どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

うみやまがっせん

2020年02月24日 | 絵本(日本)

           うみやまがっせん/上沢謙二・原案 長谷川摂子・文 大島英太郎・絵/福音館書店/1998年初出2009年

 

 猿が釣りをしていると、のっと でてきたのは 大きなタコ。つられてたまるかとタコもまけずと ぐーんと 糸をひっぱります。

 お猿が海の方へずるずる。助けにやってきたのは うさぎ。
 タコは山の方へじわじわ。タコを助けにやってきたのは鯛。

 山からはたぬき、くま、とら。
 海からは、ひらめ、まぐろ、さめ。
 海と山のひっぱりっこは、どっちも どっちで うごかない。

 そこへやってきたのはカニ。
 「これは なんだ」と、いきなり 糸を ちょっきり。
 ころころころころ。ぶくぶくぶくぶく。

 長谷川さんの文の最後は「ちょっきん ぱらりこ ぷう はなしは おしまい」と、昔話風です。

 「やっせ わっせ」「えんやさの よいさ」と、引っ張りっこも、とってもリズミカルです。