徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

雨の日

2021-06-03 19:01:01 | 文芸
 梅雨らしい雨の日には必ず思い出す詩(うた)がこれ。福岡県瀬高町(現みやま市)出身の詩人で、児童文学に偉大な足跡を残した與田準一(よだじゅんいち)の作品。詩のモデルとなったのは、天才少女詩人と謳われた海達公子とその妹・通子である。公子の父貴文と文芸誌「赤い鳥」への投稿仲間として交流があった與田は、度々、荒尾の海達家へ泊りがけで訪れたという。後に上京して北原白秋に師事した與田は、白秋と海達親子の間をつなぐパイプ役ともなった。


12年前、瀬高町に與田準一記念館がオープンした時、僕は開館式に参加した。



 記念館には「赤い鳥」大正15年11月号の拡大コピーが掲示され、與田と公子の作品が仲良く並ぶ。