どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

しきぶとんさん かけぶとんさん まくらさん

2020年02月13日 | 絵本(日本)

       しきぶとんさん かけぶとんさん まくらさん/高野文子:作・絵/福音館書店/2014年

 

 夜寝る前に男の子が、しきぶとんさん、かけぶとんさん、まくらさんに あさまで よろしくと あれこれ いろいろたのみます。

 しきぶとんさには 「よなかに おしっこが でたがりませんように」

 かけぶとんさんには「わたしの てとあしを さきの さきまで あっためてください」

 まくらさんには、「おっかないゆめを みませんように」

 すると、しきぶとんさん、かけぶとんさん、まくらさん 「まかせろ まかせろ おれに まかせろ」と、頼もしい答え。

 しきぶとんさん「おしっこが よなかに さわぎそうに なったらば まてまてまてよ、あさまで まてよと おれが なだめておいてやる」

 かけぶとんさん「ひるま ころんで ちのでた ひざも なめて さすって あっためて おれが なおしておいてやる」

  まくらさん「おっかないゆめが わいて でそうに なったらば、鼻息で ぷっぷっぷーと吹っふきとばしてくれる」 

 「まかせろ まかせろ おれに まかせろ」というフレーズが、リズミカルで思わずよろしくといいたくなりました。

 快眠のためにかかせない寝具の役割を再発見でした。


しろとくろ

2020年02月13日 | 絵本(日本)

          しろとくろ/きくち ちき/講談社/2019年

 

しろねこが のはらで であうのは ふしぎなことだらけ

なんで くさって たくさん あるの

なんで はなって きれいなの

なんで なんで ちょうは とまったの

なんで なんで かえるは ぴょん ぴょん ぴょん

しろねこと くろねこがであって いっしょに あそんで 

なんで なんで うれしいの

(しろとくろがわかれると)

なんで さみしいの

なんで ねむれないの

なんで なんで あいたいの

でも、また くろねこと であって・・

”なぜ”って 問えるのは人間だけ。さまざまな出発点です。

草や花、蝶や蛙が奔放なタッチで ねこも 白と黒で対照的です。