昨年冬鳥の飛来が始まったころ、例年なら10月~11月にはツグミを初観察していたのに、私は12月に入っても目にしなかった。
私が遭遇しないだけなのかと思っていたら、周りの人たちも見ていないということだったし、地元の公園だけの現象かと思っていたら、ネット上でも「ツグミが少ない」とささやかれていた。
結局私が地元でツグミを初撮りできたのは、12月末だった。
▲この冬初撮りしたツグミ
▲エノキの実の残りを食べる12月末のツグミ
それでも、今年に入ると水場にも現れるようになったが、個体数はやはり多くはなかった。
▲水場に現れたツグミ
木々の実はかなり食べつくされ、ツグミ類は地面に降りることが多くなる。
▲地面で蛾の蛹らしきものを捕食するツグミ
ツグミが10羽以上まとまって地面に降りているのを見たのは、2月に入ってからだった。
▲10羽以上のツグミが地面に降りてエノキの実などを食べていた。
この時期になって湧いてきたようにツグミの数が増えてきたのはどうしてだろうか。
今年の冬の初めはあまり寒くなくて、渡ってきたツグミの一部は北国に留まっていたが、大雪などが降ったあと、そのグループが再び南下してきたのではないかという説を聞いた。
それにしても、例年なら今頃は、広場でたくさんのツグミが「だるまさんがころんだ」をやっていたのに、まだまだ少ない。
▲1羽でだるまさんがころんだをやっているツグミ
こういうときは、ぜひ全国的組織をもつ野鳥観察グループで、各地の様子を集約してほしいものだ。
ツグミは、冬鳥の象徴のような鳥なので、その盛衰はとても気になる。
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