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東京本社に勤務していたころ、前を通る八重洲通はその昔、「紅葉川」と呼ばれた運河だったらしく、「紅葉橋」もあったらしい。しかし、この「もみじの橋」は現実にある橋の名ではなく、古今和歌集に詠まれた下の歌をモチーフとした架空の橋を唄った端唄だそうだ。
天の川 紅葉を橋に わたせばや たなばたつめの 秋をしも待つ(古今・秋上)
古語辞典によれば
「天の川に紅葉の葉が散ったのを水に浮かべて、橋のように渡すからなのだろうか、おり姫は恋人の訪れるという秋をひとしお待っていることよ。」というような意味だという。
気がつけばやがて「たなばた」。今年の七月七日ははたして、織女は恋人との逢瀬を果たすことができるだろうか。
▼舞妓さんが舞う「もみじの橋」
2019.10.9 Tsuruya サテライトスタジオ 祇園東の舞妓 叶久さん