先日、買い物の際に道路沿いにあるバス停に作業員がいたので、どうしたものか?と思っていましたが、古い新聞を見ていたら、大曲-角間川間のバス路線が9月末にて廃止になったとのこと。今年春に、学生のいない土日に運休になったばかりでしたが、半年で路線廃止となってしまいました。
新聞では、この9月末に16路線が廃止となり、そのうち羽後交通の路線は一つ、最寄りの角間川線が該当とのこと。テレビなどでは人手不足の代表格のように路線バス会社が取り上げられることがあります。秋田でも新型コロナ流行直後に湯沢で運転手の手配が付かずに多くの路線が運休や間引き運転となり、そんなにコロナに感染したのか?と疑問に思っていました。
元々角間川と云うところは、江戸時代の川湊で反映していた地区。明治後半からは鉄道が通らなかったことから、ひっそりとしました。昭和40年代に秋田県全域で油田探査が行われ、この角間川でも試掘を行ったものの、油の代わりに温泉が湧き出し、当時の帝石から井戸の権利が大曲市に譲渡され、共同源泉として多い時には4軒の温泉宿がありました。そのため大曲駅よりバス路線が開設され、一時は賑わったようですが、最後の温泉宿が平成20年頃に閉鎖となり、現在は老人ホームでお湯が使用されている模様。マイカーブームに加え、温泉の衰退とともにバスのニーズも低下したとも云えます。
当YHでは開所当初、最寄り駅を大曲駅にするために、大曲駅からバスでと書いたこともあります。ただバス代が500円近くかかることや、バス便が少なく、バス停から当YHまで歩くと15分程度と、現在最寄り駅としている飯詰駅(徒歩20分強)からとあまり変わらないということから、開所以来バスで来られた方は数名でしかありませんでした。
時々