どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

残酷か?

2015年07月14日 | 昔話あれこれ

 外国の昔話には、首をきる場面がでてきて、日本の昔話との違いを感じます。
 はじめのころはびっくり。直後にハッピーエンドがまっていますが・・・・。

 お伽噺で気にすることはないのですが、今の世の中では、残酷な事件も多発しているので心配な面も・・・・。

世界のはての井戸(世界のはての井戸/新編世界むかし話集1 イギリス編/山室 静・編/文元社/2004年)

 娘を助けたカエル。
 カエルは、娘の家にいきます。膝の上にのせてもらい、食べて、一緒に寝床に。
 カエルは娘に約束を思い出させ、最後にはとうとう首を切ることに。
 首を切ると美しい王子が目の前に現れます。

     
まことのフエレナンドとよこしまなフエレナンド(ねずの木 そのまわりにもグリムのお話いろいろ/L・シーガル M・センダック・選 矢川 澄子・訳/福音館書店/1986年初版)

 王さまと結婚した娘が、”まことのフエレナンド”の首をちょんぎって、その首を元通りにのせるとたちまち傷はいえてしまう。

 王さまに「どこでこんなことをおぼえたのか」ときかれて、妃は「このわざならお手のもの」とこたえ、王さまの首をちょんぎることに。
 しかし、妃は、頭を胴に乗せなかったので王さまがなくなり、本当に好きだったフエレナンドと結婚する。