クロガネモチの赤い実は良く見るが、花はお初だった
クロガネモチの名は、樹皮から鳥もちが取れて、葉柄や本年枝が紫色を帯びることから黒鉄黐と付けられた
モチノキ科の常緑高木 高さ10mほどになる
本年枝は無毛で、鈍い稜があり紫色を帯びる
葉は互生し、葉身は8cm程の楕円形、両端とも尖り縁は全縁
花は雌雄別株で、6月頃に本年枝の葉腋に散形花序を出し白色か淡紫色の花を数個つける
花弁は4~6個、楕円形で長さ約2mm
雄花には4~6個の完全な雄しべと、退化した小さな雌しべがある
雌花には雌しべと、子房の周囲に退化した雄しべがある
子房は球形で、花柱は無く柱頭が直接子房の上に乗っている
写真は雌花のようだ
果実は核果
球形で6mmほど、11月過ぎに赤色に熟す
中に核が5個前後入っている
核は三角状卵形で5mmほど、中に種子が1個入っている
実はヒヨドリやツグミ類レンジャク類、カラス類などが食べ、エサの少ない時にはメジロやジョウビタキなども採食することがある
鳥に比べて実の数が多いからか、熟すのが遅いせいか、冬にも残っていることが多い
味はほとんどない