【6月23日放送】忍び寄る!心臓突然死を防ぐ さきどり今日の健康
テレビ 2017年6月26日 (月)配信Live on TV
6月23日(金) 10時40分~10時55分/1ch NHK総合
忍び寄る!心臓突然死を防ぐ
突然死は最終的に心臓の異変が命を奪うもので年間75,000人が突然死していると推定されている。若い人や元気な人でも突然死するケースもある。突然死とその対策を伝える。
突然死はなぜ起こる
突然死は心室細動によって起こる。心室細動とは心室が小刻みに震え、血液が全く送り出せない状態のことである。
心室細動が起こると20~30秒で失神し、数分で死亡する。心室細動は心電図にも現れ、不規則な波が描かれる。突然死の原因は心室細動に次いで心室頻拍も危険である。心室頻拍は脈が早く血液がうまく送れていない状態から動悸や息切れなどになる。さらに、心室頻拍から心室細動に移行して突然死する場合もある。30秒以上続く持続性心室頻拍は特に危険である。
突然死の原因 心筋梗塞・狭心症
突然死の原因は心筋梗塞・狭心症が半数近くと最も多く、次いで心筋症、遺伝性不整脈となっている。心筋梗塞や狭心症は動脈硬化によって起こる病気である。最近は救命されるケースも増えたが、それでも亡くなっている人が多くいる。この場合、多くは心室細動が起こっている。心筋梗塞や狭心症が起こると無秩序な電気的興奮の渦が発生し、これが突然死につながる。
心筋症は筋肉の異常で、遺伝性不整脈は危険な不整脈が起こって突然死する。また、心筋症や遺伝性不整脈には様々な種類があり、中には若い人に起こりやすい病気もある。突然死する人の半数近くは突然死の前に自分が病気だと気付いていなかった。
突然死を防ぐ 心筋梗塞・狭心症 対策
心筋梗塞や狭心症による突然死を防ぐためには、食べ過ぎや運動不足など動脈硬化の危険因子を避けることが必要。特に男性に多いので注意が必要である。自覚症状は胸痛・息切れ・手足のむくみ・動悸・失神などである。10~20分以上の激しい胸痛は心筋梗塞の可能性がある。危険度は検査を受けて知ることができる。
日常生活ではストレスをためない、激しい運動をしないなどの対策法がある。心筋梗塞や狭心症は寒い季節の午前中に起こる場合が多い。また、治療することも必要である。