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紙風船上げは、旧西木町上桧木内で行われる小正月行事。言伝えでは、江戸時代の科学者、平賀源内が、阿仁銅山の技術指導に訪れた際に、熱気球の原理を応用した遊びとして伝えたと言われているが、正確な記述等は残っていないとのこと。
「無病息災」「五穀豊穣」や「家内安全」など、その年への願いを込めて、武者絵や美人画を描いた100個あまりの灯火をつけた高さ5m前後の巨大な紙風船を夜空に飛ばします。同様の原理を使った行事は、中国や台湾ではランタン祭り(天灯)、タイではコムローイと呼ばれ、主にアジア各国の祝祭行事で飛ばされることが多いが、大半は大きさ1m以下の小さな「ランタン」が多く、これだけ巨大な熱気球は珍しい。太平洋戦争をはさみ一時期中断されたが、昭和49年(1974)に地元の有志により、現在の祭りとして復活した。
近年では珍しさと夜空に上がる紙風船の幻想的な姿が人気で、知名度も高まってきていて、観光バスによるツアー客も増えています。一方、場所的に、道路が国道105号線一本となっていて、渋滞や駐車場不足が顕著で、車で行って祭りにたどり着かないケースも多発。紙風船の打ち上げは18時から20時半ごろまで、随時行われる予定です。
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