ぞうさんうんちしょうてんがい/ねじめ正一・文 村上康成・絵/くもん出版/2019年
動物園のぞうさんが あしもとにころがっている おおきなうんちを 鼻で びびゅーんと飛ばしたら、いつもより鼻のちょうしがよくて、うっとりするほどたかくとおく、フェエンスをこえ 飛ぶ鳥をかすめ、そらのくもをつきやぶり とんでいったのは商店街。
飼育員のおじさんと商店街まであやまりにいくと、「商店街の名前をぞうさんうんちしょうてんがいにしてもいいかな」というので、ぞうさんが「いいですよ」と答えたら、冗談ではなく、本当に「ぞうさんしょうてんがい」になって、売り出したのは・・・。
うんちめがね、うんちぼうし、うんちけんだま、うんちハイヒール、ここまではまあまあ。
ほかにも、うんちバーガー うんちもなか、うんちコロッケ、うんちソフトクリームもいっぱいうれたというのは、気にしないで買う人がいたんでしょうね。
でも、商店街の人が ぞうさんに お礼をして、像舎が豪華になり、フェンスもあたらしくなったので、ぞうさんがうんちを つかんで びびゅーん ととばしても 動物園の外までとばなくなって ぜんぜんつまらなくなってしまいます。
貼り絵ですが、とんでいく うんちを 驚きながら 見上げる動物たちの表情も楽しい。
商店街の活性化には あっとおどろく発想があってもいいのかも。