東大が入学式 学長「言葉、鍛え上げて」
2017年4月12日 (水)配信共同通信社
東大の入学式が12日、東京都千代田区の日本武道館で開かれ、2回目の推薦入試の合格者71人を含む新入生3120人が学生生活のスタートを切った。
五神真(ごのかみ・まこと)学長は式辞で、会員制交流サイト(SNS)など新たな情報メディアが、感情に訴えることで偽りの共感を生み出してしまうことがあると指摘。「知に裏打ちされた言葉を自ら鍛え上げ、新しい推進力や想像力を生み出す必要がある」と語った。
東大OBで、2016年にノーベル医学生理学賞を受賞した大隅良典(おおすみ・よしのり)・東京工業大栄誉教授も来賓として祝辞。「今は小さな携帯から瞬時に世界中の情報を得ることができる。素晴らしいのと同時に、現代人の抱える深刻な課題と思う。膨大な情報に惑わされず、自分がどう生きたいか考えてほしい」と激励した。
文科3類に入った広島市出身の菅望実(すが・のぞみ)さん(18)は「芸術やフィギュアスケートで関心を持ったロシア語を勉強したい。将来は研究職を目指したい」と意気込んだ。
女子学生の受け入れ拡大を目指す東大は、今春から地方出身者らを対象に、住まいの確保と月額3万円の家賃補助などの支援制度を始めた。菅さんは制度を利用しなかったというが、一緒に式に参加した母親は「こういう制度があると助かるのでは」と話した。
東大は16年度入学者から、2次試験の後期日程を廃止して、論文や面接などで選考する推薦入試を導入した。
2017年4月12日 (水)配信共同通信社
東大の入学式が12日、東京都千代田区の日本武道館で開かれ、2回目の推薦入試の合格者71人を含む新入生3120人が学生生活のスタートを切った。
五神真(ごのかみ・まこと)学長は式辞で、会員制交流サイト(SNS)など新たな情報メディアが、感情に訴えることで偽りの共感を生み出してしまうことがあると指摘。「知に裏打ちされた言葉を自ら鍛え上げ、新しい推進力や想像力を生み出す必要がある」と語った。
東大OBで、2016年にノーベル医学生理学賞を受賞した大隅良典(おおすみ・よしのり)・東京工業大栄誉教授も来賓として祝辞。「今は小さな携帯から瞬時に世界中の情報を得ることができる。素晴らしいのと同時に、現代人の抱える深刻な課題と思う。膨大な情報に惑わされず、自分がどう生きたいか考えてほしい」と激励した。
文科3類に入った広島市出身の菅望実(すが・のぞみ)さん(18)は「芸術やフィギュアスケートで関心を持ったロシア語を勉強したい。将来は研究職を目指したい」と意気込んだ。
女子学生の受け入れ拡大を目指す東大は、今春から地方出身者らを対象に、住まいの確保と月額3万円の家賃補助などの支援制度を始めた。菅さんは制度を利用しなかったというが、一緒に式に参加した母親は「こういう制度があると助かるのでは」と話した。
東大は16年度入学者から、2次試験の後期日程を廃止して、論文や面接などで選考する推薦入試を導入した。