どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

こねずみとえんぴつ

2020年02月05日 | 創作(外国)

    12のたのしいおはなしとえのほん/こねずみとえんぴつ/ステーエフ・作絵 松谷さやか・訳/福音館書店/1982年

 

 「幼児のためのおはなし集」とあって、いずれも動物がでてくる12の話が載っていますが、素朴で微笑ましい話ばかりです。

 題名になっている「こねずみとえんぴつ」は、こねずみに連れていかれそうになった鉛筆が、最後に何か絵をかかせてくれとたのみ、こねずみと会話しながらかいたのがねこ。こねずみは悲鳴をあげて逃げていきます。鉛筆の作戦勝ちでした。

 「ひよことあひるのこ」は、うまれたのも、さんぽにいくのも、みみずをたべるのも、ちょうちょをつかまえるのもいつもいっしょのひよことあひる。

 「ぼく、およげるよ」と、あひるのこがいって、およぎはじめると、ひよこもとびこみますが、おぼれそうになって、みずあそびをやめてしまう話。

 「おんどりとえのぐ」は、しろいおんどりが、えのぐのところにいって、あか、あお、みどり、きいろを ぬってもらい だんだん いろがついていく お話。しろいおんどりは、描いた子が、いろを ぬりわすれていたのでした。

 作者は、旧ソ連のアニメーション映画の創始者とありました。