世界むかし話 東欧/松岡享子・訳/ほるぷ出版/1989年
旧ユーゴの昔話。
馬がでてくると三頭という場合が多いが、この話では一頭。主人公においかかるさまざまな困難を解決します。
性悪の後妻の母親が、子どもを殺そうと、寝床に毒ヘビをいれたり、晩御飯に毒をいれたりしますが、馬のおかげで助かります。
後妻は、馬のことに気がつき、病気のふりをして、馬の肝臓を食べさせてくれるよう夫にいいますが、そのことにきがついた少年と馬は何日か分の食料をもって、逃げ出します。
途中拾ったのは、金の指輪、金の蹄鉄、金色の髪の毛。
やがて、皇帝の馬丁として働くことになった少年。
半分死にかけた馬六頭、のりつぶされてすっかりだめになった馬六頭をよく手入れして、見栄えのする馬にすることにした少年でしたが、ほかのいじわるな馬丁からねたみをかい、皇帝から難題をだされます。
・おまえがもっているのとそっくりの金の輪をはめたアヒル
・金の蹄鉄をはめた種馬
・金の髪の毛をもつ少女
をつれてくること。
導入部もながいのですが、難題をどのように解決していったの展開もながく、話を聞いている人を飽きさせずに、物語が進展します。
魔女や金の髪をもつ少女がでてきて華やかさもあり、最後は少年が皇帝になるという結末。
訳も楽しく、子どもが少年になり、若者になっていきます。
金の髪の毛をもつ少女は、魔女のところに四年間閉じ込められていて、少年が少女を救い出すのに成功したのは三年後。三年後は、訳が少年から若者にかわります。
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