トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

コゲラと陽光

2023-03-16 | 野鳥


コゲラが桜のヨウコウ(陽光)に頭をお突っ込んで蜜を食べていた
メジロやヒヨドリが桜の蜜を食べている姿は良く見るが、コゲラは初めてだ
コゲラは舌の長い鳥だから蜜を舐めるのは当たり前なのかもしれない

コゲラ:
キツツキの仲間(キツツキ科)で木を良く突くのでキツツキだが、名前では使われず、普通は「~けら」という
コゲラは日本では一番小さい(15cm)キツツキなのでコゲラ
ケラは「けらつつき」の略と言われ、ドラミングの音が語源説、「けら(虫)」を突いて捕食するからなどの説がある

留鳥、日本とその周辺にのみ生息している
元は山地性の鳥だったが、最近は市街地でもギィーと言う独特の声を良く聞く
一定の区域内を木から木へ一日中移動して、クモ類昆虫類時にマユミの実や桜の蜜を吸う

雌雄ほぼ同色
背と翼は黒褐色で白い斑があり特徴的
オスは後頭部の左右に数枚の赤い羽が有るが、隠れて見えないことが多い

陽光:
アマギヨシノとカンヒザクラから作られた栽培品種
1981年に品種登録された
大型で色の濃い花が多数咲き華やかなため、各地の公園などで多数植えられている

花弁は濃いピンク色、20mmと大きく、うねりが目立ち先端に不規則な鋸歯がある
萼片は7mmで紅色、先端は尖り上部に粗い切れ込みが入ることがある
萼筒は長い筒状のつりがね形で、脈状のみ有毛
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アゲハ

2023-03-15 | 虫類


今日早くもアゲハチョウが飛んでいた
アゲハは蛹で越冬して、成蝶が出て来るのは普通は4月なのだが早いお出ましだ
ソメイヨシノも開花が早かったが、チョウも早くなっているらしい

前翅長が5cm程はある大型のチョウ
表は黄白色から黄色で、翅脈に沿った黒色の模様がある
後翅には亜外縁に青色の斑紋列や肛角部に橙~赤い斑紋がある
裏もほぼ同様

幼虫は、1~4齢では黒褐色~褐色に白斑のある鳥の糞状
終齢では緑色の55mmほどのアゲハイモムシ
脅かすと頭部先端に橙色の臭角を出す
食草はミカン類、サンショウ類
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テングチョウ

2023-03-14 | 虫類


頭に突起があり顔が長く見える
よく地表に止まっているところに出会う

成虫で越冬して、3月から11月まで見られる
4cmほどの中型のチョウ
表は黒褐色で、前後翅に橙斑と前翅の翅頂部近くに小白斑がある
裏は褐色の枯葉模様
平地~山地の広葉樹林、都市近郊の公園や神社から雑木林、自然林にかけて広く見られる
日中高い所を敏速に飛び、各種の花や樹液に集まる

幼虫は25mmほどの細円筒形のイモムシ・・全体が緑色、下半分が褐色、全体が紫褐色の個体が居る
食草はエノキ、エゾエノキ、クワノハエノキなど
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ミツマタ

2023-03-13 | 樹木 草花


本年枝が三股に分かれるのでミツマタの名がつけられた
園芸種で赤い花のアカバナミツマタもある

ジンチョウゲ科の落葉低木で高さ2m程になる
中国~ヒマラヤ原産、日本へは室町時代に渡来した
繊維植物として本州以南で栽培されたが、野生化したものも多い

樹皮は灰色で縦の筋が入り、製紙原料として利用される
明治以降には紙幣の原料にされているが、最近は後継者不足で生産量が足りず輸入している
葉は互生し、長さ5~20cmの長楕円形または披針形
先は鋭形、基部は長いクサビ形、縁は全縁

花は葉の展開前の3~4月に咲く
枝先の頭状花序に小さな花が30~50個も付く
花は両性で花弁は無く、萼が目立つ
萼筒は1cm程で先は4裂し、中は鮮やかな黄色、だんだん白くなる
雄しべは8個で、4個が萼筒の口部から見える

果実は核果
6~7月に熟し、緑色で有毛、萼筒が宿存して周りを包む
種子のように見えるのは固い内果皮に包まれた核
核は5mm程の紡垂形で中に種子が1個入っている
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ギンヨウアカシア

2023-03-12 | 樹木 草花


ギンヨウアカシアの黄金色の花が木を覆っていた
葉が銀色がかっているので銀葉アカシアと言う
ギンヨウアカシアやフサアカシアのアカシア属を俗称でミモザという

マメ科アカシア属の常緑小高木 10m程になる
オーストラリア南東部原産、暖地の街路樹や庭木として植えられている
葉はらせん状に密に互生し、2回偶数羽状複葉で羽片が3~5対つく
葉軸の上面の羽片の付け根には、円形の目立つ腺体が1個ある(右の写真)
羽片は5~10cmで、線形の小葉が8~25対付く

花は2~4月に咲く
枝先に黄金色で球形の頭状花序を総状に多数つける
花弁は小さく多くの雄しべが目立つ
果実は豆果で10cmほどあり、種子と種子の間がくびれる
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ハランの花と実

2023-03-11 | 樹木 草花


大きなハランの葉の根元をかき分けて、花と実を見つけた
葉には殺菌効果があり、寿司などの仕切りに使われている

キジカクシ科ハラン属の常緑多年草
日本九州南部の宇治群島、黒島、諏訪之瀬島や中国原産
江戸時代から改良された伝統園芸植物で多くの種がある

花は3~5月に株の根元に隠れるように咲く
多肉質で2~4cmのつぼ型で中心部は赤紫色縁はクリーム色
つぼ型の花の中央に盃のような形の花柱があり、その下に葯がある

実はスダチに似ていて、2~3cmの濃い緑色をしている
中に種が並んで入っており熟すと外にこぼれ出てくる
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ウグイス

2023-03-10 | 野鳥


春を思わせるウグイスの初鳴きが有った
ホーホケキョ(法法華経)は繁殖期にオスが鳴く囀り
東京周辺では3月上旬に初音、その後1か月ほどの間に姿を消す

留鳥
積雪の多い地方のものは冬には暖地に移動し、市街地の庭にも現れる
平地から山地の林、ササ類や灌木、藪や植栽の多い公園、川原などにいる
繁殖期以外は1羽で生活するが、秋の移動の時には小群れで行動している

オスは200m程の範囲で囀り、縄張り宣言と花嫁募集を行うが、番になったと思うとすぐに別のメスを求めて囀る
最初のメスは1羽で巣作りから子育てまで行う
メスは1回目の繁殖が終わると、別のオスの縄張りで2回目の繁殖を行う
つまりは一夫多妻と、連続的な一妻多夫

雌雄同色
頭から上面は地味な灰色味のある黄緑色
眉斑と耳羽は汚白色、体下面は汚白色で脇腹は淡褐色
オスはメスより大きく嘴と脚も長い
大きさ14~16cm
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ヒレンジャク

2023-03-09 | 野鳥


ヒレンジャクが何羽か群れて飛び回っていた
レンジャク(連雀)は、数多く連なる(群れる)小鳥の意味で、日本では緋連雀と黄連雀が見られる
緋色なのは尾の先端の色

冬鳥
キレンジャクは北欧からシベリア、北米まで広く分布している
ヒレンジャクは日本を中心とする東アジアの狭い地域に生息している
群れで行動して、市街地から山地の林に居るが、年によって渡来数は変化がありほとんど来ない年もある

ヤドリギ、イボタ、ヤツデ、キヅタなど色々な木の実を採食し、他の鳥が食べないような木の実も食べる
市街地でも木の実のある所へは現れる
昆虫類も良く空中採食する

雌雄ほぼ同色
全体は太くベージュ色っぽく、体下面は赤味がある
長い冠羽があり、冠羽の下まで黒い過眼線がある
尾羽は灰黒色で先端が赤い
大きさ18cm
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ツルグミの実

2023-03-08 | 樹木 草花


ツルグミの実が有った
グミ科の仲間は北半球の温帯から亜熱帯にかけて3属50種ある
大半がグミ属で約45種あり、東アジアに多い
マメ科植物と同じように、根粒菌によって空気中の窒素を固定できるので、荒地でも生育できる

ツルグミはグミ属のつる性常緑低木
他の樹木に寄り掛かるようにして長く伸び、高さ3m程になる
葉は互生し、葉身は4~8cmの長楕円形又は卵状長楕円形
葉表は始め銀色の鱗状毛があるが後に落ちて無毛になり、裏面は普通赤褐色の鱗状毛が密生する

花は10~11月に咲く
葉腋に淡褐色の花が数個垂れ下がって付く
萼筒はほっそりしていて長さは5mmほど、萼筒と萼片の外側には赤褐色の鱗状毛が密生する
果実は偽果、15mm程の長楕円形で4月頃赤く熟すが、熟れる前に落果してしまう個体が多い
果実は食べられる
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ギンモクセイの実

2023-03-07 | 樹木 草花


ギンモクセイのまだ若い実が有った
実を見るのは初めてだ

モクセイ科の常緑小高木 高さ3~6mになる
葉は対生し、葉身は10cm程の楕円形で革質
先は急に尖り基部はクサビ形、縁には細かい鋸歯があるが全縁の事もある
主脈は表面で凹み、裏面で突出する

花は9~10月に咲く
雌雄別株で葉腋に白い小さな花を束生する
花冠は4mmほどで4深裂する
芳香はあるがキンモクセイほどではない
果実は核果
1cm程の楕円形で翌年の春に黒褐色に熟す

花(9月のもの)

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クリスマスローズ

2023-03-06 | 樹木 草花


真っ白なクリスマスローズが咲いていた

キンポウゲ科ヘレボラス属
ヨーロッパから西アジアにかけて分布している
日本には明治初期に薬用として栽培されたのが最初
クリスマスローズと言う名は、ヘレボラス属の中の「ニゲル」と言う種につけられた名前
多くは1~3月に咲くが、イギリスの気候ではクリスマスのころに咲き、花がノバラに似ていることからクリスマスローズと呼ばれている
2~4月に咲くオリエンタル種レンテンローズもクリスマスローズとして売られている

無茎種で、茎が無く根茎から葉柄と花柄が別々に伸びてくる
花に見える部分は萼片で花弁は蜜腺として残っている

強心配糖体の毒を葉や根茎に含み、摂取すると嘔吐、下痢、痙攣などに襲われる
昔は強心剤、下剤、堕胎薬として使われた
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河津桜とワカケホンセイインコ

2023-03-05 | 樹木 草花


早咲きの河津桜が咲き誇っている所へ、ワカケホンセイインコが数羽やって来て、花を落としだした
花を基から外し、根元にある蜜だけ食べてポイと捨てていた
インコもこんなことをすると初めて見た
メジロは花の中に顔を突っ込んで、舌で蜜を吸うので花を傷めない
スズメはこのインコと同じで、花を外し根元の蜜を食べる
木の下には花が丸ごと落ちて散らばっていた

カワズザクラ:
昭和30年頃に静岡県河津町で見つかった早咲き品種
カンヒザクラやオオシマザクラの自然交雑により生じたと考えられている
花弁はピンクで色むらがあり、長さ幅共に16mmほど、ほぼ平らに開く
萼片は先が鋭く尖り内側に巻きこむ、萼筒は8mmほどの太いつり鐘型

河津町では町の花として各所に植えられ、花見客が楽しんでいる
今年は延長されて、今日3月5日まで河津さくら祭りだったそうで賑わったことだろう

ワカケホンセインコ:
篭脱けの鳥で、1960年頃から見られるようになり、その後繁殖 増加して東京周辺で1500羽ほどいると言われている
インド南部からスリランカが原産地で、ホンセイインコの1亜種
嘴は赤く体は緑色、尾が長く全長約40cm
頸に輪をかけたような黒い筋がある
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キタテハ

2023-03-04 | 虫類


ヒラヒラ飛んでいたキタテハが枯草に止まった
このチョウは地面や草の上に良く止まる

成虫越冬して、この時期 3月の初めころから姿を見せる
表は橙色で黒斑が広がり、裏は褐色のまだら模様、開張5cm程の中型のチョウ
食草はカナムグラ、カラハナソウ(クワ科)、ホソバイラクサ(イラクサ科)
主に平地から低山地のカナムグラがよく生えている草地、人家や公園、荒地などで見られる

日中草地上を低く忙し気に飛んでいて、葉上によく止まる
ヒメジョオンや他の花を訪れるほか、樹液や腐果にも集まる
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ツヤアオカメムシ

2023-03-03 | 虫類


ツヤアオカメムシが公園のベンチで早めのお散歩中
前胸背側はほとんど突出せず、体形は丸みを帯び、色は光沢のある緑色
体長は15mmほど

成虫で越冬して、普通は4月頃から姿を見せる
明かりに飛来する

キリ、クワ、スギなどの樹上で生活し、年によって多発生する
ミカン、カキ、モモ、ナシ、ウメなどの果実を吸収加害する

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スイセン

2023-03-02 | 樹木 草花


スイセンとスイセンの仲間のホワイトペーパーが咲いている場所で、この2種を足して2で割ったようなスイセンが咲いていた
花被片は薄い黄白色、中の副花冠もうっすらと黄色みを帯びている
混雑したのか、別の園芸種なのか、個体差なのか不明

スイセン:
スイセンは漢名の水仙を音読みした名前
地中海沿岸の多年草
古い時代に中国を経由して日本に入ってきた

花被片はわずかにクリーム色を帯びた白色
中の副花冠は黄色で杯型をしている

ペーパーホワイト:
花被片が紙のように白いので、ペーパーホワイトという
平安時代に薬草として渡来した多年草のスイセン
花被片と副花冠 共に白い

スイセンとホワイトペーパー

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