どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

ぞうさん うんちしょうてんがい

2020年02月01日 | 絵本(日本)

         ぞうさんうんちしょうてんがい/ねじめ正一・文 村上康成・絵/くもん出版/2019年

 

 動物園のぞうさんが あしもとにころがっている おおきなうんちを 鼻で びびゅーんと飛ばしたら、いつもより鼻のちょうしがよくて、うっとりするほどたかくとおく、フェエンスをこえ 飛ぶ鳥をかすめ、そらのくもをつきやぶり とんでいったのは商店街。

 飼育員のおじさんと商店街まであやまりにいくと、「商店街の名前をぞうさんうんちしょうてんがいにしてもいいかな」というので、ぞうさんが「いいですよ」と答えたら、冗談ではなく、本当に「ぞうさんしょうてんがい」になって、売り出したのは・・・。

 うんちめがね、うんちぼうし、うんちけんだま、うんちハイヒール、ここまではまあまあ。

 ほかにも、うんちバーガー うんちもなか、うんちコロッケ、うんちソフトクリームもいっぱいうれたというのは、気にしないで買う人がいたんでしょうね。

 でも、商店街の人が ぞうさんに お礼をして、像舎が豪華になり、フェンスもあたらしくなったので、ぞうさんがうんちを つかんで びびゅーん ととばしても 動物園の外までとばなくなって ぜんぜんつまらなくなってしまいます。

 貼り絵ですが、とんでいく うんちを 驚きながら 見上げる動物たちの表情も楽しい。

 商店街の活性化には あっとおどろく発想があってもいいのかも。