どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

ペトロニーユと120ぴきのこどもたち

2020年02月03日 | 絵本(外国)

   ペトロニーユと120ぴきのこどもたち/クロード・ポンテイ・作 やまわき ゆりこ・訳/福音館書店/2009年   

 

 ペテロニーユは、120ぴきの子どもがいるお母さんねずみ。でっかい哺乳瓶であさごはんをあげると、お買い物にでかけます。

 買い物の帰り、おいしげりの森をかえりますが、ここで とんでもない出会いが。

 トンチンカン・めだあぐりにつかまり、あわやエスカルゴに。

 ポヤポヤカンムリ・アメフラシがふらせた雨の雨宿りにかけこんだのは、みっつの石。雨の中で、こんなくらしは もうあきあきだという 石とトランプ遊び。

 まやかしのみちに まよいこんだみちをぬけると おかしのマドレーヌがないています。

 マドレーヌの涙で、みずうみになって、うみになって 先どまり。石からもらった小石を海に投げると、小石はどんどんおおきくなり、おぼれずにすみました。

 海のなかに、わが子、タルタンがいて、怪物がやってきて、みんなをエプロンにくるんでさらっていったという。

 空の女神の助けで、髪の毛橋をわたり、かけつけてみると、怪物すいこみらっぱ・ふっとぱな が、子どもたちをチョコレートがけにして、食べようと準備中。

 おっそろしい たたかいがはじまって・・・

 これまでの絵本とは印象がだいぶちがいました。

 ページの四分の一の下が文、上が絵。

 擬人化されたおなべ、モアイ像をおもわせる石、奇妙な草、羽をつけたすいこみらっぱ・ふっとぱな など、アニメにしたら楽しそうなものばかり。物語が あちこちテンポよく続き、躍動感いっぱいです。