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「快感」や「意欲」など、ドーパミンによる報酬記憶制御の分子機序を解明

2019年12月10日 23時34分29秒 | 大学
「快感」や「意欲」など、ドーパミンによる報酬記憶制御の分子機序を解明
名大、報酬系回路におけるドーパミンの機能を分子レベルで解析
QLifePro 医療ニュース2019年12月9日 (月)配信 精神科疾患神経内科疾患

 名古屋大学は12月4日、「快感」や「意欲」などの感情を引き起こすドーパミンによる報酬(快感)関連行動・記憶形成制御の分子メカニズムを明らかにしたと発表した。この研究は、同大大学院医学系研究科神経情報薬理学の貝淵弘三教授(責任著者)と船橋靖広助教(筆頭著者)、医療薬学の山田清文教授と永井拓准教授の研究グループによるもの。研究成果は、米国科学誌「Cell Reports」の電子版に掲載されている。
 ヒトの脳には約1000億個の神経細胞が存在すると推定されており,これらがお互いに連結しながら複雑なネットワーク(神経回路)を形成している。その中でも「報酬系」と呼ばれる神経回路の1つは、楽しさや気持ち良さをもたらす刺激(報酬刺激)に応答して活性化する。これにより快感や意欲などの感情が引き起こされ、ヒトはこれを経験として学習する。報酬系回路に関与する主な調節因子はドーパミンと呼ばれる神経伝達物質であり、「ハッピーホルモン」と呼ばれることもある。
 ドーパミンは脳の側坐核と呼ばれる部位の中型有棘神経細胞に作用し、細胞内で分子レベルの変化を引き起こし細胞の機能を調節する。また、ドーパミンの機能不全はさまざまな精神・神経疾患で確認されている。例えば、ドーパミンの過剰は統合失調症、注意欠陥・多動性障害および強迫性障害を、反対に不足すると、うつ病やパーキンソン病を引き起こす。コカインや覚醒剤などの薬物依存症やギャンブル依存症は、ドーパミンによる快感を異常に求める状態。したがって、報酬系回路においてドーパミンがどのように機能しているのかを分子レベルで正確に把握することは、これらの精神・神経疾患に対する効果的な治療法を開発する鍵となる。
 今回研究グループは、報酬記憶形成に関与する多機能タンパク質CBPと結合するタンパク質として転写因子Npas4を同定。また、ドーパミンが細胞内でタンパク質リン酸化酵素MAPKを活性化してNpas4をリン酸化し、Npas4とCBPとの結合を促進することも明らかにした。さらに、Npas4のリン酸化は神経細胞のシナプス可塑性に関与する遺伝子発現を促進することも発見した。
 そこで研究グループは、報酬関連行動・記憶におけるNpas4の役割を解明するために、脳の側坐核領域に存在するD1型ドーパミン受容体発現神経細胞で特異的にNpas4を欠損させたマウスを作製。その後、これらのマウスにコカインを投与して行動実験装置内の特定の場所を探索させることで、コカインの感覚効果と装置の環境を結びつける学習・記憶の訓練を行った。その結果、Npas4欠損マウスでは野生型のマウスと比べて記憶能力が低下していた。また、Npas4欠損による記憶能力の低下はNpas4を外来的に導入することで回復したのに対し、Npas4のリン酸化部位を欠損させた変異体を導入した場合は回復しないことがわかった。以上の結果から、ドーパミン刺激によりNpas4がMAPKによってリン酸化されることでCBPと結合して神経細胞のシナプス可塑性に関与する遺伝子の発現を促進し、さらに報酬関連行動・記憶を制御することが明らかになった。
 今回の研究により、ドーパミンによる報酬関連行動・記憶の制御機構の一端が解明された。ドーパミン神経系の機能不全は、さまざまな精神障害や認知障害で確認されている。研究グループは、「この研究は、統合失調症などの精神・神経疾患の治療法の開発はもちろん、コカインや覚醒剤などの薬物依存症の治療法の開発にも役立つと考えられる」と、述べている。
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解除1週間、途切れた支援 「医師の関与検証を」 島根・安来の男児死亡事件

2019年12月10日 23時00分33秒 | 事故事件訴訟
解除1週間、途切れた支援 「医師の関与検証を」 島根・安来の男児死亡事件
2019年12月9日 (月)配信共同通信社

 島根県安来市で小学4年増田陸(ますだ・りく)君(10)が死亡、母親(44)が重体となった事件は、2カ月余りに及んだ陸君の一時保護が解除された1週間後、福祉支援サービスが一時的に途切れた週末を挟んで発覚した。県警は精神的に不安定だった母親が無理心中を図ったとみており、専門家は「母親の状態を理解する医師が対応決定に十分関わったのか」と疑問視する。
 2人が自宅アパートで血を流して倒れていると119番があったのは、月曜の2日午前11時40分ごろ。陸君には刺されたような傷があり、死因は外傷による出血性ショックだった。
 県中央児童相談所は、母親による育児放棄(ネグレクト)などの虐待通告を市から受け、9月11日から陸君の一時保護を続けていた。児相や関係者によると、母親は以前から精神的な浮き沈みが激しく、治療を受けていたが、父親が8月に入院し通院をやめた。保護決定に激しく動揺したという。
 「料理が面倒で登校準備をしてあげられない」と話し「死にたい」「死のうと思う」との言葉も。だが面接を重ねて児相は精神状態が好転したと判断し、家事代行や登校支援などの福祉サービスを手配して11月25日に保護を解除した。母親は解除の条件として「ご飯をちゃんと作る」「『死にたい』などと言わない」などとした誓約書を書いた。母親は陸君に頬ずり。2人とも喜んでいる様子だった。
 30日までは連日サービスがあり、2人はスタッフらと接触していた。陸君は自宅から学校に通い、母親は児相と頻繁に電話でやりとり。29日には「オムライスを作ってあげた」と報告した。
 毎週日曜は唯一サービスがないが「週に1日、2人で過ごせる日」と楽しみにしていた。だが週明け、陸君は学校に姿を見せず異変が発覚した。
 NPO法人「児童虐待防止協会」(大阪市)の津崎哲郎(つざき・てつろう)理事長は「精神的に不安定な親は突発的に子どもに危害を加えるリスクがある。母子だけの時間は支援サービスの時間より長く、保護解除は医師の見立てを踏まえて入念に検討すべきだが、そうしたのか疑問が残る」と指摘する。
 県は13日から児相など関係機関の対応を検証するため、医師や弁護士らでつくる会議を開く予定で、幹部は「県の情報は全て出す。その中に社会全体で反省すべきことがあるかもしれない」と話す。ただ児相は母親の主治医らとの協議状況を明らかにしておらず、津崎理事長は「すぐ公表すべきだ」と批判している。
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人体のタンパク質、がん増殖防ぐ?高知大准教授らが機能発見「抗がん剤開発役立つ」

2019年12月10日 22時53分53秒 | 大学
人体のタンパク質、がん増殖防ぐ?高知大准教授らが機能発見「抗がん剤開発役立つ」
2019年12月9日 (月)配信高知新聞

 がん細胞の増殖を人体のタンパク質「BAP31」が防いでいるメカニズムを、高知大学農林海洋科学部の難波卓司准教授=細胞生物学=と同大大学院修士1年の町原加代さんが発見し、スイスの専門誌に発表した。がん細胞は栄養不足などの状態でも自力で生き延びて増えていくが、「BAP31」には増殖の経路を断つ機能があり、「新たな抗がん剤の開発に役立つと考えられる」という。
 がん細胞の多くは、発生時や転移時には血管から比較的遠い場所にあるため、栄養や酸素が少ない状態にさらされる。過酷な環境で生き延びるため、がん細胞内では、不要になった物質を分解して栄養源に再利用する「オートファジー(自食作用)」が正常細胞よりも多く起こっていることが知られている。
 しかし、その理由はよく分かっていなかったという。そこで2人は、細胞内の器官の膜にある「BAP31」というタンパク質に着目。発現量の変化ががんの悪性度に関連していることが報告されている。
 BAP31の機能を失わせる実験をしたところ、そのがん細胞では通常のがん細胞よりも多くのオートファジーが起こることが確認できた。
 オートファジーは特定のタンパク質同士が結合して発生することが分かっているが、詳しく調べると、BAP31には結合を邪魔する機能があることが分かった。難波准教授は「がん細胞内のBAP31の機能を保つことができれば、オートファジーを防いで増殖を防げる可能性がある」と話す。
 研究結果をまとめた論文は10月にスイスの科学誌「セルズ」の電子版に掲載された。町原さんは「がんなどの病気にかからず、健康に長生きできるための研究を続けたい」と話している。
≪ズーム≫オートファジー 細胞が生存に必要な栄養素を確保するため、自分自身の古くなったタンパク質などを膜で包んで分解し、再利用する仕組み。東京工業大の大隅良典栄誉教授が解明し、2016年にノーベル医学生理学賞を受賞した。
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「子どもに苦痛」は体罰 長時間正座、夕飯抜き 厚労省が初定義、具体例も しつけ名目虐待許さず

2019年12月10日 21時57分19秒 | 教育
「子どもに苦痛」は体罰 長時間正座、夕飯抜き 厚労省が初定義、具体例も しつけ名目虐待許さず
2019年12月4日 (水)配信共同通信社

 子どもに対する親の体罰を禁じた改正児童虐待防止法などが来年4月から施行されることを受け、厚生労働省は3日、体罰の定義を含む指針素案を検討会に示し、大筋で了承された。体罰を、子どもの身体に苦痛や不快感を引き起こす行為(罰)と初めて定義。「長時間の正座」「夕飯を与えない」など五つの例を挙げた。虐待事案で暴力がしつけ名目で正当化されていたことを踏まえ、しつけとの違いを明確にした。
 指針素案は、子育てへの社会全体での支援が目的で、保護者を罰したり追い込んだりすることは意図していないと強調。暴言や怒鳴るなどの行為は体罰ではないが、子どもの権利を侵害し心を傷つける行為とした。子どもの身を守ろうとしたり、第三者に被害を及ぼす行動を止めたりする行為は体罰に当たらないと規定した。
 体罰の具体例としては(1)注意したが言うことを聞かないので頬をたたく(2)いたずらしたので長時間正座させる(3)友達を殴ってけがをさせたので同じように殴る(4)物を盗んだので罰としてお尻をたたく(5)宿題をしなかったので夕飯を与えない―を挙げた。
 素案では、体罰が反社会的な行動を増やしたり、攻撃性を強くしたりするなど成長への悪影響を指摘。体罰をしないために、子どもをほめるなど具体的な子育て方法を示した。また、親が1人で育児の負担と悩みを抱え込まないように、自治体などの家事や育児サービスの利用や相談を勧めた。
 厚労省は今月中にもパブリックコメント(意見公募)を実施し、それを受けて検討会が本年度中に最終的な指針を出す。
 昨年3月に東京都目黒区で船戸結愛(ふなと・ゆあ)ちゃん=当時(5)=が死亡するなど、「しつけ」と称した虐待事件が相次いだことを受け、児童虐待防止法などが改正され、親権者や里親らによる体罰禁止が盛り込まれた。罰則規定は設けられていない。
 親権者に必要な範囲で子を戒めることを認める民法の「懲戒権」についても、法施行後2年をめどとし、規定の削除も含めた議論が続いている。
 ※児童虐待と親の体罰禁止
 厚生労働省によると、全国の児童相談所が2018年度に児童虐待の相談・通告を受けた件数は15万9850件(速報値)で、統計開始から28年連続で増加している。内訳は心理的虐待が55・3%で最多。次いで身体的虐待25・2%、育児放棄18・4%、性的虐待1・1%だった。しつけが口実になることが多く、東京都目黒区で昨年3月に起きた船戸結愛(ふなと・ゆあ)ちゃん=当時(5)=の死亡事件などを機に、児童虐待防止法と児童福祉法が改正され、親らによる子どもへの体罰禁止が明文化された。
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クリスマスですね

2019年12月10日 12時59分37秒 | 介護福祉高齢者
職場にもクリスマス

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心に留めて

2019年12月10日 12時53分50秒 | 介護福祉高齢者
私の職場の理念です。
そんなふうに、介護をするんです!
すごいと思います。
だから、心に留めます。

・個々を尊重し、安心して自由に暮らせるように支援します。
・楽しみのある生活を提供します。
・個々にあった環境を提供します。
・衛生、身だしなみに気を配ります。
・家族様とのつながりを保てるように支援します
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