ワイヤレス充電の自転車 運用実験を開始、京大
2017年4月3日 (月)配信共同通信社
止めるだけで電動自転車の充電OK―。京都大の篠原真毅(しのはら・なおき)教授(マイクロ波応用工学)らのチームが、3月から京都府精華町の役場で、電気を無線で送る「ワイヤレス給電」のシステムを利用した電動アシスト自転車の運用実験を始めた。
一般の人の生活に密着した応用を考えており、篠原教授は「携帯電話や電気自動車(EV)など身の回りのものを便利に充電できるようにしたい」と話している。
充電は車庫内で駐輪して実施。送電装置(縦約26センチ、横約35センチ、高さ約120センチ)の手前約50センチの場所に自転車を止めると、100ワット分の電力に相当するマイクロ波が発信される。自転車の前籠に取り付けた受電装置で電波を電気に戻し、サドルの下にあるバッテリーに送られる仕組みだ。
自転車は役場職員が公用で3月上旬から使用。強すぎる電波は一般に水分を温める働きがあり、人体への影響も配慮しなければならない。給電は深夜に限っているが、常に人が必要以上に近づくとセンサーが感知し、止まるようにしてある。
ワイヤレス給電を巡っては、宇宙空間に浮かべた太陽光発電の装置から、地上に送電する技術を開発する計画があり、これまで経済産業省と企業が実験を進めている。
2017年4月3日 (月)配信共同通信社
止めるだけで電動自転車の充電OK―。京都大の篠原真毅(しのはら・なおき)教授(マイクロ波応用工学)らのチームが、3月から京都府精華町の役場で、電気を無線で送る「ワイヤレス給電」のシステムを利用した電動アシスト自転車の運用実験を始めた。
一般の人の生活に密着した応用を考えており、篠原教授は「携帯電話や電気自動車(EV)など身の回りのものを便利に充電できるようにしたい」と話している。
充電は車庫内で駐輪して実施。送電装置(縦約26センチ、横約35センチ、高さ約120センチ)の手前約50センチの場所に自転車を止めると、100ワット分の電力に相当するマイクロ波が発信される。自転車の前籠に取り付けた受電装置で電波を電気に戻し、サドルの下にあるバッテリーに送られる仕組みだ。
自転車は役場職員が公用で3月上旬から使用。強すぎる電波は一般に水分を温める働きがあり、人体への影響も配慮しなければならない。給電は深夜に限っているが、常に人が必要以上に近づくとセンサーが感知し、止まるようにしてある。
ワイヤレス給電を巡っては、宇宙空間に浮かべた太陽光発電の装置から、地上に送電する技術を開発する計画があり、これまで経済産業省と企業が実験を進めている。