受動喫煙法案、秋に先送り 厚労省、自民と折り合えず 例外飲食店で隔たり
2017年6月6日 (火)配信共同通信社
受動喫煙対策を強化するため政府が今国会での成立を目指していた健康増進法改正案は、秋に見込まれる臨時国会に提出が先送りされる公算が大きくなった。焦点となっていた例外的に喫煙を認める飲食店の線引きを巡り、厚生労働省と自民党が折り合えなかった。複数の政府、与党関係者は5日、会期末が18日に迫り大幅延長も見込めないことから、今国会への提出は間に合わないとの見通しを示した。
厚労省は自民党と協議を続け、2019年のラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会と20年の東京五輪・パラリンピックに向け、臨時国会での成立を目指す。
厚労省と自民党は水面下で再三、折衝。しかし妥協点を見いだせず、当初の予定から約3カ月が経過しても法案を提出できない異例の事態となっていた。
飲食店について厚労省は、激変緩和措置の数年間が経過した後は、喫煙を認める例外を約30平方メートル以下の小規模なバーやスナックに限定したい考え。
これに対し、自民党は例外を150平方メートルまで広げ、店頭に「喫煙」「分煙」と表示した上で未成年者の立ち入り禁止などの条件を満たせば、飲食店の業態に関係なく喫煙可能とする対案を提示。これを恒久措置とするよう求めていた。
先月24日には塩崎恭久厚労相と、党の茂木敏充政調会長が東京都内で会談したが決裂。塩崎氏はその後、党側に妥協案を提示したものの合意できなかった。
※受動喫煙
たばこの煙にはニコチンなどの有害な化学物質が含まれる。他人の出すたばこの煙を吸い込む受動喫煙でも肺がんや心筋梗塞、脳卒中、乳幼児突然死症候群などのリスクが高まる。受動喫煙の影響による国内の死者は年間1万5千人に上ると推計される。現行の健康増進法は、病院や官公庁施設、飲食店など人が集まる施設の管理者に受動喫煙防止の対策を取るよう求めているが、罰則のない努力義務にとどまる。世界保健機関(WHO)は日本の対策を4段階評価の最低に位置付けている。
タバコ吸いがニコチンの毒で
理性を失ったかとも思えてきた。
孫子の健康疎外は他人事?
2017年6月6日 (火)配信共同通信社
受動喫煙対策を強化するため政府が今国会での成立を目指していた健康増進法改正案は、秋に見込まれる臨時国会に提出が先送りされる公算が大きくなった。焦点となっていた例外的に喫煙を認める飲食店の線引きを巡り、厚生労働省と自民党が折り合えなかった。複数の政府、与党関係者は5日、会期末が18日に迫り大幅延長も見込めないことから、今国会への提出は間に合わないとの見通しを示した。
厚労省は自民党と協議を続け、2019年のラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会と20年の東京五輪・パラリンピックに向け、臨時国会での成立を目指す。
厚労省と自民党は水面下で再三、折衝。しかし妥協点を見いだせず、当初の予定から約3カ月が経過しても法案を提出できない異例の事態となっていた。
飲食店について厚労省は、激変緩和措置の数年間が経過した後は、喫煙を認める例外を約30平方メートル以下の小規模なバーやスナックに限定したい考え。
これに対し、自民党は例外を150平方メートルまで広げ、店頭に「喫煙」「分煙」と表示した上で未成年者の立ち入り禁止などの条件を満たせば、飲食店の業態に関係なく喫煙可能とする対案を提示。これを恒久措置とするよう求めていた。
先月24日には塩崎恭久厚労相と、党の茂木敏充政調会長が東京都内で会談したが決裂。塩崎氏はその後、党側に妥協案を提示したものの合意できなかった。
※受動喫煙
たばこの煙にはニコチンなどの有害な化学物質が含まれる。他人の出すたばこの煙を吸い込む受動喫煙でも肺がんや心筋梗塞、脳卒中、乳幼児突然死症候群などのリスクが高まる。受動喫煙の影響による国内の死者は年間1万5千人に上ると推計される。現行の健康増進法は、病院や官公庁施設、飲食店など人が集まる施設の管理者に受動喫煙防止の対策を取るよう求めているが、罰則のない努力義務にとどまる。世界保健機関(WHO)は日本の対策を4段階評価の最低に位置付けている。
タバコ吸いがニコチンの毒で
理性を失ったかとも思えてきた。
孫子の健康疎外は他人事?