前回のかいぼりのあと、かいぼりをするとカイツブリの繁殖成功率が高まることははっきり証明された。
それは、餌が増え、直接的な脅威になる生き物も減るからだと考えられている。
今年はどうだったろうか。
自分が観察したことと、他の方からの聞き取りを含めて、忘れないうちに(すでに忘れつつあるが)記録をまとめておきたい。
かいぼり27の特徴は、前回行わなかった弁天池もかいぼりしたこと、鯉などの大型魚も取り除いたことだ。
まずカイツブリは最盛時少なくとも5ペアが繁殖活動を行った。私が観察を始めて以来最多だ。
この5ペアを産卵の早かった順にA・B・C・D・Eペアと呼ぶことにする。
先ずAペアから。
Aペアは、水生動物園の水辺の小道岸に営巣した。
このあたりは、毎年カイツブリが営巣してきた場所で、早く来て縄張りを守ったものが獲得できる一等地なのだろう。
今年は、岸からはとても見にくい位置にあり、こんな写真しか撮れなかった。
5月15日、すでに少なくとも2羽の雛が孵っているのがなんとかわかる。
卵は4個確認され、4羽の雛が無事に孵った。
5月22日の雛たち
親たちは雛をあまり巣から遠くへ連れ出さず、巣の近くで餌を捕っては与えていたように思う。(私が観察した範囲では)
巣でお留守番する雛たち 5月25日
親が雛を背中に乗せて泳ぐ姿があまり見られず、残念がる観察者もいたほどだ。少し遠出するころには、既に雛もかなり泳げるようになっていたからだろうか。
少し遠出 6月2日
天敵のヘビやサギ類、カラスなどに襲われることもなく、親もゆったりと子育てができているようで、雛たちは4羽ともすくすくと育っていった。
また、あとでもっとはっきりわかったことだが、近くに安全な巣があることは雛の成長にとってとても大事なことのようだ。
雛たちは大きく育っても、わりと巣の近くで過ごしていた。生後1か月ぐらいの雛たち 6月14日
だんだんに一人で餌が捕れるようになってきた雛たちは、それでも親とつかず離れずで近くの池に留まっていたが、やがて親が2番子の繁殖に取り掛かり、1羽1羽と姿を消していった。
2番子の卵 7月10日。1番子を育てた巣と同じ場所。
親に追われる居残り巣立ち雛 7月14日
しかし、そろそろ2番子が孵る時期かと行ってみると、巣は空っぽで卵も雛も見当たらなかった。
あとで聞いたところでは、卵は孵らず、池に落ちて(落とされて?)浮いていたそうだ。
理由はわからないが、しばらく巣の周りにいた親は、やがて諦めて、まだ残っていた1番子の傍へ行った。
まるで自分の今年の子育ての成果を確認して繁殖を終わりにしたように見えた。
つづく。
それは、餌が増え、直接的な脅威になる生き物も減るからだと考えられている。
今年はどうだったろうか。
自分が観察したことと、他の方からの聞き取りを含めて、忘れないうちに(すでに忘れつつあるが)記録をまとめておきたい。
かいぼり27の特徴は、前回行わなかった弁天池もかいぼりしたこと、鯉などの大型魚も取り除いたことだ。
まずカイツブリは最盛時少なくとも5ペアが繁殖活動を行った。私が観察を始めて以来最多だ。
この5ペアを産卵の早かった順にA・B・C・D・Eペアと呼ぶことにする。
先ずAペアから。
Aペアは、水生動物園の水辺の小道岸に営巣した。
このあたりは、毎年カイツブリが営巣してきた場所で、早く来て縄張りを守ったものが獲得できる一等地なのだろう。
今年は、岸からはとても見にくい位置にあり、こんな写真しか撮れなかった。
5月15日、すでに少なくとも2羽の雛が孵っているのがなんとかわかる。
卵は4個確認され、4羽の雛が無事に孵った。
5月22日の雛たち
親たちは雛をあまり巣から遠くへ連れ出さず、巣の近くで餌を捕っては与えていたように思う。(私が観察した範囲では)
巣でお留守番する雛たち 5月25日
親が雛を背中に乗せて泳ぐ姿があまり見られず、残念がる観察者もいたほどだ。少し遠出するころには、既に雛もかなり泳げるようになっていたからだろうか。
少し遠出 6月2日
天敵のヘビやサギ類、カラスなどに襲われることもなく、親もゆったりと子育てができているようで、雛たちは4羽ともすくすくと育っていった。
また、あとでもっとはっきりわかったことだが、近くに安全な巣があることは雛の成長にとってとても大事なことのようだ。
雛たちは大きく育っても、わりと巣の近くで過ごしていた。生後1か月ぐらいの雛たち 6月14日
だんだんに一人で餌が捕れるようになってきた雛たちは、それでも親とつかず離れずで近くの池に留まっていたが、やがて親が2番子の繁殖に取り掛かり、1羽1羽と姿を消していった。
2番子の卵 7月10日。1番子を育てた巣と同じ場所。
親に追われる居残り巣立ち雛 7月14日
しかし、そろそろ2番子が孵る時期かと行ってみると、巣は空っぽで卵も雛も見当たらなかった。
あとで聞いたところでは、卵は孵らず、池に落ちて(落とされて?)浮いていたそうだ。
理由はわからないが、しばらく巣の周りにいた親は、やがて諦めて、まだ残っていた1番子の傍へ行った。
まるで自分の今年の子育ての成果を確認して繁殖を終わりにしたように見えた。
つづく。