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ガガイモの実

2021-01-22 | 樹木 草花


ガガイモの実がなり裂開して種が顔を出した
ガガは実の内側が白くて鏡のようだからとか 実がスッポン(ガガ)を思わせるとか諸説ある イモは根に小さな芋を作るから

ガガイモ科の原野に生えるツル性の多年草
地下茎をのばして増える
葉は対生し5~10cmの長さ 長卵状心形で先は尖る

8月に葉腋から花序をだし、淡紫色の花をつける
 花冠は1cmで5裂し、内側に長い毛が密生する
中心部にはずい柱があり、長く突き出ているのは飾り。図鑑には雌しべの柱頭と出ているが違うらしい 柱頭は外からは見えないずい柱の中にある

果実は10cmほどの袋果 表面にはいぼ状の突起がある
中に扁平な楕円形の8mmほどの種子があり、先端には種髪という長い絹糸のような毛がある。広げると5cmほどもあり、この手の種では最大級 

古事記には、種が飛び去った実の皮の部分を船に見立てて、スクナヒコナノミコトが「天の羅摩船」、つまりガガイモの船で海を渡ってやってきた。このミコトはオオクニヌシノミコトと協力して人々に医療やまじないを教えた・・と書かれている。日本で書物に登場する最古の植物ということらしい

ガガイモの花(8月のもの)