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ユキノシタ

2022-06-09 | 樹木 草花

 

ユキノシタの名前は諸説あり、冬でも雪の下で葉が枯れず残るからとか、葉の白い斑を雪に見立てた、又垂れ下がった白い花弁を舌に見立てて「雪の舌」、更に白い花を雪に例え、その下に緑色の葉がチラチラ見えるのを表現した説もある

ユキノシタ科の石垣や岩の上などに生える多年草
ユキノシタ科はアジサイやウツギなど木本も多い

根元から赤い匐枝を出して、その先に新しい株を作るので群生することが多い
葉は根生し、長い柄がある
葉身は3~6cmの腎円形で厚くて柔らかく、表面は暗緑色で脈に沿って白い斑が入る

花茎は高さ20~50cm程で、円錐花序を出し白色の花を多数つける
花期は5~6月
花は大文字型で、花弁は5個、上の3個は小さく濃紅色の斑点とその下に黄色の斑斑点がある
下の2個の花弁は長く2cmほどある
雄しべは10個で、一定の順序で前屈し、しばらくすると元に戻る
雌しべは2個で子房の周りを黄色の花盤が半円形に囲んでいる

生の葉の絞り汁は、中耳炎、子供の引き付け、百日咳、ウルシのかぶれにも効く
腫れ物やしもやけは生の葉をあぶって患部に貼ると良い
陰干しした葉を煎じて飲むと心臓病、腎臓病にも効果がある
葉は粗い毛が生えているが茹でると気にならないので、各種あえ物、生で天ぷらなど美味しい