どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

たんぽぽのまほう

2019年05月11日 | 絵本(日本)


    たんぽぽのまほう/こどものとも 2018年5月号/河本祥子・作/福音館書店


 のうさぎの〝くう”は、お母さんからいわれて、おばあちゃんにやきたてのクッキーをとどけます。

 おばあちゃんは、くうがもっている、タンポポの綿毛に気がつくと「今日はお天気もいいし、タンポポ日和だ。こんな日には タンポポのまほうがおきるかもしれないよ」と言います。

 くうは、両手いっぱいに綿毛を集め、ふーっと吹いてみます。

 するとふしぎふしぎ、くうの体が 綿毛と一緒にふわりとうかんだのです。

 そのまま、ふんわり ふんわり かぜにながされていくと、ふくろうの家がみえます。
 目をぱちくりしたふくろうじいさんに手をふって、ふんわり とんでいくと、木の枝にひっかかてしまいます。
 そこには、リスさんが。

 リスさんとあそんで、さらにとんでいくと、のねずみのおかあさんが、あわててとびだしてきました。

 子どもたちが病気というので、くうちゃんは、お医者さんをよびにスピード上げてとんでいきます。

 ハリネズミのお医者さんと手をにぎり、綿毛を、ちからいっぱいふくと、すぐにのねずみの家に。

 注射をまっているのねずみの子、こわそう。 

 今はタンポポの季節。綿毛をふきたくなります。季節感いっぱいの絵本です。


ぞうのボタン

2019年05月11日 | 絵本(日本)


   ぞうのボタン─字のない絵本─/原案・なかえよしを うえののりこ・絵/冨山房/1975年


 表紙をよく見ると、ぞうのおなかにボタンが四つ。

 あれ、ぞうのおなかのなかから うまがでてきました。うまにも四つのボタン。
 すると、うまのおなかからライオンが。ライオンにも四つのボタン。

 おなかから、大きな動物から、だんだんちいさな動物がでてきます。

 あひるさんから、ねずみくんがでてきて・・・。

 ねずみのおなかにも四つのボタン。

 ああああ、ぞうさんがでてきます。

 文字が一切ありませんから、読んであげるというより、「なにが出てくるかな?」と会話しながらページをめくっていく感じでしょうか。

 一度見ると、次はなにがでてくると、子どもの声が聞こえてくるようです。そして今度は、もう一度最初にもどり、でてくるものを自分なりに創ることも。