かんぺきなこども/ミカエル・エスコフィエ・作 マチュー・モデ・絵 石津ちひろ・訳/ポプラ社/2019年
マカロン夫妻のピエールという子。
かわいくて、かしこくて、れいぎただしい。
あそんでも ちっとも ちらかさないし、よくねむり ぎょうぎもよくて 勉強もよくできて・・・。
いうことなしのかんぺきなピエール。
ところがある日、パパ、ママが朝おきるのが遅く、ピエールを仮装大会があるとミツバチの恰好をさせて、急いで学校に送り出すと、その日はクラスの写真を撮る日で、みんなから大笑いされてしまいます。
「ぼく、いやだぁー!!」と 駄々をこねるピエールを パパ、ママがつれていったさきは?
でだしにびっくりです。なにしろ「こどもストアー」があって、おんがくかタイプやすうがくしゃタイプなどの あらゆるタイプの こどもをかうことができるのです。
ピエールは、マカロン夫妻が「かんぺきなこども」と注文したものでした。
駄々をこねないように、こどもストアで 修理しようとすると、ピエールは「かんぺきな パパとママに、かえてほしい」といいだします。
裏表紙で、親子があそんでいて、ピエールは普通の子に。ピエールには虫歯もあります。
こどもを買うというのは、いただけませんが、完璧な子どもも 親もいないというのが結論でしょうか。裏表紙が本来の親子関係です。
親は子どもを選べませんし、子どもも親を選べません。