新米ペアレントの営業日誌・営業中

2005年3月1日に秋田県大仙市にオープンした大曲ユースホステルのペアレント(経営者)が日々の出来事を送ります。

10年後に安価な宿泊施設を経営するための模索⑩-15,000円の宿泊料は?

2023-10-06 23:47:19 | 経営

引き続き、先日から考え出した10年後の想定の話。

今まで、人手不足もあり人件費があがる、連れて物価も上がるだろうと書いてきました。最初に書いたように10年後にラーメンが3,000円になったとしたら、およそ今の3倍。それではYHの宿泊代は競争による価格低下がなければ、単純に今(およそ5,000円)の3倍で15,000円ということになります。

元々YHは「安く旅行することで・・・」という謳い文句で作られた施設。利用者が今のように40代から上の人が大半を占めているようだと、絶対評価が強くなりそうで他の値段があがっていても、YHで10,000円を超えるのはちょっと!となりそうで、この固定概念を覆すには更に10年単位の時間が必要かもしれません。

相対評価で受け入れられるには、若い人の収入やお小遣いが物価同様に上昇し、ラーメンが3,000円するのだからと先入観なく利用し始めること、またその値段がリーズナブルであると感じる必要があります。

かつてYH全盛の1970年代などは、安く泊まれる宿泊施設がほぼYHだけの状態でしたので、「安い」と云う絶対的な競争力がありました。90年代前半以降、現在のビジネスホテルが急速に増え、価格競争力が失われてきたことも、YHの人気がなくなった理由の一つと考えています。

時々

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする