なかなおり/シャーロット・ゾロトウ・文/アーノルド・ローベル・絵 みらい なな・訳/童話屋/2008年
どんより暗い朝、じゃあじゃあぶりの雨。パパが ママに いってきますのキスを忘れて でかけてしまいました。
ママは、朝ご飯を食べに来たジョナサンのシャツを見て八つ当たり。
ジョナサンは、ねえさんのサリーに「遅刻しちゃうよ」と、よけいなおせっかい。
「いつも通りの時間よ」と、サリーはぷんぷん。
八つ当たりが どんどん伝染していきます。
しかし、いぬのパジーが、そのひろがりを とめてくれました。
そこからは、あやまったり、わらったりしていくと、みんないい気持ち。
ふとしたことで、虫の居所が悪くなり、誰かにあたりたくなります。でも、あたった人から謝られたり、やさしい言葉をかけられたらどうでしょう。
「わかる」「わかる」と うなずきました。
「ごめん」という一言があれば、マイナスの連鎖を断ち切り、幸せを運んでくれるきっかけにもつながりそうです。
原著は1963年。白黒で二か所だけ地が黄色。ちょっと地味でしょうか。