どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

トスカのクリスマス

2022年11月19日 | 絵本(外国)

    トスカのクリスマス/マシュー・スタージス・文 アン・モーティマー・絵 おびかゆうこ・訳/徳間書店/2022年

 

 1991年発行(講談社)の復刊です。

 まるで写真のように繊細に描かれた猫、クリスマスではならのおもちゃやケーキ、クリスマスツリー、そしてサンタクロース。

 見開きの左右を使って、片方に絵、片方に文が配置されていますが、各ページの文の部分には、三分の一ほどの円形のモノクロの絵が文を補完しています。

 その日は、邪魔者扱いでどこにいっても居場所がない猫のトスカ。外に出され窓から部屋をのぞき込んでいると、やってきたのはサンタクロース。

  サンタさんの袋の中に入って家の中に入ると、サンタさんのためにおいてあった お菓子を食べて 膝の上に 飛び乗りました。ちゃんと ひるねをしなかったせいか、サンタさんが やさしくなでてくれると トスカは すぐに ねむりこんでしまいました。

 つぎの日の朝、めをさますと 目の前の一番小さなくつしたに 猫の顔が刺繍してあります。あけてみると ほんものそっくりの おもちゃの ねずみがでてきました。トスカにとって はじめての クリスマスプレゼントでした。

 

 子どもの夢をこわさないように、ちゃんとサンタクロースがでてくるのも好感が持てます。

 プレゼントのねずみは、ゼンマイ式でした。時代の違いを感じます。