どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

北風ふいてもさむくない

2015年07月08日 | あまんきみこ
北風ふいてもさむくない  

   北風ふいてもさむくない/文:あまん きみこ 絵:西巻 茅子/福音館書店/2011年初版
 

 クリスマスのころ読みたい絵本。

 かこちゃんは、おかあさんにあんでもらった赤いマフラーでおでかけ。
 「北風ふいてもさむくない」とうたいながらいくと青いマフラーをしたきつねのこが。
 かこちゃんがきつねとあるいていくと、こんどはももいろ毛糸のマフウーをした、うさぎのこが。
 きいろい毛糸のマフラーをしたねずみのこも。

 うさぎがなにかちいさななきごえをききつけます。
 みんなでいってみると、大きな木のねっこのそばの家で、へびのこが、「さむいよう」「ふわふわのふとんがほしいよう」とないています。
 そこでみんなで、相談しますが・・・・。

 文も絵もこころあたたまります。

 みんなで相談したとき、かこちゃんがきつねの耳をつけて、ひそひそ。
 きつねが、うさぎの耳に、ひそひそ。
 うさぎが、ねずみの耳にひそひそ。

 ”ひそひそ”が、ひみつめいていますが、いいだしっぺのかこちゃんや動物たちのあたたかい思いやりが伝わってきます。