うみやまがっせん/上沢謙二・原案 長谷川摂子・文 大島英太郎・絵/福音館書店/1998年初出2009年
猿が釣りをしていると、のっと でてきたのは 大きなタコ。つられてたまるかとタコもまけずと ぐーんと 糸をひっぱります。
お猿が海の方へずるずる。助けにやってきたのは うさぎ。
タコは山の方へじわじわ。タコを助けにやってきたのは鯛。
山からはたぬき、くま、とら。
海からは、ひらめ、まぐろ、さめ。
海と山のひっぱりっこは、どっちも どっちで うごかない。
そこへやってきたのはカニ。
「これは なんだ」と、いきなり 糸を ちょっきり。
ころころころころ。ぶくぶくぶくぶく。
長谷川さんの文の最後は「ちょっきん ぱらりこ ぷう はなしは おしまい」と、昔話風です。
「やっせ わっせ」「えんやさの よいさ」と、引っ張りっこも、とってもリズミカルです。