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瓶ブラシのような赤い花なのでブラシノキと言う
赤い花は9月のもの
オーストラリア原産のフトモモ科の常緑低木 明治の中頃に日本に導入された
ブラシの毛にあたる赤い色は雄蕊で花弁や額は小さく退化している
花の後 実が枝の周りにびっしりと付く
枝はそのまま伸び続け翌年には少し先に又実をびっしりつける
実は中に種子を閉じ込めて枝に何年もついている
この木で数えたら10年前の実が付いていた
種はいつ散布するのか・・種が散るのは山火事にあって枝が枯れる時だけ
オーストラリアでは山火事が多く 植物もその環境に適応して種を散布する独特の仕組みを作り上げたと考えられている
実を黒くなるまで焦がすと1~2日で口が開き種が出てくるそうだ
モズ
2015-01-12 | 野鳥
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葭原でモズのメスに出会った カメラを向けたらカメラ目線で睨まれた
昔から小型だが獰猛な鳥として知られ ワシタカに分類されていた時期もあった
名前の「も」は諸々の鳴き声を真似する や百鳥(ももとり)の意味「ず」は鳥をあらわす接尾語と言うのが有力な説で そのた諸説ある
九州以北で繁殖し北方のものは冬には暖地に移動する 全長20㎝
平地の集落周辺の林や農耕地 河原 公園などでよく見かける
小動物を捕える 捕えた獲物を小枝や棘などに刺す「はやにえ」をする
今の時期秋から冬にかけてはオスもメスもそれぞれ縄張りを持ち異性をも受け入れない
早春2月頃になるとオスはそのままの縄張りに留まるものもいるが 新たな縄張りを繁殖のために作るものもいる メスは例外なく縄張りを捨てオスの縄張りを巡って相手を探す オスに選択権はない せいぜいが体を伸ばし上下に振ったり 顔の黒い線をよく見せつけたりと求愛ダンスで頑張る
やがて番(つがい)になるとメスは声や身振りでオスに甘えて見せ オスは求愛給仕をする
オスは繁殖期間中しばしばメスにプレゼントするので仲良しのようにも見えるが 1つの巣の子供たちの10%は父親が違う つまりはメスが浮気していることが最近のDNA分析で分かってしまった
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カワラヒワの群れに良く出会う
川原や農耕地などに住むヒワ類 住宅地でも普通に見られる
ヒワはアトリ科の鳥の総称で「ひはやか」(小さく繊細でたおやかなこと)から来た言葉という
九州以北に主に留鳥として分布し 平地から低山の林にすむ 全長15cm
北方のものは冬には暖地に移動する 冬には群を作り草の上や地上で採食する
ヒマワリの種が好きで 冬は庭の餌台にもよく来る
雌雄ほぼ同色だが オスの頭部は黄緑色味が強く目先が黒っぽい
カワラヒワの結婚のための独特の儀式
枯れ木など目立った高い場所に集まり鳴きながらオス同士が戦う
弱いオスは追い出され最後まで残った強い雄がメスに求愛し番(つがい)となって集団から出てゆく
各つがいは直径30mほどの狭い縄張りで ルーズコロニーと言われる緩やかな集団を作って子育てをする
そして集団は次のオスを決めるための戦いに入る・・「集団誇示行動」と言われている
番になれなかった独身オスはジュイーンジュイーンと大声で鳴きながらルーズコロニーから付かず離れず チャンスが来るのを待っているらしい(誰かの亭主が死ぬかもしれない・・と)
ウソ
2015-01-08 | 野鳥
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一月は各地の天満宮(天神様)で鷽(うそ)替えの神事が行われる
本家の太宰府天満宮では1月7日 亀戸天神は1月24日と25日 湯島天神では1月25日
これは昨年1年間についた嘘や災いを木彫りのウソを替えることによって清算し 神前で天神様の誠心に取り替えて幸運を頂くという神事
ウソ:本州中部以北の亜高山帯の針葉樹林で繁殖し 冬は各地の低山や丘陵地の落葉広葉樹林に移動する
鳴き声がフィーフイーと口笛を吹く(嘯く(うそぶく)という)ような声なのでウソの名になった
小群れで行動し昆虫やクモ類木の実や葉 花芽などを食べる
全長16cm
写真のウソは胸が淡赤色なので亜種アカウソらしい
亜種アカウソは冬鳥として普通に渡来する
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ヤツデに似た葉と花を付けた木が有った
茎に白色の太い髄があり この髄を乾燥して薄く切ったものを通草紙(つうそうし)と言い造花の材料に利用する カミヤツデ(紙八手)の名はここから来ている
別名「通脱木(つうだつぼく)」は中国名の日本読み
ウコギ科(ヤツデと同じ科)カミヤツデ属(一属一種)の常緑低木 寒い地方では落葉する
台湾 中国南部に分布
葉は大きくて70㎝程もあり掌状に深裂し裂片は更に2裂している
花は11~12月頃に咲き見た目ヤツデに似ている
隋は桂剥きにして薄く切り造花や短冊の材料に 又水に入れると膨らむので色を付けて水中花を作った
台湾や中国では今では隋から造花を作ることは廃れたようで 日本で唯一熊本県大津町で大津町民俗文化財として「大津造花」の名で 花 蕾など精巧な技術で作られ伝統文化として保存育成されている