たんぽぽのまほう/こどものとも 2018年5月号/河本祥子・作/福音館書店
のうさぎの〝くう”は、お母さんからいわれて、おばあちゃんにやきたてのクッキーをとどけます。
おばあちゃんは、くうがもっている、タンポポの綿毛に気がつくと「今日はお天気もいいし、タンポポ日和だ。こんな日には タンポポのまほうがおきるかもしれないよ」と言います。
くうは、両手いっぱいに綿毛を集め、ふーっと吹いてみます。
するとふしぎふしぎ、くうの体が 綿毛と一緒にふわりとうかんだのです。
そのまま、ふんわり ふんわり かぜにながされていくと、ふくろうの家がみえます。
目をぱちくりしたふくろうじいさんに手をふって、ふんわり とんでいくと、木の枝にひっかかてしまいます。
そこには、リスさんが。
リスさんとあそんで、さらにとんでいくと、のねずみのおかあさんが、あわててとびだしてきました。
子どもたちが病気というので、くうちゃんは、お医者さんをよびにスピード上げてとんでいきます。
ハリネズミのお医者さんと手をにぎり、綿毛を、ちからいっぱいふくと、すぐにのねずみの家に。
注射をまっているのねずみの子、こわそう。
今はタンポポの季節。綿毛をふきたくなります。季節感いっぱいの絵本です。
ぞうのボタン─字のない絵本─/原案・なかえよしを うえののりこ・絵/冨山房/1975年
表紙をよく見ると、ぞうのおなかにボタンが四つ。
あれ、ぞうのおなかのなかから うまがでてきました。うまにも四つのボタン。
すると、うまのおなかからライオンが。ライオンにも四つのボタン。
おなかから、大きな動物から、だんだんちいさな動物がでてきます。
あひるさんから、ねずみくんがでてきて・・・。
ねずみのおなかにも四つのボタン。
ああああ、ぞうさんがでてきます。
文字が一切ありませんから、読んであげるというより、「なにが出てくるかな?」と会話しながらページをめくっていく感じでしょうか。
一度見ると、次はなにがでてくると、子どもの声が聞こえてくるようです。そして今度は、もう一度最初にもどり、でてくるものを自分なりに創ることも。