係のない職種に方向転換するのは勇気がいります。
妻子を抱えていればなおさら冒険は出来ない。
そのとき妻であるnaoママさんの決断やいかに。
そこが一番知りたいと思うのは、編集者でしょう。
取材を受けて11月に放映されるのかなあ
当然顔も登場するのでしょう。
これは見ないとアカンなあ\^o^/
素敵なお話、素敵なご夫妻ですね。
ラブレター、結婚してから書いた記憶がありません。
私だったらどう書くかな?なんて思ってしまいました(笑)
定年前に思い切った転職でしたのネ。
ご主人様の勇気と又それを裏付けるだけの経済力がおありだったのでしょうね。
夢を見るだけで実行できない人が殆どですから・・・。
それを静かに見守ったnaoママさんの心の深さにも感動です。
果たして私だったら、そう出来たかしら。
我が家、ずーっと共働きでしたから友達夫婦、
お互いに自由気ままに過ごしてきました。
世間から見たら、かなり型破りの夫婦に見えるようです。
昨年主人がリタイアーしてやっと揃って出かけられるようになりました。
普通の定年より10年以上も仕事から離れられませんでした。
夫婦の形って夫々の家の物差しがあって面白いですね。
かなりユニークなnaoママ家、
その内TVカメラが入るかもしれませんね。楽しみにしています。
矢張りnaoママさんの文才はただ者ではなかったのですね。@@/
なんだかどんよりしていたのですが…
(旅行に行ってたくせにこの言い草ですけど)
朝から心がふわりと温かくなりました。
素敵ですね。
私も、何十年連れ添ってもラブレターが書ける、
そんな旦那さまと出会いたいな。
そしてグレートバリアリーフ、素敵ですね!
実は私、まだ行ったことないんです。
今度行ってみようかな~☆
一朝一夕にできるものではないご夫婦の絆ですね。
ラブレター、響きがいいですよね~
うん、やっぱり素敵です。
今日も1日、頑張ります!
このページを読んでいました。
ちょこっと戻ったものの、約5週間留守だったの!
ウフフ・・・だから今は新婚気分
それは冗談だけど!
あの本が出て、テレビの取材が入るの・・・と言ってた頃
我が家に皆で遊びに来たんじゃなかったっけ・・・
それからクロワッサンにも写真入りで、出ましたよね。
以前はタウン誌の記者をしたり、新聞の投書欄に載ったり
文才のあるnaoママでしたから、
当然とはいえ、友人にこんな素晴らしい人がいるのよ・・
と、頂いた「60歳からのラブレター」の本をこちらの友人に
貸して回し読みしてもらいました。
主人がいつもnaoママのこと、
菜園 モトーイ才媛だなぁーーーって言ってま~~す。
ところでちょっとこの場をお借りして、
初めまして、naoママの短大時代からの友人でーす。
短大のころと体系も変わらずとっても若々しくチャーミングな
naoママ、ですから若い時は我々仲間の中では
ぴか一で、そりゃもてましたぁ~。
その彼女の
ご主人も、これまた素敵な方ですよ。
お二人ともお酒も強く、ウィットにもとんだお話もされ、
そしてなんといってもパワフルで・・・
本当に素敵な素晴らしい御夫婦です。
そんな友人と40数年、付き合ってもらってる
幸せ者の私なんですよ。
naoママ!
多分TVカメラ、入ると思いますよ。
そうなったら、是非拝見させていただきますね。
オオッ!楽しみ~~~
本当に私の憧れのご夫婦
昨年60才迎えたとき、ふと「60才のラブレター」頭を過ぎりました~
ラジオからもそんな応募の声、ききました。
私の人生も何冊も小説書けるぐらいですが、
なにせ、文才が全くありませんで~~
そのうち、naoママさんに代筆お願いしたいぐらいです(笑)
それにしてもすばらしいお話が舞い込んだものですね
是非~放映が決まりましたらお知らせくださいネ
楽しみにお待ちしてます
せっかくご指名いただきましたので、お返事差し上げないわけにはいきません。
naoママさんと短大時代からの友達ですか
かれこれ30数年ですね。
長くお付き合いされていると彼女の素顔もバッチリ分かっていらっしゃるはず。
今回の60才のラブレターを読ませて貰って、夫婦の機微が見えました。
素敵な夫婦をしておられるなあと感心しています。
taeさんは山形なんですね。
米沢牛の話を読ませて貰いました。
3年前だったかな?山形を初めて旅をしました。
ブログに山形の記事を載せていますので、良かったら覗いてください。
トップページにINDEXがあります。
No46~47 No114~116 No756~761
よそ者が見た山形です。
流石に昨夜は色々考え眠れずに、コメントを戴いてからも手直しをしたり、最後の数行を加えたりしていました。
今回は企画会議の前段階の取材のようで、TVカメラは入っていません。
この「60歳のラブレター」も11月22日の夫婦の日にちなんでできた企画のようですから、番組もそれに合わせての事でしょうが・・・・
個人情報保護法に照らし合わせて、詳しい事はすべてボカすことにしましたのでお許しを・・・
主人は「生涯現役を目指すには60歳からの準備では遅すぎる」と言うことで、さっさと55歳で早期退職をしました。
一人息子が社会人になっていたからできた決断ですが、私には何の相談もありませんでした
「ありがとう、あなたに会えて、よかった」というこの言葉・・・
風さん、奥さんに言われたいですか?
私は正直、今はまだ言えません。
死ぬ時に「振り返ってみれば私の人生は幸せだった」と思えれば、きっとこの言葉も出るかと思います。
それには夫婦共々お互いの努力も必要で・・・
そう言える人生の幕引きが出来るようにと目指したいですね。
最初に行動ありきの夫・・・
私は「職業訓練学校の試験がもし受かったら、会社を辞めるから」と、試験の寸前に突然宣言をされました。
頭にきて、三ヶ月間ろくに口もききませんでしたよ
一年後の、主人が県立の職業訓練学校を卒業する時に、卒業生対象にTV局からの取材が入り、主人が卒業生総代だったものですから、我が家にもTVクルーがやってきてベッタリと張りつけけました。
こちらの思いとは別の、最初からストーリーありきのやり方に振り回され、怒りを覚えて疲れ果てました
ですから今回も、取材を受けるかどうかでとても迷いましたが、「何事も楽しんじゃえ」という主人の後押しがあり受けました。
今回は私が受賞したエッセイに関するルートからの取材ですから前回とは違うと信じつつ・・・
人生は色々、夫婦も色々
このような素人の書いたエッセイ集があり、世の中にはこんな生き方をしている夫婦もいるもんだと言うことが発信できれば良いと思っています。
現実を考えると「私はとってもそんな夫には付いて行けない。naoさんだからできるんだわ」という友人が結構いますよ。
無鉄砲な夫とノーテンキな妻の物語とも言えるかも知れませんね
結婚前には両目でシッカリと相手を見つめ、結婚してからは片目で眺めるのが大事とよく言いますが・・・
結婚は博打みたいなものだから、あまり深く考えすぎない方がいいかも知れませんね。
オーストラリア中を廻っている616さんですから、ケアンズは当然行ったに違いないと思っていました。
パースとは全然違う、ハワイを田舎にしたようなリゾート地でした。
季節やお天気の関係もあるでしょうが、パース近郊のインド洋やエスペランスの海の方が断然綺麗だと感じましたよ。
これだけ並ぶと「褒め殺し」にあいそうで
あの頃は小粒だった私・・・
体も気持ちも大きな貴女とマーチャンの影に隠れていましたわ。
今回取材を受けるかどうかで凄く悩みました。
前回のTV取材は、この「60歳のラブレター」とは関係なく、主人の職業訓練学校がらみのルートで、色々と大変で、気持ち的にも納得できないものでした
「60歳のラブレター」関連の取材はクロワッサンやらラジオなどがあり、これは楽しかったけど・・・
「人生は、すべて楽しまなくては」という主人の後押しもあり受けましたが・・・
あの頃は珍しかった主人の生き方も、今ではちっとも珍しくなくなりましたし、特に取り上げられる必要性もないような気がします。
取材の中で「ご主人がこの道を選んで良かったと思っていますか?」ときかれました。
「植木屋になったからパース生活が送れたのだから、面白い体験が出来たと思う」と答えておきました。
「次の夢はロンドンです!」とも付け加えておきました