せき止め薬、小児に禁止 厚労省、添付文書を改訂
2017年6月23日 (金)配信共同通信社
市販の風邪薬やせき止めシロップに広く使われているせき止め成分「コデイン」を服用すると、呼吸困難の副作用が出る恐れがあるとして、厚生労働省は22日、リスクが高いとされる12歳未満の子どもの服用を禁忌とすることを決めた。
同省は、製薬会社に2019年中に添付文書を改訂するよう指示する。19年までは、経過措置として、12歳未満への使用を制限するため注意喚起するよう求める。
同日開かれた同省の有識者会議は、米国で今年4月に12歳未満への処方を禁じたことを受け、予防的な観点から禁忌とするべきだと判断した。
コデインはモルヒネに似た、せき止め作用のある薬品で、処方薬のほか、風邪薬など約600種類の市販薬に含まれている。
厚労省によると日本では04年4月~17年5月末に、呼吸不全や意識障害などの子どもの重篤な副作用が4例報告されている。いずれも10歳未満で死亡例はなかった。
授乳による乳児の死亡
コデインを使用していた母親が授乳を行った乳児が死亡した症例の報告がある。既述の通り、ヒトの体内では投与されたコデインの約10%がCYP2D6によってモルヒネになるとされている。本症例は、授乳婦の体内でコデインから生成したモルヒネが、母乳を通して乳児に移行し、モルヒネの毒性によって乳児が死亡したと見られている。ウィキペディアより
2017年6月23日 (金)配信共同通信社
市販の風邪薬やせき止めシロップに広く使われているせき止め成分「コデイン」を服用すると、呼吸困難の副作用が出る恐れがあるとして、厚生労働省は22日、リスクが高いとされる12歳未満の子どもの服用を禁忌とすることを決めた。
同省は、製薬会社に2019年中に添付文書を改訂するよう指示する。19年までは、経過措置として、12歳未満への使用を制限するため注意喚起するよう求める。
同日開かれた同省の有識者会議は、米国で今年4月に12歳未満への処方を禁じたことを受け、予防的な観点から禁忌とするべきだと判断した。
コデインはモルヒネに似た、せき止め作用のある薬品で、処方薬のほか、風邪薬など約600種類の市販薬に含まれている。
厚労省によると日本では04年4月~17年5月末に、呼吸不全や意識障害などの子どもの重篤な副作用が4例報告されている。いずれも10歳未満で死亡例はなかった。
授乳による乳児の死亡
コデインを使用していた母親が授乳を行った乳児が死亡した症例の報告がある。既述の通り、ヒトの体内では投与されたコデインの約10%がCYP2D6によってモルヒネになるとされている。本症例は、授乳婦の体内でコデインから生成したモルヒネが、母乳を通して乳児に移行し、モルヒネの毒性によって乳児が死亡したと見られている。ウィキペディアより