徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

ひな祭り

2025-03-03 19:04:52 | 季節
 今日は「桃の節句=ひな祭り」の日です。もともと旧暦の3月3日の節句で、今年の暦では3月31日にあたるそうです。その頃は桃の花が咲く頃なので「桃の節句」となったわけです。今はまだ桃の花は咲いていませんが、3月31日には綺麗に咲いていると思われます。

 そこで、「ひな祭り」を詠んだ句を三句選んでみました。

   雛祭る節供になりて春の雪(正岡子規)
      まさに、今年は東日本がこんな状況になっています。
      風雅を感じますが、降雪地方の方はそんな悠長なことは言っていられないでしょう。

   或夜夢に雛娶りけり白い酒(夏目漱石)
      春の夜にうたた寝をして「雛」を娶る夢を見たのは飲んだ甘酒のせい?
      何やら怪しく幻想的な句。漱石熊本時代の一句。

   白酒の紐の如くにつがれけり(高浜虚子)
      つがれている白酒がまるで瓶から垂れている紐のようにみえるという
      虚子さん少しお酔いになりましたか、という感じの一句。


今はまだ咲いていないが、旧暦の3月3日(3月31日)にはきっと桃の花も咲いていることだろう。
(昨年の柿原桃畑の様子)