http://www.huffingtonpost.jp/2016/10/25/karoshi_n_12651602.html
過労自殺...それでも「死ぬくらいなら辞めれば」ができない理由(マンガ)
まずは少し立ち止まって 過労自殺描いた漫画に反響
2016年10月31日 (月)配信共同通信社
長時間労働に疲れ、ハラスメントに傷つき、まじめな人ほど判断ができなくなってしまう―。過労自殺に至る心の過程やそこまで追い込まれないための対処法を描いた漫画がツイッターに投稿され、反響を呼んでいる。電通の女性新入社員が過労自殺した問題を受け、フリーのイラストレーター汐街(しおまち)コナさんが自身の経験を基に描いた。
過労死の話題が出るたびに「死ぬくらいなら辞めればいい」という意見が出ることに「それすら考えられなくなる状態に陥るリスクを伝えたかった」と汐街さん。メールでの取材に「『まだ大丈夫』と思える早い段階で、対策を打たないと逃げられなくなってしまう。まずはちょっと立ち止まることから始めてみてほしい」と呼び掛けた。
漫画は「『死ぬくらいなら辞めれば』ができない理由」というタイトルで、全8ページ。
汐街さんは広告制作会社でグラフィックデザイナーをしていた当時、月に100時間近い残業をしていた。死にたいと思ったことはないのに、終電を待つ駅のホームでふと「今一歩踏み出せば明日は会社に行かなくていい」と思った自身の経験から物語は始まる。
長時間働き続けるうちに思考力は奪われ、視界が暗くなっていく。辞めればいいという判断力を失ってしまうのが「恐ろしいところ」と訴え「体調不良が出てきたら、とにかく一度会社を休んでちゃんと考える時間をつくる」「通勤中に安全な場所で座り込む」などの対処法も紹介した。
10月25日にツイッターに投稿した。「最初の職場で同じ状況になりました。『思い詰める』というより『思い付き』でそうなってしまうんだと分かりました。頑張り過ぎるのをやめられる人が増えますように」「同じ状況で見知らぬ方に引き留めていただいて命を救われた。周りも理解しづらい状況で本人も気付けないことがある」といった共感の声が相次いだ。
汐街さんは漫画の最後をこう結んだ。「世界は本当は広いのです 忘れないでください」
過労自殺...それでも「死ぬくらいなら辞めれば」ができない理由(マンガ)
まずは少し立ち止まって 過労自殺描いた漫画に反響
2016年10月31日 (月)配信共同通信社
長時間労働に疲れ、ハラスメントに傷つき、まじめな人ほど判断ができなくなってしまう―。過労自殺に至る心の過程やそこまで追い込まれないための対処法を描いた漫画がツイッターに投稿され、反響を呼んでいる。電通の女性新入社員が過労自殺した問題を受け、フリーのイラストレーター汐街(しおまち)コナさんが自身の経験を基に描いた。
過労死の話題が出るたびに「死ぬくらいなら辞めればいい」という意見が出ることに「それすら考えられなくなる状態に陥るリスクを伝えたかった」と汐街さん。メールでの取材に「『まだ大丈夫』と思える早い段階で、対策を打たないと逃げられなくなってしまう。まずはちょっと立ち止まることから始めてみてほしい」と呼び掛けた。
漫画は「『死ぬくらいなら辞めれば』ができない理由」というタイトルで、全8ページ。
汐街さんは広告制作会社でグラフィックデザイナーをしていた当時、月に100時間近い残業をしていた。死にたいと思ったことはないのに、終電を待つ駅のホームでふと「今一歩踏み出せば明日は会社に行かなくていい」と思った自身の経験から物語は始まる。
長時間働き続けるうちに思考力は奪われ、視界が暗くなっていく。辞めればいいという判断力を失ってしまうのが「恐ろしいところ」と訴え「体調不良が出てきたら、とにかく一度会社を休んでちゃんと考える時間をつくる」「通勤中に安全な場所で座り込む」などの対処法も紹介した。
10月25日にツイッターに投稿した。「最初の職場で同じ状況になりました。『思い詰める』というより『思い付き』でそうなってしまうんだと分かりました。頑張り過ぎるのをやめられる人が増えますように」「同じ状況で見知らぬ方に引き留めていただいて命を救われた。周りも理解しづらい状況で本人も気付けないことがある」といった共感の声が相次いだ。
汐街さんは漫画の最後をこう結んだ。「世界は本当は広いのです 忘れないでください」