どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

かんぺきなこども

2023年07月21日 | 絵本(外国)

   かんぺきなこども/ミカエル・エスコフィエ・作 マチュー・モデ・絵 石津ちひろ・訳/ポプラ社/2019年

 

 マカロン夫妻のピエールという子。

 かわいくて、かしこくて、れいぎただしい。

 あそんでも ちっとも ちらかさないし、よくねむり ぎょうぎもよくて 勉強もよくできて・・・。

 いうことなしのかんぺきなピエール。

 ところがある日、パパ、ママが朝おきるのが遅く、ピエールを仮装大会があるとミツバチの恰好をさせて、急いで学校に送り出すと、その日はクラスの写真を撮る日で、みんなから大笑いされてしまいます。

 「ぼく、いやだぁー!!」と 駄々をこねるピエールを パパ、ママがつれていったさきは?

 

 でだしにびっくりです。なにしろ「こどもストアー」があって、おんがくかタイプやすうがくしゃタイプなどの あらゆるタイプの こどもをかうことができるのです。

 ピエールは、マカロン夫妻が「かんぺきなこども」と注文したものでした。

 駄々をこねないように、こどもストアで 修理しようとすると、ピエールは「かんぺきな パパとママに、かえてほしい」といいだします。

 裏表紙で、親子があそんでいて、ピエールは普通の子に。ピエールには虫歯もあります。

 こどもを買うというのは、いただけませんが、完璧な子どもも 親もいないというのが結論でしょうか。裏表紙が本来の親子関係です。

 親は子どもを選べませんし、子どもも親を選べません。